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公開日 2026/06/04 06:30
既存のCDプレーヤーのDAC部を活かす

ストリーミングとディスク再生の両立プラン!愛用のSACDプレーヤーに、ティアック「NT-507T」をプラスオン

角田郁雄


ストリーミング再生を楽しみたいけれど、CDやSACD再生も大切にしたい。そんなオーディオファンにおすすめなのが、ティアックのネットワークトランスポート「NT-507T」を、USB入力を持つSACDプレーヤーと組み合わせること。ここでは、アキュフェーズの「DP-770」とラックスマンの「D-07X」のDAコンバーター部を利用して、ハイレゾストリーミングを楽しんでみよう。



TEAC ネットワークトランスポート「NT-507T」297,000円(税込)※7/1より352,000円(税込)


愛用プレーヤーのDACを活用してストリーミング環境を構築


ティアックは同社のリファレンス500シリーズのフルコンポーネント化を目指して次々と注目モデルを発売している。この流れの中で昨年末に発売した最新作がネットワークトランスポート「NT-507T」である。


日本でQobuzがスタートしたこともあり、ピュアオーディオの世界でもハイレゾストリーミングが主流になりつつあるいま、まさに本機をコアにした様々なシステムの構築が実現できるようになった。


 特に読者の皆さんのなかには、CDやSACDプレーヤー等のディスク再生をメインにシステムを組んでいる方も多いと思う。もしその愛用プレーヤーがUSBの入力端子を備えているならば、まさに「NT-507T」の出番である。



出力はUSB type-Aが1系統のみなので、USB入力を備えたDACや、DAC内蔵プレーヤー、DAC内蔵アンプと接続する必要がある


本項ではこのようなニーズを想定しながら、日本を代表するハイエンドブランドのひとつであるアキュフェーズとラックスマンのSACDプレーヤーのUSB入力を活用。「NT-507T」を既存のシステムにプラスオンするだけで、高品位なハイレゾストリーミング再生が楽しめる、そんなプランを提唱することにしよう。


音の要はネットワークエンジンとディスクリートDAC


「NT-507T」の魅力は、第4世代へと進化させたティアック・ネットワーク・エンジンの搭載にある。細部に至るまで音質を再優先した設計が施されている。さらにLAN接続には通常のRJ-45だけでなくノイズ伝送を遮断する光SFP接続にも対応。Roon再生に特化したRAAT(Roon Advanced Audio Transport)を選択することもできる。


音質に影響を及ぼす電源部も強化された。大型トロイダルトランスと大容量カスタムメイド・コンデンサーを使った大型リニア電源を搭載し、4系統の専用電源を供給する(ネットワークエンジン、USB回路、Wi-Fi回路、表示LED用)。 出力はUSBが1系統で最大22.5MHz DSD、768kHz/32bitに対応。USBドライブ用端子も2系統装備する。


また、LAN接続に光SFPを使用すると、弱音再生力が高まり、音質に滑らかさが加わる。


愛機の音のテイストを損なわずストリーミングを楽しめる



さて今回のテーマは愛用するSACDプレーヤーのDAC部を活用して、「NT-507T」を既存のシステムに組み込むプランである。まずはアキュフェーズのプレーヤー「DP-770」と組み合わせてみた。本機には8回路の並列駆動MDSD/MDS++のDAコンバーターを搭載。I/V変換回路を低ノイズ、低歪み化するANCCを採用している点も特徴だ。



USB入力に「NT-507T」をつないでQobuzを再生してみた。DP-770の特徴であるリアルな空間描写力がフルに発揮でき、よりナチュラルな音が再生できる。DAの変換特性がさらに向上したような感覚だ。ノイズフロアが低く、微細音や空気感を引き立て、広大な空間表現を引き出すことができた。


次にラックスマンのSACDプレーヤー「D-07X」USB入力でも試してみた。USB入力に純度の高い信号が入力されたために、デュアルモノラル構成で搭載されたローム社製のトップエンドDACチップ、BD34301EKVの変換特性が活かされている印象である。










精度の高いI/V変換回路とディスクリート構成の出力バッファーの効果とともに、俊敏な立ち上がりと色彩鮮やかなアナログテイストの音質を実感。同時に繊細な音や柔らかな音も引き立てていることが体験できた。





アキュフェーズとラックスマン、2つのSACDプレーヤーと組み合わせてみて共通することは、それぞれの音のテイストを損なうことなく、透明感と滑らかさ、空間の広がり、奏者の実在感を味わえることにある。


これは「NT-507T」に搭載されたネットワークエンジンの存在と、サイズを超えた4系統のリニア電源を搭載した効果でもある。


このように「NT-507T」の活用法は、ティアックの製品同士の組み合わせに留まるわけではない。長年大切に愛用してきた他社のハイレゾ対応のUSB-DACに使用するのもお薦めだ。高品位なネットワーク再生を自分が長年愛してきた音のテイストで楽しむことができるのだ。



シルバーのほかにブラック仕様もラインナップ


個人的には15年ほど使ってきた、MYTEK DIGITALの「Stereo192-DSD DAC」やAYREの「QB-9 Twenty」でも試したくなる。


同社の再生アプリ「TEAC HR Streamer」を使って選曲や再生が簡単に操作できるのも便利だ。ぜひ愛用システムに「NT-507T」を組み込んでみてはいかがだろうか。



試聴音源はすべてQobuzから。左から 『The WindSimin TandeJazzland Recordings)、『ショスターコーヴィッチ/ピアノ協奏曲第1番・第2番他』(グラモフォン)、『Floating PointsCascadeNinja Tune


(提供:ティアック株式会社)




本記事は『季刊・Audio Accessory vol.201』からの転載です

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