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公開日 2026/04/15 22:00
AI生成ツールも更に拡充

Adobe、動画制作ツール4種のアップデートを発表。直感的なカラーグレーディングやAI技術で創作をサポート

編集部:岡田 真

アドビは、ビデオ制作関連機能の大規模なアップデートを4月15日に発表した。アップデートの対象は、Adobe Premiere、Adobe After Effects、Adobe Firefly、Frame.ioの4製品。


Adobe Fireflyによる動画生成・編集から、Adobe Premiereでのカラーグレーディング、Frame.ioでの共同制作までを一貫して強化。魅力的なビデオの制作、編集、共有をさらに進化させるとしている。主なアップデート内容は以下のとおり。



  • Adobe Premiere:新機能「カラーモード(ベータ)」

  • Adobe After Effects:AIを搭載した新機能「オブジェクトマットツール」

  • Adobe Firefly:動画編集機能の強化、新たなビデオモデル「Kling 3.0」および「Kling 3.0 Omni」の追加

  • Frame.io:新デスクトップアプリ「Frame.io Drive」のリリース



ビデオ制作・編集・共有に関するアップデートが実施される。


Adobe Premiere:カラーグレーディングをより直感的に


Adobe Premiereでは、3年をかけて開発したという編集者向けに新設計した「カラーモード(ベータ)」を導入した。


従来、カラーグレーディングは専門カラリスト向けツールに依存しがちだったが、新モードでは編集作業の延長として直感的にカラー調整を行えるよう設計したという。ちょっとした補正から踏み込んだグレーディングまで対応し、すべての調整内容を可視化しながら、編集者の思考に沿った形で作業を整理できる点を特徴とする。



Adobe Premiereには新機能「カラーモード(ベータ)」が導入される。


本件に関連して行われた記者説明会では、アドビ株式会社 マーケティングマネージャー 田中玲子氏によるデモンストレーションが披露された。


まず従来のLUTを当てるような感覚で「スタイルプリセット」を選択し、そのプリセットに対して更に「ネガ」や「プリント」等のフィルムカラーを選択した上で各モジュールで調整。マウスの上下左右それぞれの動きに連動して各パラメーターが変動するなど、直感的な操作性が実演された。



カラーモード(ベータ)のUI。専門のカラリストではない編集者でも直感的な操作でグレーディングを行えるよう設計したという


田中氏によると、従来のLumetriカラーは「エフェクト」の中に残るとのこと。ただし、今回導入されるカラーモードとLumetriカラーを混在させた場合、予期せぬグレーディングの破綻が起こる可能性があるため、既存のプロジェクトでは引き続きLumetriカラーを、今後のプロジェクトでは新しいカラーモードを、それぞれ使い分けるよう推奨した。


その他にもAdobe Premiere 26.2では、Film Impactを活用した新しいエフェクトやトランジション、オブジェクトマスキングにおける「シャープ」と「エッジを調整ツール」、複雑なタイムライン内を検索できるシーケンスインデックスパネル、ドライブやプラットフォームをまたぐパス追跡改善など、ワークフロー高速化に向けた改良も加えられた。


After Effects:スムーズで正確なマット作成を実現


Adobe After Effects 26.2では、AI搭載の「オブジェクトマットツール」により、動く被写体をクリックするだけで正確なマットを作成できるようになる。2025年にPremiereに追加された新機能「オブジェクトマスク」と同様の機能だ。「クイック選択ブラシツール」や「エッジを調整ツール」と組み合わせることで、髪の毛など細かなディテールの調整も高速化した。



Adobe After Efectsの新機能「オブジェクトマットツール」


Frame.io:新アプリで共有素材が扱いやすく


クラウドベースの共同制作ツールFrame.ioでは、新デスクトップアプリ「Frame.io Drive」を投入する。Frame.ioのプロジェクトをコンピューターに直接マウントし、メディアをローカル保存ファイルのように扱えるのが特徴で、ダウンロードや同期を待たずに作業できる。



「Frame.io Drive」でファイルの即時共有・作業が可能となる


Adobe Premiere、Adobe Photoshop、Adobe After Effectsなどから、同じ共有プロジェクトへ必要なタイミングでアクセスできる。メディアはリアルタイムでストリーミングされるほか、ローカルキャッシュにより大容量ファイルでも高速な動作を維持するとしている。


Frame.io Driveは本日よりエンタープライズ版で一般提供を開始した。今後は無料版、Pro版、Team版にも順次展開する予定。アドビは今回の一連のアップデートについて、クリエイティブな道のりのどの段階にいるユーザーに対しても、制作、編集、共有までを支援する取り組みの一環だとしている。


Adobe Firefly:編集機能/AIモデルを強化し、動画生成がより柔軟に


生成AI機能のAdobe Fireflyでは、生成から編集、仕上げまでをブラウザー上で完結可能な「Adobe Firefly 動画エディター」に新機能を追加。Adobe PremiereやPodcastでも展開している音声クリーンアップ機能「スピーチを強調」を含むオーディオ機能の強化を実施する。


ノイズや残響の抑制に加え、音声、音楽、環境音のレベルバランス調整にも対応し、トーク動画のノイズ除去やSNS用クリップのBGM削除、屋外収録Vlogの仕上げなどを数クリックで行えるという。


加えてAdobe Stockを直接統合し、動画、画像、音声、効果音など8億点以上のライセンス済みアセットへ、ワークフローを中断せずアクセスできるようになる。 



Adobe Firefly 動画エディターでは音声編集機能等がアップデート


また新たな動画生成AIモデルとして、「Kling 3.0」と「Kling 3.0 Omni」を追加する。


Kling 3.0はストーリーボード作成や映像・音声同期に重点を置く汎用型モデルで、迅速かつ高品質な動画制作に適すると説明する。


上位版のKling 3.0 Omniは、登場人物生成のほか、ショット間の一貫性向上、各ショットの長さ、アングル、カメラワーク指定など、より高度なコントロールに対応するとのこと。



Adobe Firefly Kling 3.0およびKling 3.0 Omni


今後の展開としては、エージェント技術を活用した「Adobe Firefly AI アシスタント」も投入予定。制作したい内容を言葉で伝えるだけで、Adobe Premiere、Adobe Firefly、Adobe Photoshopなど複数のアドビ製アプリをまたいで処理を調整・実行し、目的達成を支援するという。


 

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