ハイエンドショウ2009レポート

<音元ブース>OCTAVEはブルックナーに似ている − 石原俊氏「オーディオコンシェルジュ」

公開日 2009/10/09 22:17 Phile-web編集部
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音元出版ブースの連続イベント、本日のトリを務めたのは石原俊氏。季刊オーディオアクセサリー誌で好評連載中の「オーディオコンシェルジュ」の特別イベントが行われた。

石原俊氏

講演の模様

今回のイベントは、ハイエンド真空管アンプメーカー、OCTAVEのトップエンドモデル「Jubilee Preamp」「Jubilee Mono」でTADのReference Oneを鳴らすというもの。

石原氏はまず、Jubileeをピアノ曲で軽くウォームアップ。「あまり暖まっていない状態でも、TADを楽々と鳴らし切る」と、その性能を高く評価した。

プリアンプ「Jubilee Preamp」(上)とパワーアンプ「Jubilee Mono」(下)

石原氏はOCTAVEの製品作りの姿勢に触れ、「とにかくOCTAVEは、細かく仕様の変更を繰り返して、クオリティをどんどん上げていく。そんなに変えるならモデル名を変えたら良いのにとも思うが、あえてそれをやらないのだろう」と説明。「この姿勢はブルックナーに似ていると思う。ブルックナーも同じ曲を何度もリファインし、様々なバージョンが存在するからだ」と論を展開した。

イベントでは、ブルックナーの交響曲の同じ曲の別バージョンをOCTAVEで鳴らし、その違いを解説しながら、同時にOCTAVEとの類似性についても丁寧に説明。来場者がその見事な解説にうなずく姿も数多く見られた。

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