12月15日に発売

エソテリック、SACD「名盤復刻シリーズ」に『ポロネーズ』『カルメン』など3作品

公開日 2019/11/21 15:07 編集部:平山洸太
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エソテリックは、「名盤復刻シリーズ」よりSACDハイブリッド盤3タイトルを12月15日から発売する。

ドビュッシー:《海》、牧神の午後への前奏曲/ラヴェル:《ダフニスとクロエ》第2組曲、亡き王女のためのパヴァーヌ、ボレロ
指揮:シャルル・デュトワ/演奏:モントリオール交響楽団
■品番:ESSD-90207
■定価:3,611円(税抜)


モントリオールから約50キロ西部にある聖ユスターシュ教会で録音を実施。18世紀後半に典型的なフランス=カナダ様式で建立された教会で、オーケストラ録音用としてはやや狭かったものの、天井が高く響きの抜けがよいという。アナログ時代に“世界最高峰の音響”とされたロンドンのキングスウェイ・ホールに比肩すると評価されたこともあり、残響過多なことは全くなく、細部が明晰に保たれつつ、適度な美しい響きがついており、デッカの名エンジニア、ジョン・ダンカリーの技の冴えを聴きとることができるとしている。

ショパン:ポロネーズ集(全7曲)
ピアノ:マウリツィオ・ポリーニ
■品番:ESSG-90208
■定価:3,611円(税抜)


収録はウィーンのムジークフェラインザールで実施。客が入らない録音では残響成分が多く、特にソロのセッションには不向きとされる同ホールで録音するのは珍しいとのこと。収録したエンジニアはドイツ・グラモフォンのクラウス・ヒーマン。ピアノの音をかなりクローズアップし、ホールの響きに埋没させないことで、ポリーニの明晰極まりないタッチから生み出される一音一音の鮮烈さが、時折発せられるポリーニの気合いの唸り声とともに、手に取るように捉えられているという。

ビゼー:歌劇「カルメン」(全曲)
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン/演奏:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団/合唱:パリ・オペラ座合唱団/Ms:アグネス・バルツァ/T:ホセ・カレーラス/Br:ヨセ・ヴァン・ダム
■品番:ESSG-90212/14
■定価:10,833円(税抜)


録音はベルリンのフィルハーモニーで実施され、ドライで引き締まったオーケストラのサウンドが左右に大きく広がり、そのサウンドに包み込まれるように定位する各歌手のディクションもピンポイントで明晰に収録されているという。第1幕の衛兵の交代部分でのトランペットの吹奏、第2幕でエスカミーリョやドン・ホセが登場する部分での遠近感にも注意が払われているものの、舞台上の登場人物の動きをいちいち音で表現し劇場的な雰囲気を濃くすることよりも、純粋に音楽の響きの魅力を余すところなくステレオの音場の中で再現することに焦点が置かれていると説明している。

いずれの3製品ともに、DSDリマスタリングによるSACD化は初。マスターテープの選定から最終的なDSDマスタリングの行程に至るまで一切の妥協を排して作業、特にDSDマスタリングではD/AコンバーターとルビジウムクロックジェネレーターにESOTERICの最高級機材を投入し、さらにMEXCELケーブルを使用することでオリジナル・マスターの持つ情報を余すところなくディスク化したという。

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