公開日 2011/02/15 12:18

NEC、Android搭載の“現代版モバイルギア”「LifeTouch NOTE」を発売

日本語入力の快適さにこだわった
ファイル・ウェブ編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
日本電気株式会社(NEC)は、Android 2.2を採用し、キーボードも備えた新端末「LifeTouch NOTE」を3月10日から順次発売する。

「LifeTouch NOTE」

ディスプレイは7インチ

クラウドを活用することで、モバイル使用時にPCや携帯電話とは異なる使い勝手を提供する“クラウドコミュニケーター”「LifeTouch」シリーズの新モデル。LifeTouch NOTEという名称の通り、ノートPCやネットブックと同様のクラムシェル型端末となる。

製品は大きく3モデルに分けられ、通信機能とデータストレージ、カラーバリエーションで差別化している。それぞれの想定売価と発売時期は以下の通り。

・「NA75F/1A」¥OPEN(予想実売価格55,000円前後)4月下旬発売
・「NA75W/1A」¥OPEN(予想実売価格45,000円前後)3月10日発売
・「NA70W/1A」¥OPEN(予想実売価格40,000円前後)3月10日発売

最上位機「NA75F/1A」はFOMAハイスピード対応の3G通信機能とWi-Fi(IEEE802.11b/g/n)に対応。中位機「NA75W/1A」と下位機「NA70W/1A」はWi-Fiのみが利用できる。

また下位機のストレージは4GB(内蔵2GB+SDメモリーカード2GB)だが、上位機と中位機は16GB(内蔵8GB+SDHCメモリーカード8GB)を搭載している。

カラーバリエーションについては、最上位機と中位機はピアノブラック/バーミリオンレッド/チョコレートブラウンの3色展開で、下位機はピアノブラックのみ。

SDメモリーカードスロットを装備する

最上位機と中位機は3色のカラバリを用意する

OSにはAndroid 2.2を搭載。Googleの認証を受けており、Google マップやYouTubeなどのアプリがプリインストールされている。またAndroidマーケットの利用も可能だ。なお、日本語で優良なアプリを紹介しているNECビッグローブのマーケット「andronavi」も用意。ここからもアプリをダウンロードできる。

ウェブ閲覧はFlash 10.1にも対応。プロセッサーはNVIDIAのTegra 250で、デュアルコアプロセッサーの1GHzタイプ。

本機を市場投入するねらい

ディスプレイは7型ワイドLED液晶で、解像度は800×480。感圧式のタッチパネルを採用ししているが、マルチタッチは行えない。加速度センサーも備え、本体の向きに応じて画面向きを切り替えることもできる。

200万画素のカメラも内蔵し、静止画撮影と動画撮影が可能。ただし動画の解像度は最大で640×480。HD動画の撮影は行えない。

外形寸法は234W×25H×138Dmm、質量は約699gで、同社では「ネットブックの約6割程度」と説明。バッテリー持続時間にもこだわり、実働最長で約9時間駆動(Wi-Fiモデルの場合/ウェブ閲覧時)が可能だ。

■81キーのハードウェアキーボードとATOKを搭載

「LifeTouch NOTE」の最大の特徴は、ハードウェアキーボードやIMEにこだわり、快適な日本語入力を目指した点。キーボードは16.8mmピッチで、ストロークは1.6mm。InsertやDeleteキーなど通常のAndroidにはないボタンも備えて81キーとし、「Androidでしっかりと動く様ファームウェアの調整を行った」(同社)という。

81キーのハードウェアキーボードが特徴

通常のAndroidには無いボタンも多数装備した

IMEには「ATOK FOR LifeTouch NOTE」を搭載。ATOKならではの高精度な予測入力変換が可能なほか、ファンクションキーでひらがな/カタカナ/英数字の変換ができるなど使い勝手にこだわった。

ATOKを備え快適な日本語能力が可能

さらに、NEC独自のノートアプリ「ライフノート」を搭載。文章の入力ができるだけでなく、写真の記録も可能で、文章と画像を組み合わせたメールの送信や、ブログやmixiへの投稿が容易に行えるよう工夫している。

キーボードを備えたNECのモバイル端末と聞いて「モバイルギア」を思い出す方も多いだろう。「実際、開発の途中では名称の候補として“モバイルギア”も俎上に上った。だが、今回は新しい時代のモバイル端末と言うことで、あえてLifeTouchという名称を採用した」(同社)という。

■2画面Android端末「LifeTouch W」も参考展示

なお同社は本製品の発表会で、7インチディスプレイを2画面搭載したAndroid端末「LifeTouch W」を参考展示。本機は主に教育分野や電子書籍ビューワーとしての利用を想定した端末で、紙の本のように開いて使用できる。雑誌やコミックなど、見開きを活かしたレイアウトのコンテンツも、そのまま表示できる。また2画面を利用したウェブブラウジングも行える。

7インチディスプレイを2画面搭載したAndroid端末「LifeTouch W」

本体を閉じたところ

手書き文字の認識が可能で、書籍やノートへの手書き入力が行える。なお、本機の発売時期等は明らかにされなかった。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー199号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.199
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX