2019年初頭にリリース予定

仏ERATOレーベル、ハンガリーのソプラノ歌手 エメケ・バラートの独占収録を発表

公開日 2018/05/29 19:11 季刊Audio Accessory編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
フランスの音楽レーベル「ERATO」は、先日のエルザ・ドライジとの独占契約(関連ニュース)に続き、ソプラノ歌手のエメケ・バラートとの独占録音契約を結んだことを発表した。


エメケ・バラートはハンガリーのソプラノ歌手で、すでにERATOレーベルにてフィリップ・ジャルスキー指揮『オルフェオの物語』や、ヘンデル「パルテノぺ」の全曲レコーディングを行なっている。彼女の最新録音は、フランス人カウンターテナーと一緒に行なったグリュックのオペラ「オルフェオとエウリディーチェ」で、5月に発売が予定されている。

ERATOと独占契約を結んだソプラノ歌手エモーケ・バラス

ERATOから発売になる彼女のソロアルバムは、2019年の初頭のリリースを予定しており、バーバラ・ストロッツィ、フランチェスコ・カヴァリ、アントニオ・チェスティといった、ベネチアのバロック音楽をフィーチャーしたものとなっている。

ヘンデル「パルテノぺ」において、グラモフォンレーベルは彼女のことを「この上なく美しくまた説得力のある歌手」と評価しており、「暗闇の中できらめくソプラノだ」と絶賛した。また、ガーディアン誌は「ジャルスキーの指揮はバラスのクリスタルな歌声に非常にマッチしている」と評している。

バラートは今回の独占録音契約について、「ワーナーレーベルとのこのような素晴らしい機会をいただいたことを非常に感謝しています。これ以上ミュージシャンとして望みうることはあるでしょうか」と感激のコメントを残している。

「私は、自分自身に正直にあり、また歌との深く精神的なつながりを示すことによって、みなさまと共に特別なものを生み出していくことができると感じています。私のファーストアルバムは、ワーナークラシックス&ERATOとの4枚目の作品になりますが、これまでも非常に恵まれた環境のもとで、素晴らしい音楽的な体験をしてきました。再び一緒に作品が作れることを、非常に嬉しく思っております!」(エメケ・バラート)

さらに、自身のソロデビューアルバムについて“非常に特別なプロジェクト”であるとし、「バーバラ・ストロッツィは、音楽の歴史のなかでも非常に特異なキャラクターを持った女性アーティストです。しかし、さまざまな障害にも関わらず、彼女の才能は発揮され、バロック時代の非常に重要な音楽家のひとりになりました。彼女は強く、またエネルギーに溢れた人物なので、私はこの録音を通じて、彼女の人生と音楽に、新しい視点を見いだすことができればと感じております」と語る。

ERATOレーベル/ワーナー・クラシックスの代表であるアラン・ランスロン氏は、以下のようにコメントしている。

「エメケ・バラートの存在は、まさに音楽そのものです。私たちは彼女のキャリア初期から、声の美しさ、生まれ持った音楽性とセンス、そして歌うことへの真摯な誠実さに圧倒されていました。今後の彼女の活動に、さらに大きな話題が集まることは間違いないことでしょう。常に新しい世代のスターを探してきたERATOレーベルは、彼女の『パルテノぺ』に賭けています。彼女のソロプロジェクトにも、さらにスポットライトが当たることになると思っています」

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック