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「HIGH END」はいかにして世界最大のオーディオショウになったのか? 主催者がその歴史と展望を語った

公開日 2019/05/12 14:14 オーディオ編集部・浅田陽介
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ーー 世界にはさまざまなオーディオショウが開催されていますが、なぜHIGH ENDが世界最大と言われるまでの規模となったとお考えですか?

Dreischärf ベストだからです(笑)。そもそもミュンヘン自体が非常に安全な都市あるので、皆様に安心してお越しいただけること。そして複数の会場で同時に開催したりすることはなく、このM.O.C.で開催し続けていることが大きいと思います。また、チケットの値段を適正な価格としていることも理由の一つでしょうね。

ーー 運営のことについてお聞きしたいのですが、主催者となっているHIGH END SOCIETYという組織はどのようなものなのでしょうか?

Dreischärf 簡単に申し上げれば、ドイツのオーディオ協会とお考えいただければと思います。メンバーはドイツに本拠を置く優れた製品を開発しているメーカー、そして世界中の優れた製品を紹介しているディストリビューター、それからドイツに現地法人を持つオーディオメーカーから参加を希望する企業によって構成されています。日本からはTADのドイツ法人に参加いただいています。各社からひとりずつ、現職の方に会員となっていただいている格好です。

ーー HIGH END SOCIETYに参加すると、どのようなメリットが用意されているのでしょうか?

Dreischärf メリットはたくさんありますが、そのひとつが私達が刊行している『volume』という媒体がございます。volumeは空港のラウンジ等で配布、閲覧いただいているフリーペーパーなのですが、ここに参加企業や市場に関するさまざまな情報を掲載し、質の高い層へ向けてのマーケティングとして活用いただくことが可能となります。『volume』はあくまで会報誌という位置づけですので、広告は一切入れていません。また、テストレポートなども行わず、あくまでブランドのスタンスや製品のコンセプト、またどのように生産されていのかなど、それぞれの参加者様のこだわりをレポートすることに徹しています。

HIGH END SOCIETYが発行する「volume」という媒体

『volume』には加盟企業の紹介などテストレポート以外のさまざまな情報を掲載

ーー なるほど。このHIGH END SOCIETYのメンバーでショウも運営しているのですか?

Dreischärf いいえ。もちろん出展などでご参加はいただいていますが、このショウを主催するのはHIGH END SOCIETY SERVICE GMBHという私が社長を務める企業となります。来場者の集計からインフォメーション、会期中のマネジメントまでをこのHIGH END SOCIETY SERVICE GMBHで行っています。

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