final、トゥルーダイヤモンド振動板を搭載した118万円の密閉型ヘッドホン「DX10000 CL」
finalは、新型トゥルーダイヤモンド振動板を搭載した、同社密閉型ヘッドホンのフラグシップモデル「DX10000 CL」を、2026年秋ごろに発売すると発表。7月9日より順次予約受付を開始した。価格は1,180,000円(税込)。
なお通常モデルとともに、発売を記念した特別仕様の外装や付属品を採用する150セット限定生産の「Collector’s Edition」も予約受付をスタート。こちらの価格は1,280,000円(税込)で、7月24日の発送を見込んでいる。
音速や硬度に優れた素材であるダイヤモンドを特殊な手法によってシート状の箔に加工、振動板として採用したダイナミック型ドライバーユニット「トゥルーダイヤモンド振動板DU」を搭載するハイエンド密閉型ヘッドホン。
ダイヤモンド箔は、シリコン上にダイヤモンドを結晶化させたのち、シリコンのみを溶かす「CVD製法(化学気相成長法)」と呼ばれる手法で製造。
入力信号を忠実に再生できる圧倒的な「曲げ剛性」、100Hz以下の帯域において一般的なダイナミックドライバーの100分の1以下の歪み率を実現する高い「内部損失」および驚異的に短い「減衰特性」を兼ね備え、不要な共振や付帯音が極めて少ない理想的な特性を実現しているという。
振動板形状についても、独自研究に基づき理想的な形状に最適化。ヘッドホンとしては類を見ない急峻なドームと、振動板の外周部に円筒形リブを設ける新構造を組み合わせることで強度/軽量性を両立し、高い応答性を引き出したとしている。
エッジ部についても新たに開発し、軽量性/弾性/伸縮性/劣化のしにくさを兼ね備える特殊ポリウレタン素材を採用。比較的重量のあるダイヤモンド振動板をしっかりと支えつつ、特定の周波数における共振を抑制した。
また、ボイスコイルには軽量/高強度なポリイミド製ボビンを採用し、リード線を空中配線する構造とすることで、振動板の正確なピストンモーションを追求。
磁気回路には超高密度の磁束で振動板のレスポンスを高めるN55ネオジウム磁石と、磁場を安定させて大振幅時の歪みを低減するアルミショートリング、ドライバーユニット内の共振を根本的に抑え込む専用ダンピングシステムを装備する。
ハウジングには、5軸CNC加工によって削り出したアルミマグネシウム合金を採用。ハイエンドスピーカーの設計思想を取り入れたといい、アウターハウジングからフロントプレートまでを12本のネジで貫通締結、あとはパッキンのみを使用して組み立てた。これにより接着剤を排除して修理を容易にしながらも、剛性と気密性を確保したという。
イヤーパッドには東レの人工皮革ウルトラスエードを採用。素材が持つ微細な通気性を利用することで、滑らかなカーブで音のバランスを調整しており、目標とする精緻なサウンドを追求したとのこと。
付属ケーブルは、長さ約1.5mの4.4mmバランスケーブル/長さ約3mのXLR 4pinバランスケーブルの2本を同梱。どちらもスーパーコンピューター「京」用ケーブルで知られる潤工社と共同開発したシルバーコートOFC導体を採用し、信号損失を最小化しつつ高純度なオーディオ伝送を目指した。
構造についてはケーブルごとに異なっており、4.4mmケーブルにはePTFE(発泡フッ素樹脂)絶縁、XLR 4pinケーブルには長尺対応の大断面積導体とPFA被覆を採用する。また、各コネクターに対応した6.3mmプラグ変換アダプターも同梱する。


限定生産仕様の「Collector’s Edition」についても、基本的な音響設計/付属品は通常モデルと同一。違いとしては、ハウジングが一部ゴールドをあしらった特別デザインとなり、追加のアクセサリーとして専用展示台、丹後ちりめん製のオリジナル信玄袋(和装手提げ袋)、桐箱が用意される。
インピーダンスは20Ω、感度は92dB/mW。質量は543g。

