【山之内正の独ハイエンドショウ レポート2】B&Wなど人気ブランドのマルチchシステムが登場

公開日 2005/05/09 17:49
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
ホームシアターがドイツでも注目を集め始めていることはすでに紹介した通りだが、ピュアオーディオの展示でも、マルチチャンネル再生のデモンストレーションを行っているブランドが少なくない。スピーカーでは新800シリーズを導入したばかりのB&W、ARTIKULATシリーズを完成させたリンなど、主要メーカーの製品が勢揃いし、壮観である。どちらも欧州のオーディオファンの目に触れる機会はまだ少なく、注目度が高い。

B&Wの新800シリーズのセンタースピーカーHTM1Dを実際に目にすると、想像以上の存在感の大きさに圧倒される。幅は1m近く、重さは100kg近い。その大きさに思わず苦笑する来場者が少なくないのは、欧州では住空間のサイズが日本とそれほど変わらない音楽ファンが多いためだ。

B&Wの800D、801Dとの組み合わせを想定したHTM1Dは想像以上の存在感がある。この形状で幅は1m弱、高さは60cm近い

現実的な大きさのHTM4SとHTM2D

リンのARTIKULATシリーズはセンタースピーカー、リアスピーカーも含めて実際に音を出してのデモンストレーションが行われ、密度の高さと開放感豊かな低音を再現していた。日本への導入が楽しみである。

リンのARTIKULATシリーズのリアスピーカーはかなりコンパクトで使いやすい印象を受ける

ピエガのAP3はプラズマテレビとの相性がいい。センタースピーカーの配置に注目

ピエガからは、インウォール、オンウォールのどちらの用途でも利用できるコンパクトなスピーカーが登場した。トゥイーターの種類によってバリエーションがあり、リボン型ユニットを使ったAP3と通常のドーム型トゥイーターを使用したAS3が用意されている。欧州での価格は前者が1600ユーロ、後者は1300ユーロで、夏には日本にも導入される見込み。左右対称デザインを採用しているため、写真のようにディスプレイの左右に加えて、画面を挟むよう上下に配置し、センターチャンネルの音像を完全に画面に一致させることもできる。

(山之内 正)

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック