公開日 2026/07/10 11:00

iBasso、160個のディスクリートPWM-DACを搭載した新旗艦DAP「DX340MAX」

世界688台限定生産
編集部:松原ひな子
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MUSINは、同社取り扱いブランドiBasso Audioから、新フラグシップDAP「DX340MAX」を世界688台限定で7月24日に発売、7月10日より予約を開始する。価格はオープンだが、税込619,740円前後の実売が想定される。

「DX340MAX」

DX340MAXは、従来モデルであるDX340の“究極の進化形”と称し、各チャンネルへ8EPWM-DACを増設、ディスクリートPWM-DACの搭載数を160個へと強化。単なる部品数の増加にとどまらず、クロック精度やアルゴリズムのタイミング制御、回路設計の全面的な見直しと最適化を行い、デスクトップDACにも匹敵する低歪みおよび低ノイズを実現したと説明している。

iBasso Audio独自のアルゴリズムを基盤とする「FPGA-Master3.0テクノロジー」は従来から踏襲。Master2.0と比較するとLUTロジックユニットの数が7.5倍に増強され、PWM-DACに対してピコ秒レベルの精密な制御が可能になった。ジッターを低減した信号処理を実現する。

加えて、ダイナミックレンジ192dB、THD+N -174dBといった仕様値を掲げ、プロフェッショナル機材にも採用されるDSPチップを新たに採用。ソフトウェアデコード処理をSoCから切り離して役割分担することで、より理想的なオーディオ信号の変換ならびにSoCへの負荷軽減を実現するという。

またFPGA-Master 3.0はオーディオコントローラーとして動作し、オーディオ処理を独立して管理。物理アーキテクチャの観点から、SoCが複雑なオペレーティングシステムを処理することによって発生する不要なノイズを効果的に排除する。

さらにFPGA Master3.0の性能を活用することで、偶数および奇数倍音へのアプローチが可能な独自のアルゴリズムを投入し、豊かな倍音と独創的な音響特性を獲得。高調波調整用のHarmonic Filterでは、偶数倍音を増やすことで真空管アンプのような滑らかなサウンドを再現する「Even+」、奇数倍音を増やしてよりエネルギッシュで躍動感のあるサウンドを再現する「Odd+」など、サウンドの変化を自由に楽しむことができる。

電源は4つの特注品の低内部抵抗・リチウムポリマーバッテリーを搭載。デジタル部とアナログ部はそれぞれ独立したバッテリー管理回路を内蔵しており、アンプ回路へクリーンかつ安定した電源供給を確保した。加えて、デジタル部からの電磁干渉を遮断することで、電源不足による音質の劣化を大幅に低減する。

なお、アナログ部は2つのバッテリーを直列接続し、8.4Vの高電圧バッテリーパックを形成して電源を供給。従来の単一の4.35Vバッテリーと比較して、安定した連続出力電圧や低内部抵抗、優れた過度出力能力を実現するとしている。

加えて、特許を取得したDC12V外部電源技術を新たに投入。これによって、12V電源に接続すると自動的にバッテリーをバイパスし、アンプ部は12V電源から直接給電を受ける。ヘッドホンアンプの動作電圧が±12Vへと上昇し、DC-IN Super Gain Modeが有効になると、32Ω負荷時で最大2250mW+2250mWの駆動性能を得ることができる。

本体はチタニウム合金製。側面にアナログボリュームとデジタルボリュームをそれぞれ搭載しており、より精密かつロスのないボリュームコントロールを可能とする。

アナログボリュームには自社開発したステップアッテネーターを装備。96個の高精度抵抗器と綿密な設計により、従来の機械式抵抗の10分の1のサイズでありながら、24段階の音量調整をサポート。チャンネル間の差は±0.1dB以内に抑えている。

自社開発した24段階ステップアッテネーターを採用する

また、アナログとデジタルが独立した制御によって、アナログボリュームを低く設定することで、デジタルボリュームを高く設定してもbit落ちの影響を受けず、バックグランドノイズを低減させることができる。同社はデジタルボリュームを90 - 100の間で設定し、アナログボリュームで適宜調整することを推奨しており、これによって楽曲の忠実性を限りなく維持したリスニングを可能にすると説明している。

再生はPCM最大32bit/768kHz、Native DSD 512に対応。出力端子に4.4mmバランス(フォンアウト/ラインアウト)、3.5mm(フォンアウト/同軸デジタル)を装備する。ネットワークはWi-Fi(2.4GHz/5GHz)、Bluetooth Ver.5.0をサポート。Bluetoothコーデック(送信)はAAC、SBC、aptX、aptX HDをカバーする。

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DX340MAXの接続端子

4.4mmバランス・フォンアウト接続時、周波数特性は10Hz - 40kHz、THD+Nは-115dB(600Ω)/-115dB (300Ω)/-110dB (32Ω)、インピーダンスは0.9Ω、出力レベル(バッテリー駆動時)は6.45Vrms(32Ω)。

4.4mm バランス・ラインアウト接続時、周波数特性は10Hz - 40kHz、THD+Nは-122dB (1kHz/44.1kHz/24bit,4Vrms)、最大出力レベルは4Vrms。

3.5mmシングルエンド・フォンアウト接続時、THD+Nは-104dB (600Ω)/-104dB (300Ω)/-105dB (32Ω)、インピーダンスは0.4Ω、出力レベル(バッテリー駆動時/DC-IN)は3.16Vrms(32Ω)/4.27Vrms(32Ω)。

連続再生時間は最大約17.5時間、QC3.0、PD3.0による急速充電に対応する。外形寸法は150W×89.5H×27.2Dmm、質量は610g。本体にはレザーケース、筐体磨きクロス、12V ACアダプタ、USB-A to Cケーブル、バーンインケーブル、同軸デジタルケーブルなどが付属する。

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