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“新世代空芯MCカートリッジの集大成”

オルトフォン、108万円の新フラグシップMCカートリッジ「MC Anna Diamond」

編集部:成藤 正宣
2019年08月02日
オルトフォンジャパンは、アナログプレーヤー用MCカードリッジの新フラグシップ「MC Anna Diamond」を、今月8月より発売する。価格は1,080,000円(税抜)。

「MC Anna Diamond」

本機は今年5月に開催された HIGH END Munich 2019で発表(関連ニュース)。今回、日本導入が正式決定したかたちだ。

従来モデル「MC Anna」をベースに、創立100周年記念の世界100台限定モデル「The MC Century」(関連ニュース)の技術を全面的に取り入れて開発したというMCカートリッジで、同社は、「今後理想とするサウンドを示す、新世代空芯MCカートリッジの集大成」と位置づけている。

The MC Centuryの無垢単結晶ダイアモンド・カンチレバーを引き続き採用し、スタイラスチップには同社最上級のダイアモンドスタイラス「オルトフォン・レプリカント100」を使用。盤溝との接触面積が広い針先で細かな信号も逃さず読み取り、ダイアモンド・カンチレバーがコイルへ忠実に信号を伝達する。

コイルはMC Anna/The MC Century同様、ハイテクポリマー素材の非磁性体十字型アーマチュアを採用した空芯コイルを搭載。アーマチュアは軽量かつ強度と剛性に優れ、マグネットの磁力の影響を受けず動作するため、微細な信号も余すことなく再現できるという。

無垢単結晶ダイアモンド・カンチレバー、空芯コイルなどMC Anna/The MC Centuryで培った技術を投入

また、十字型アーマチュアの先端はボビン状の突起になっており、これを円筒形のダンパーゴムの縁が受ける「ワイド・レンジ・アーマチュア・ダンピングシステム」を採用。ダンパーゴムは高域用/低域用で分割され、間にプラチナディスクを挟むことで不要共振も低減。これにより、音のステレオ的な見通しやトランジェント特性を向上させたとしている。

マグネットシステムには、強力なマグネットと透磁力に優れた高品位なコバルト合金を採用することで、空芯コイルのMCカートリッジとしては高い0.2mVの出力電圧を実現。MC昇圧トランスやMCヘッドアンプを不要としている。

ハウジングは「SLM(セレクティブ・レーザー・メルティング)」技術を活用し、チタン粉末をレーザー焼結によって三次元的に立体成型。さらに防振効果を高めるため、軟質素材のTPE(サーモ・プラスティック・エラストマー)製ボトムカバーを装着している。

レーザー焼結により立体成型したチタンハウジングと軟質素材TPUのボトムカバーで高い制振性を備える

適正針圧は2.4g、トラッキング角度は23度、内部インピーダンスは6Ω、推奨負荷インピーダンスは10Ω以上。質量は16g。

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