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公開日 2019/02/04 06:30
保護機能が万全、“RAID”も難しくない

PC通でない編集部員もできた! ネットギア「ReadyNAS」で音楽ファイルをバックアップ

Net Audio編集部:野間美紀子

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ネットオーディオ・ライフ(ファイル再生)をしていると、突然音楽ファイルを保存していたストレージ(HDD/SSD)が壊れることがある。せっかくリッピングしたり、ダウンロードしたり、タグ付けしたりしてきた音楽ファイルが一瞬にして消えるなんて悲し過ぎる! しかし、そもそもHDD/SSDというものは、有限でいつかは壊れるものなのである。そこで、バックアップだ。もしもの時に備えて、音楽ファイル・ストレージのバックアップは必須の作業なのである。

ではどういったストレージを使えば良いのだろう。メーカーで選ぶ、コストでパフォーマンスで選ぶなど指標はさまざまにあるだろうが、バックアップの本質である“保護機能”に優れたNASといえば、ネットギアの「ReadyNAS」であるという。RAID機能も使うというが、そんなPCスキル的に高度っぽい製品を、一般のオーディオファン、音楽ファン層も果たして使えるのだろうか? そこでそれほどパソコンに明るいわけではない編集部員が実際に、開梱するところから試してみた。

ReadyNAS「RN422(RN42200-100AJS・ディスクレス)」¥OPEN(予想実売価格¥52,000前後)

PCに明るくない人もRAIDを使えるか

バックアップ用に最適なストレージといえば、「ネットギアのReadyNASが保護機能が万全で良い」と、元ネットワーク・エンジニアで、現在デジタルファイル再生のエキスパートである土方久明氏は言う。

興味が湧いて、同日本法人を訪ねた。マーケティングの方の説明によると、ReadyNASの保護機能は5つにわたり、なかでも「RAID」といってHDDを2基以上NAS本体にセットし、データを分散して、HDDが故障してもデータを失わないようにする機能と、「ビットロットプロテクション」といって、稀に起こるデータのゼロイチの反転(これによって楽曲ファイルが破損する可能性もある)を防ぐ機能が、音楽ファイルのバックアップとして適しているという。

なお、ReadyNASの5つの保護機能については以下の通り。

1. ハードディスクを2基以上NAS本体にセットし、データを分散して、HDDが故障してもデータを失わないようにする「RAID機能」
2. 誤って上書きしてしまったファイルを復元できるようファイルの変更履歴だけをためておく「スナップショット機能」
3. ウィルス感染を通知する「アンチウィルス機能」
4. HDD上の長期間アクセスのないデータでビット反転が進行してファイルが破損するのを防ぐ「ビットロットプロテクション機能」
5. 2台のReadyNASを使って災害や盗難などでマスター側のReadyNASが失われてもデータを復元できるようにする「ReadyDR機能」

編集部員・野間は、ネットオーディオに10年いそしみながら実はバックアップは中途半端で(申し訳ありません)、いまこそやる気になっているのだが、このRAID機能、自分には使えるのかなと、ふと思った。

それには理由がある。オーディオファンの中にも私と同様、PC周辺にあまり明るくない方がいらして、データ保護のためとRAID1機能のあるNASを導入したが(1基を実質使用、1基は同じデータの保存用)、いざRAIDを生かそうとした時にどうすればいいか分からず放置してしまったケースを聞いていたからだ。自分でHDDを交換できれば、RAIDの意味はあるだろう。ただ自分自身、裸のHDDをセットし、ネジを締めて組み立てる形のNASにギブアップした経験もあった。

それをネットギアさんにお話すると、「いや、野間さんもReadyNASならできますよ」と言う。「組み立て式というよりスロットインですから。HDDの交換も、電源を入れたまま交換できますよ」とも言う。

今回お借りしたReadyNAS「RN422」本体の予想実売価格は5万2,000円前後で、バルクのHDDを2基、別途用意する必要がある。いま市場では3TBのHDD1基1万円強からなので、3TBのバックアップをとるのに全部で7万円超。ただ、USB HDDでバックアップをとり、そのまたコピーをとることを仮定した時、この先ケースつきのHDDを何回買い、コピー&ペーストを一体何度行うのだろうと気が遠くなる。その煩雑さやスペースファクター、また保護のレベルを考えた時、ReadyNASへの投資もありかもしれないと思った。


といっても問題は、使いこなせるかだ。変な基準だが、私ができたら皆もできるのではないか。ということでお借りしたReadyNAS「RN422」で、イチからバックアップまでを実践してみた。一連の作業内容は、以下をご覧いただきたい。

実際にReadyNASのセットアップをやってみる

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