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公開日 2026/05/23 00:00
IEMとの調和を高めるため出力から外装仕様まで見直した

Oriolus、ポータブルDACの上位機種をさらに磨き上げた「1795MKII AL」。5/30発売

編集部:長濱行太朗

オリオラスジャパンは、Oriolusブランドから、ポータブルDAC「1795MKII」をベースにマイナーチェンジを図った「1795MKII AL」を5月30日に発売する。価格はオープンだが税込60,500円前後での実売が予想される。



「1795MKII AL」


1795MKII ALは、2025年にリリースされた同社のハイグレードDACである1795MKIIを基として、ポータブル環境での使いやすさ、IEMとの調和、重量、出力、外装仕様などを見直したモデル。


落ち着いた佇まいと、温かみを感じさせるマットな金属外装が、伝統的な趣と現代的な精密感を両立。伝統的な設計思想と、現代の回路技術を組み合わせて、なめらかで伸びやかな音を成し得ているという。


DACチップには、バーブラウン製「PCM1795」を搭載。親しまれてきたアナログライクな質感を損なわず、電源レイアウトやアナログ段を中心に、緻密な調整が行われているという。


初代モデル「1795」より評価されてきた、解像感ではなくゆとりのある音色と、微かに暖かみのある中域を踏襲しながら、輪郭の整った描写としっとりと沈む背景の静けさ、耳に寄り添う自然な密度感を目指しているとのこと。



「PCM1975」のサウンドを活かしながら、変換回路を再構築し、回路構成から電源ラインまでブラッシュアップ


PCMは最大768kHz/32bit、DSDは最大11.2MHz/1bitのサンプリング周波数/量子化bit数に継続して対応。出力は、3.5mm(アンバランス)が165mW(32Ω)、4.4mm(バランス)が228mWに更新されており、IEMとの組み合わせを想定した出力バランスの最適化が図られている。これにより、キレのある立ち上がりと、聴き疲れしにくい自然な質感を実現していると明かす。


S/N比は、3.5mmが110dB、4.4mmが115dB。高調波歪率は、3.5mmが0.001%、4.4mmが0.009%。推奨インピーダンスは、16 – 600Ωとしており、主な仕様は前モデルから踏襲している。


サンプリングレートコンバーターには、内蔵発振器を基準に動作する旭化成エレクトロニクス製「AK4137EQ」を導入しており、リサンプリング時のタイミングのばらつきを抑える独立クロック構成を採用している。


Bluetoothで入力された音声信号を、高精度フィルターを通して192kHz/24bitにアップサンプリングすると同時に、ジッターを含むクロック由来のノイズ成分を低減するという。



「AK4137EQ」をはじめ、「XMOS XU316」など、多数の高音質パーツを内蔵している


1795MKII ALでは、「AK4137EQ」のまわりの信号伝送経路を可能な限り短く設計することで、外来ノイズの影響も抑制しているため、帯域の端まで濁りの少ない伸びと、静かな背景が両立したサウンドを可能にした。


音像の立ち上がりはなめらかで、余韻も自然、長時間のリスニングでも聴き疲れしにくい解像度とディテール表現を狙っているとした。


USBレシーバーチップには、高速処理が可能なマルチコア構成の「XMOS XU316」が投入されており、ハイレゾ音源の再生でも安定した伝送が可能となっている。


デジタル処理部には独立レギュレーターを配置し、USB部の負荷変動による電圧の揺らぎを抑えることで、XMOS内部のタイミング処理を安定化させていることが特徴だ。


ジッター抑制に配慮した設計も施したと同社は説明。電源系には高品質パーツとして「CG5125」を搭載しており、デジタル処理系の電源ノイズを低減することで信号の純度を保ち、静寂感のある背景と細部の再現性を支えているという。


BluetoothオーディオSoCには、デュアルコアCPUとデュアルコア Kalimba DSP を組み合わせたマルチコア構成の「Qualcomm QCC5125」を搭載。


ワイヤレス伝送時の信号処理が安定することで、低遅延かつ滑らかな音の立ち上がりとなる。Bluetooth ver 5.2対応で、96kHz/32bitのサンプリング周波数/量子化bit数の再生をカバーする。


併せて、内部クロックマネジメントの精度を高めることで、処理の乱れや不要なノイズの影響を抑え、音場の見通しや背景の静けさが感じ取りやすい再生も成し得ているという。


aptX、aptX HD、aptX LL、AAC、SBCといった主要コーデックに加え、高音質再生に対応するその他のコーデックにも広く対応。また、大型アンテナの採用により、障害物のない環境で約10mの安定した接続を確保する。


デザイン面では、明るく硬質な表情を持つアルミボディに、内部構造をほのかに透かす半透明ガラスパネルを組み合わせている。


一体成形されたガラスパネルは、端面までなめらかに丸く仕上げ、手にしたときの自然な触感と、精密機器としての端正な一体感を高めているという。金属部分は馴染みやすいようヘアライン加工で、マットで温かみのある風合いに仕上げた。



金属部分は馴染みやすいヘアライン加工とし、マットの仕上げも採用。フレームは、重量感を抑えながら、筐体内部の熱を効率よく逃す構造とした


持ち出しやすさを高めるため、外装フレームには熱伝導性に優れたアルミ素材を採用しており、重量感を抑えながら、筐体内部の熱を効率よく逃す構造にしている。


主な仕様は、連続再生時間が約8時間、外形寸法が53W×98H×18Dmm、質量が130g。

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