12月24日に60タイトル発売

SME、BDの素材や技術を応用した高音質CD「Blu-spec CD」を開発

2008/11/05 Phile-web編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

(株)ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)は、Blu-ray Discの素材と製造技術を応用した高音質音楽ソフト「Blu-spec CD(ブルースペックCD)」を開発したことを本日発表した。第1弾として12月24日より(株)ソニー・ミュージックジャパンインターナショナルから60タイトルが発売される。

「Blu-spec CD」はBlu-ray Discの製造技術であるBLD(Blue Laser Diode/ブルー レーザー ダイオード)カッティングと、Blu-ray Disc用の素材として開発された高分子ポリカーボネートを採用した高音質ソフト。CDの規格に準拠し、通常のCDプレーヤーで再生することができる。

BLDカッティングは、カッティングマシンの冷却効率を向上させ、ファンによる振動を排除し正確なカッティングを実現するもの。より短波長のブルーレーザーを使用し、極微細加工を可能としたという。

また最適化された光ファイバーを採用することにより、BLD単体時よりもビーム品質を向上させているという。


BLD単体のビームプロファイル

BLD+光ファイバーのビームプロファイル
高分子ポリカーボネートは、光ディスク製造時の原盤となるスタンパーに刻まれたピットをポリカーボネートへ正確に転写することができる素材。ジッターを低減し、よりマスターテープに近い音質を再生することが可能だという。


従来品と高分子ポリカのピット拡大写真
12月24日に発売される作品は、小澤征爾やマイルス・デイビス、ビリー・ジョエル などクラシックやジャズ、ポピュラーの名盤がラインナップ。SMEは、第1弾発売タイトル以降も旧譜カタログの増強や新譜の発売に取り組み、Blu-spec CDの採用を促進していくという。

次ページ12月24日発売の60タイトルを一挙紹介!

1 2 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE