公開日 2018/10/19 06:00

ボーズの“プレミアム” スマートスピーカー「HOME SPEAKER 500」レビュー。新境地サウンドの傑作モデル

[PR]Amazon Alexa搭載、独自マイク技術搭載

Alexa対応スマートスピーカーとWi-Fiスピーカーのハイブリッド

ここからは、HOME SPEAKER 500の使い方について説明しよう。まず、セットアップはスマホ向け新アプリの「Bose Music」を利用する。アプリで最初にすることは、まず「BOSE ID」を作成し、Bluetoothを利用して「My Bose」の画面から「HOME SPEAKER 500」を登録して名前を設定。続いて自宅で利用しているWi-Fiを設定、家族など利用できるパブリックの設定を完了する。あとは、利用する音楽配信サービスと、Alexa用のAmazonアカウントを登録する流れだ。

スマホ向けの新アプリ「Bose Music」を用いて操作可能。最初にBOSE IDを作成する

Wi-FiやBluetooth接続設定、また使用する音楽サービスとの連携などを設定していく

HOME SPEAKER 500で音楽を聴く手段は、Wi-Fiでアプリ操作による音楽再生、Bluetoothによる音楽再生、Alexaによる音楽ストリーミング再生、そしてAUXによるアナログ接続と多種多様だ。さらに、今後のソフトウェアアップデートでAirplay 2にも対応予定となっている。

AUX端子は本体背面下部に備えられる

新機能はもちろんAlexa搭載なので、「アレクサ」と声をかけてみると、HOME SPEAKER 500のディスプレイ上部にあるライトバーが点灯し、音声リクエストの待機状態になる。例えば「エド・シーランのShape Of Youを流して」と声をかければボイスで応答し、Alexaに登録してある定額音楽配信のアカウント(筆者の場合はAmazon Music Unlimited)からすぐに音楽をかけてくれる。

音声によって、アプリ操作も不要ですぐに音楽を聴けるのは、今さらながら非常に快適だ。そして、HOME SPEAKER 500では本体ディスプレイにカラーでアルバムアートワークが表示され、再生している曲情報をひと目で確認できる。これは嬉しいポイントだ。

一方、「Bose Music」アプリからはAmazon Music、Spotify(Premiumアカウントのみ)、そしてTuneInを使えるので、HOME SPEAKER 500をWi-Fiスピーカーとしてもフル活用できる。リビングに置いて家族それぞれで使い分ける、あるいはベッドの中から操作したい時はスマホからアプリ操作するといった、使い分けのスタイルにもピッタリだ。

ステレオイメージを立体的に広げる、ボーズサウンドの新境地

それでは実際に自宅に設置したHOME SPEAKER 500で、リファレンス曲を聴き込んでいこう。基本的にはAlexaを利用してAmazon Music Unlimitedで再生しているが、一部楽曲ではBluetooth接続による再生を併用している。

まずは、エド・シーランの『Shape of You』を聴きはじめると、HOME SPEAKER 500のサウンドに対する先入観、ボーズの重低音サウンドというイメージが一気に変わった。音が部屋全体に自然に広がり、そのうえで分離の良い音が聴けるのだ。

画像はSpotifyで再生した時の様子。連携するとBOSEアプリ上で各音楽サービスの操作が直接できる

Bluetooth接続を選択した場合、接続したスマホ上の音楽ファイルを再生すればスピーカーから音楽を流すことが可能

男性ボーカルの音声はクリアに立ち上がり、楽器の音の質感、そして響きまでリアル。楽曲に含まれるアコースティックな響きを再現しつつ、空間へと拡散させていく。ボーズらしいディープな重低音も兼ね備えているが、豊かな量感だけでなくリズムの刻みも質感を持って現れる。ボーズのホームスピーカーの新境地とも言えるサウンドだ。

先ほど紹介したとおり、HOME SPEAKER 500では壁際に設置して反射音を利用したサウンドも推奨している。ちなみに筆者は以前、ボーズの360度サウンドのBluetoothスピーカー「SoundLink Revolve+」をレビューした際にも、勝手に壁際設置を推奨していたのだが、HOME SPEAKER 500でも試してみたところ、反射音のおかげで特に中域の厚みと空間の密度感が向上。ボーカルの歌声と、特に反射音の成分で包み込まれるようになり、効果は抜群だ。

壁際に配置すると反射音を利用しすることで、中域の厚みと空間の密度感が向上

続いてブルーノ・マーズの『24K Magic』を聴くと、やはり低域の沈み込みの力強いアタックもありつつ、音の余韻もクリアに拡散させる。部屋の離れた位置で音楽を聴いても文句なしの量感で、さらに空間の広がりを体感できるのはさすがである。

Bluetooth接続で試聴した宇多田ヒカルの『あなた』は、女性ボーカルの声を響きたっぷりに鳴らしつつ、低音はズシリとボリューム感を出す。バスドラムの音は打ち込みの質感とアタックを両立させた絶妙なチューン。フラットで表現力豊かなタイプのサウンドなので、オーケストラはスケール感を伴って、立体的に展開された音楽に包まれる素晴らしい体験ができた。

Bluetoothで再生している様子。中央に接続しているスマホなどの名称を表示し、楽曲名、アーティスト名、アルバム名などは画面下に表示される

同じくBluetooth接続で試聴したRADWIMPSの『前前前世』(movie ver.)では、男性ボーカルの声の立ち上がり、予想以上にソリッドに聴かせるベースラインのクリアネスが見事。エレキギターは音を分離して描写し、それらを見通せる立体感を備えている。



ボーズが初めてスマートスピーカーを投入したことで話題となったHOME SPEAKER 500だが、実際に試聴して最も印象に残ったのは、シンプルにその「音の良さ」だ。まさにボーズ渾身の “プレミアムスマートスピーカー” であることを実感した。またAlexaによるボイス操作は手軽に音楽を聴くのにとても便利だし、音楽を聴くだけなら「Bose Music」アプリを利用するのも良い。

現代のトレンドとボーズの音響技術を融合させて作り上げた「HOME SPEAKER 500」は、すでに市場に出回っている数あるスマートスピーカーとは一線を画する、まさに“プレミアム”なスマートスピーカーという、新たなスピーカージャンルを生み出し、牽引する存在となる事だろう。

>>HOME SPEAKER 500の詳細はこちら<<


[写真/広井一成 撮影協力/大和ハウス工業株式会社 西新井展示場]

(提供:ボーズ)

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