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将来への布石か?

<CES>TAD、限界ギリギリの小型化に挑んだコンセプトモデル「White Carat」

季刊Net Audio編集部 浅田陽介
2016年01月08日
現地時間の2016年1月6日より、一般ブースの開放がスタートした2016 International CES。日本のハイエンドブランドとして世界各国で高い人気を誇るTADは毎年ブースを構え、開催地アメリカのオーディオファン達の注目を集めている。今年のCESでは、アメリカの人気オーディオブランドであるオーディオアルケミーと共同でブースを構えている。

2016 International CESの会場に構えられたTADのブース。今年は開催地アメリカの人気ブランド、オーディオアルケミーと共同でブースを構える

そんな同社のブースでは、昨年のMunich HIGH ENDでも展示され話題を呼んでいたTAD-CE1の限定モデル(関連ニュース)を展示し、そのサウンドだけでなくプレミアムな仕様にも高い注目が集まっているが、もうひとつ、実に興味深いスピーカーが展示されていた。コンセプトモデル「White Carat」である。

昨年のMunich HIGH ENDで展示され話題となったTAD-CE1の限定モデルも展示。特に漆工房のDUCO社制作による漆仕様が人気とのことだ

このCESでひときわ注目すべき存在となっているコンセプトモデル「White Carat」

White Caratは、同社のスピーカーエンジニア達が「TADのクオリティを維持したまま、どこまで小型化することができるか」というテーマのもとに研究開発の一環として誕生したモデルで、一から設計したという9cmのCSTドライバーと16cmのウーファーを搭載する。

CSTドライバーは9cm径で、ダウンサイジングにあたり一から新規に設計されているという

16cmのウーファーもCSTドライバーと同じく新規に開発が進められている

エンクロージャーはTAD-CE1と似た形状だが、White Caratの「Bi-Directional ADSポート」には鏡面仕上げのステンレスを採用。パールホワイトのエンクロージャーの仕上げや、鏡面仕上のステンレスとアクリルからなるスピーカースタンドとあいまって、まるで室内にスピーカーユニットが浮かんでいるようなイメージを見事に作り出している。

デモはメインブースの隣にある12畳ほどの部屋で行われた。アクリルや鏡面仕上げのステンレスなど贅を尽くした仕様となるスタンドも相まって、スピーカーが宙に浮いたような外観となっている。アンプはオーディオアルケミーのクラスDアンプとなるDPA-1 Stereoを使用

このWhite Caratのデモは、ブース内の扉で仕切られた12畳ほどの部屋で実施。そのサウンドを聴いた来場者や取材陣からは驚愕の声も挙がっている、そのサイズからは考えられないほどのパフォーマンスで高い注目を集めている。

スピーカー端子部は他のTAD製品と同様、大型端子によるバイワイヤ対応ターミナルとなっている

TADといえば、どちらかといえば大型のスピーカーやアンプというイメージが強かったが、このコンセプトモデルはTADの全く新しい方向性を示唆しているのかもしれない。

なお、White Caratとはあくまでもコンセプトモデルのため、製品化の予定はない。しかしながら車のコンセプトモデルと同様に、その開発で培われた技術がその後の何らかの製品に反映されていく可能性は存分にある。

White Caratは次なるTADのニューモデルの布石なのか。2016年もTADの展開から目が離せないだろう。

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