ミドルクラス「Nシリーズ」第1弾

aune audio、上位モデル並の性能をコンパクトに収めた卓上ヘッドホンアンプ「N7D」

公開日 2025/11/12 00:00 編集部:太田良司
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リアルアシストは、同社が取り扱うaune audio(アウネ オーディオ)のミドルクラス製品 “Nシリーズ” の第1弾として、デスクトップ向けヘッドホンアンプ「N7D」を11月15日に発売する。価格はオープンだが、税込98,500円前後での実売が予想される。

「N7D」

Nシリーズは、コンパクトな既存ラインナップ “Xシリーズ” のサイズ感で、ハイグレードモデル “Sシリーズ” の性能を実現することをコンセプトとした新ラインナップ。その第1弾となるN7Dは、DACを内蔵したフルディスクリート構成のクラスAヘッドホンアンプで、デスクトップでの高品位な再生と運用性の両立を図ったとしている。

回路はJRC製R2R電子ボリューム・チップと専用オペアンプを組み合わせた4チャンネル・フルバランスのボリュームコントロールを採用。入力段にはマッチング済みのツインJFETを用い、温度上昇の均一性と中間電圧の安定化を追求した。出力段はデュアルレベルのA級バイアス電流調整に対応し、真のクラスA動作を維持するという。ゲインは2段階を備える。

入力段にはマッチング済みのツインJFETを採用

D/A変換部はCirrus Logic「CS43198」をデュアル搭載し、PCM 384kHzおよびDSD256(11.2MHz)に対応。デジタル入力はUSB-Cのみで、Windows/macOSのPCやiOS/Android端末とプラグアンドプレイで接続できるとしている。サウンドは透明感と自然さ、ディテールの再現を重視したチューニングとのことだ。

アナログ入出力はRCA/XLRの入力に加え、プリアウトも備える。外部DACからのアナログ信号の増幅に加え、アクティブスピーカーやパワーアンプへの出力が可能で、ヘッドホンアンプとプリアンプの2役を担う。ヘッドホン出力は6.35mmシングルエンドと4.4mmバランスを備え、多様なヘッドホンやIEMに対応する。

前面と背面の入出力・操作系

筐体は放熱を重視したフルアルミニウム・シャーシを採用。平面から空間までをカバーする3Dサーマルアーキテクチャにより、クラスA動作時の熱を効率よく処理し、安定動作を確保したという。操作系は3インチディスプレイとマルチファンクション・ノブに集約し、電流レベル/ゲイン/ヘッドホンアンプ/プリアンプ切替などを直感的に設定できる。専用リモコンも付属する。

ファンクションノブのほかリモコンも付属

主要パーツは、パナソニック製を含む電解/セラミック/有機フィルムコンデンサーや高品位PCBなど音質重視で選定したとする。ヘッドホン出力のスペックは、THD+Nが<0.0004%(@1kHz)、クロストークは<-100dB(@1kHz 600Ω)。SNRはシングルエンドで>115dB(@600Ω)、バランスで>105dB(@600Ω)。

外形寸法は208H×160W×83Dmm。6.35mmから3.5mmの変換アダプターが付属する。

 

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