電源部に四極コンデンサーを採用

太陽インターナショナル、ジェフ・ロゥランドのモノパワー「Model 725」を発売

2012/02/24 ファイル・ウェブ編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
(株)太陽インターナショナルは、同社が取り扱うJeff Rowland D.G.の新製品となるモノパワーアンプ「Model 725」を発売した。価格はペアで399万円(税込)。


Model 725
本機は同ブランドのステレオパワーアンプ「Model 625」をベースにモノラル化した、出力330W(8Ω時)/650W(4Ω時)のパワーアンプ。出力段にはエネルギーの吸収と保持に優れた特性を備えるという、セラミック基板を採用。オーディオ回路は高絶縁性を誇るミル規格の堅固な多層セラミック基板上に配置している。広大なグランド面は、内部スターグランド効果を効果を最大限に発揮するような構成とした。

入力トランスは、モノブロックのシャーシ構成を採用したことによる、内部スペースの拡大効果を活かして、同ブランドのCriterionやCorusに使用したラゥンダール製の大型入力トランスを採用。これにより50Hz以下の低域を改善するとともに、歪みの少ないクリアな再生を実現した。

電源部には新しく四極コンデンサーを採用。従来のパーツとの比較で、ESL(Equivalent Series Inductance)、ESR(Equivalent Series Resistance)が1/10という値を実現している。本コンデンサーはオーディオフィルターとして電源部に使用した時には、10倍の能力を発揮するという。電源ノイズを抑えるとともに、内部電圧を高くできることで出力が上がり、出力電流はModel 625と比べて2倍に高まっている。

電源回路のパワーファクターコレクターはAC電源の高調波ノイズ汚染を取り除き、AC電源の利用率を99%まで高めることができる。高効率、コンパクト、軽量という特性を持つ1500W DCスイッチモードパワーサプライは、各回路に最適な電圧電源となり、最適な動作環境をつくりだす。

シャーシは6061ハードアルミ塊を削った完全モノコックボディを採用。シャーシとヒートシンクは完全一体構造としている。熱分散、RFI/EMI外部ノイズシールド、共振制御特性にも大きく寄与する効果があるという。フットは3点支持とし、機械的な振動対策も万全に施した。

回路部はセパレートAB電圧、電流ブロックによる独特な幾何学的複合構造による新回路を採用している。総量をゼロに抑えたネガティブフィードバックにより、音の粒子を細かく再現する。

入力/出力/増幅段の回路すべてにバランス回路を採用し、歪みやノイズを大きく除去した。ハイカレント、双極性、超低インピーダンス銅製バスバーは、パワーサプライ電流と信号の出力電流を供給。バスバーは回路内部のEMI信号汚染を著しく減少させるとともに、内部配線の使用量を削減。一方で回路自体の強度を高める効果ももたらすという。

本体の広範囲に無鉛ハンダ、アクティブ/パッシブ表面実装コンポーネントが広範囲に採用されている。その結果、ループ面積や回路におけるキャパシタンスとインダクタンスを大きく抑えている。

入力部に採用したインプットトランスにより、本機と組み合わせるプリアンプとの相性も最適に保つことができる。グラウンドノイズやEMI/RFIの低減にも結びつくという。


背面端子部
背面にはCE認可の高精度一体型ターミナルをチャンネルあたりデュアルで搭載。バイワイヤー接続にも対応する。

フロントパネルにはスタンバイスイッチを設け、スタンバイモード時には1W以下の消費電力を実現した。

【問い合わせ先】
太陽インターナショナル
TEL/03-6225-2777

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

新着記事を見る
  • ジャンルパワーアンプ
  • ブランドJEFF ROWLAND
  • 型番Model 725
  • 発売日2012年2月
  • 価格¥3,990,000(ペア・税込)
【SPEC】●出力:330W(8Ω時)/650W(4Ω時) ●周波数帯域:5Hz〜350kHz ●SN比:95dB(1w@8Ω負荷) ●入力インピーダンス:40kΩ ●ゲイン:27dB ●入力端子:XLR×1 ●出力端子:2系統(パラレル・バインディング・ポスト) ●消費電力:85W ●外形寸法:394W×146H×413Dmm ●質量:24.5kg