アナログ的な設計思想も重視

North Star Design、プリ/ヘッドホンアンプ搭載USB-DAC「Incanto」 - DSD11.2MHz対応

公開日 2015/06/17 13:35 編集部:小澤貴信
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ナスペックは、North Star Designのヘッドホンアンプ/プリアンプ内蔵USB-DAC「Incanto」を6月20日より発売する。価格は270,000円(税抜)。

「Incanto」

USB入力は、PCM 384kHz/32bitに加え、DSDはASIO方式で11.2MHzまで対応(DoP方式は最大5.6MHz)。そのほか同軸デジタル入力を2系統、光デジタル入力を2系統(それぞれ最大192kHz/24bit)を搭載する。

DACチップには同社のUSB-DAC「Impulso」(関連ニュース)と同じくESS社のSabre32 DACシリーズ「ES9016」を使用。ESS社が独自開発し32bit Hyper-streamやTime Domain Jitter Eliminator、DPLL(Digtal-Phase Locked Loop)回路により、ジッターレスでクリアなサウンドを実現したという。USB入力はアシンクロナスモードに対応。さらにTI製「ISO7640」デジタル・アイソレーターの採用することでPCからのノイズ流入もカットする。

ヘッドホンアンプとしても高い能力を誇る

デジタル部に加えて、アナログ/ヘッドホンアンプ部にも高品質のパーツを厳選して用いたことも特徴。アナログ部のオペアンプにはフラッグシップグレードのバー・ブラウン「OPA1611」を使用する。ライン出力はアンバランスRCA端子とバランスXLR端子を装備している。ヘッドホンアンプ部には、バッファーアンプとマッチングのとれたJFETを複数個使用し、出力段にはバー・ブラウン「LME49610」を使用。出力端子はステレオ標準端子となる。

「Incanto」の筐体内部

電源部にはオーディオグレードのトロイダ ルトランスを備え、デジタル/アナログ部が相互に干渉しない様配線を分離。クリーンな電源供給により、各セクションのパフォーマンスを最大限発揮させるという。また、North Star Designの特徴であるシンプルかつ巧みな基盤レイアウトにより、各セクションの処理回路の干渉を防ぎつつ最短のシグナルパスとなるよう配慮。デジタルオーディオ製品ながらアナログ的な設計思想を重視した構成となっているとのことだ。

背面端子部

D/Aコンバーターやヘッドホンアンプとしての機能に加え、ボリュームコントロールを備えたプリアンプ機能も搭載。PCM/DSDソースのデジタルフィルター、PLL、フェーズ等の各設定が切り替え可能で、ヘッドホン出力のゲイン調整も可能となっている。

付属のリモコン

フロントパネルは、これまでのNorth Star Designの各モデルと同様に削り出しアルミを採用する。ダイナミックレンジは126dB、歪率は0.0003%/0dB。消費電力は20W(待機時0.5W)。外形寸法は300W×70H×190Dmm、質量は3.1kg。



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  • ジャンルD/Aコンバーター
  • ブランドNORTH STAR DESIGN
  • 型番Incanto
  • 発売日2015年6月20日
  • 価格270,000円(税抜)
【SPEC】●入力端子:S/P DIF RCA Coaxial×2、S/P DIF TOSLINK×2、USB2.0×1 ●出力端子:アンバランスRCA(L/R)×1、バランスXLR(L/R)×1、φ6.35mmステレオジャック(L/R)×1 ●対応OS:Windows Vista/7/8、Mac OS X 10.6.4以降 ●ダイナミックレンジ:126dB ●歪率:0.0003%/0dB ●消費電力:20W(待機時0.5W) ●外形寸法:300W×70H×190Dmm ●質量:3.1kg