オーディオテクニカ、新エントリーMCカートリッジ「AT-F2」− アナログ製品価格改訂も実施

公開日 2014/06/02 15:36 ファイル・ウェブ編集部
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オーディオテクニカは、MCカートリッジの入門モデル「AT-F2」を6月20日に発売する。価格は30,000円(税抜)。

AT-F2

元々カートリッジメーカーとして創業したオーディオテクニカ。1988年に発売された「F」シリーズは、発売以来現在まで入門モデルの定番としてロングセラーを続けているという。

今回発売される新モデル「AT-F2」は、オーディオテクニカ独自の音響設計と最新技術を融合させることで、現代のミュージックシーンによりマッチしたのを特徴としているとのこと。

オーディオテクニカ独自機構であるデュアルムービングコイルシステムを採用。これは逆V字状のコイルをL/Rそれぞれに配置し、針先から見た振動質量を減らしたもので、音のセパレーションがよく広がり感あるサウンドを実現するという。コイルには、伝送方向に結晶粒界が生じないPCOCCを採用している。

マグネットには最大エネルギー積BHmax:50[kJ/m3]のネオジウムマグネットを、ヨークには純鉄を採用。コイルギャップ部の集中磁界を強化している。

スタイラスチップには先端曲率半径0.3×0.7milの楕円針を採用し、これをアルミカンチレバーに埋め込み接着。バーチカルスタビライザー機構も備える。

筐体は精密かつ堅牢なアルミ合金をベースに硬質樹脂で共振を抑え込む構造とした。再生周波数帯域は15〜30,000Hzで、出力電圧は0.32mV(1kHz、5cm/sec.)。針圧は1.8〜2.2g(2.0g標準)、コイルインピーダンスは12Ω(1kHz)。外形寸法は16.8W×17.3H×25.4Dmm、質量は5.0g。


「AT-OC9/III」などアナログ製品の価格改定を7月1日から実施

また、7月1日から同社アナログ製品の価格改定を行うことも発表された。理由については同社は「近年においては金型メンテナンス経費の負担増や、部品類製造業者の減少による製造コストの高騰が著しく、現行価格を維持し続けることが困難な状況」と説明。今後も安定供給を維持していくため、価格改定を行うに至ったという。対象製品は以下のとおり。下記以外の製品は、当面現行価格のまま販売される。

・MCカートリッジ「AT-F7」 ¥30,000(税抜)→¥38,000(税抜)
・MCカートリッジ「AT33EV」 ¥55,000(税抜)→¥68,000(税抜)
・MCカートリッジ「AT33PTG/II」 ¥58,000(税抜)→¥72,000(税抜)
・MCカートリッジ「AT-OC9/III」 ¥62,500(税抜)→¥78,000(税抜)
・MCカートリッジ 針交換「AT-F7 針交換」 ¥21,000(税抜)→¥26,600(税抜)
・MCカートリッジ 針交換「AT33EV 針交換」 ¥38,500(税抜)→¥47,600(税抜)
・MCカートリッジ 針交換「AT33PTG/II 針交換」 ¥40,600(税抜)→¥50,400(税抜)
・MCカートリッジ 針交換「AT-OC9/III 針交換」 ¥43,750(税抜)→¥54,600(税抜)
・ヘッドシェル「AT-LH18/OCC」 ¥6,800(税抜)→¥8,500(税抜)
・ヘッドシェル「AT-LH15/OCC」 ¥6,500(税抜)→¥8,200(税抜)
・ヘッドシェル「AT-LH13/OCC」 ¥6,200(税抜)→¥7,800(税抜)
・ヘッドシェル「MG10」 ¥3,600(税抜)→¥4,800(税抜)
・ヘッドシェル「AT-LT13a」 ¥3,000(税抜)→¥3,800(税抜)

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  • ジャンルカートリッジ
  • ブランドAUDIO-TECHNICA
  • 型番AT-F2
  • 発売日2014年6月20日
  • 価格¥30,000(税抜)
【SPEC】●再生周波数範囲:15〜30,000Hz ●チャンネルセパレーション:25dB(1kHz) ●出力バランス:1.5dB(1kHz) ●針圧:1.8〜2.2g(2.0g標準) ●外形寸法:16.8W×17.3H×25.4Dmm ●質量:5g