公開日 2025/09/18 15:39

シャープ、最大85型まで4サイズ展開の4K Mini LED液晶テレビ「HV1ライン」/ハイグレード4K液晶テレビ「HN2ライン」

低反射「N-Blackパネル」技術を共通採用
編集部:松原ひな子
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シャープは、同社の4K液晶テレビ「AQUOS」の新モデルとして、Mini LED搭載の “HV1ライン” 4モデル、ならびに直下型LED方式のハイグレードモデル “HN2ライン” 3モデルの計7モデルを、10月11日から順次発売する。それぞれの市場想定価格は下記の通り。

HV1ライン

・85V型「4T-C85HV1」:税込550,000円前後 ※本モデルのみ10月25日発売予定
・75V型「4T-C75HV1」:税込396,000円前後
・65V型「4T-C65HV1」:税込286,000円前後
・55V型「4T-C55HV1」:税込242,000円前後

HN2ライン

・55V型「4T-C55HN2」:税込209,000円前後
・50V型「4T-C50HN2」:税込187,000円前後
・43V型「4T-C43HN2」:税込171,000円前後

HV1ラインは高効率/低消費電力/高輝度を兼ね備えるMini LEDバックライトを採用するモデル。サイズは85V型から55V型まで4種類を展開することで、これまで同社ではフラグシップモデル「AQUOS XLED」のみだったMini LEDテレビのラインナップをさらに充実させると説明している。

“HV1ライン” 65V型「4T-C65HV1」

バックライトを微細なエリアごとに映像と連動させて分割駆動し、輝度、コントラスト、色の再現性、動画応答性能を高めた「アクティブ mini LED」駆動を採用。また独自の「フレアブライトネス」も搭載。エリアごとのLED輝度だけでなく近接するエリアの輝度も解析し、液晶とLEDの駆動を最適に制御する独自回路を搭載することで、局所的なコントラストを高め、明部と暗部、光や影の表現をより豊かに再現する。

さらに新しく採用したスマートコントロールによって、コントラストや暗部階調の不足を検出、映像シーンに応じて明暗の細かな描き分けを実現するという。

HN2ラインは直下型LEDバックライトを搭載するモデル。消費電力を抑えたまま輝度をアップする独自の高効率LEDバックライトシステム「リッチブライトネス」を採用し、明るく見やすいクリアな映像を楽しめるとする。

“HN2ライン” 55V型「4T-C55HN2」

両ライン全7モデル共通の仕様として、画面に低反射「N-Blackパネル」を搭載。パネル表面の低反射コートにナノカプセル素材を採用し、パネル表面と空気の屈折率の違いを少なくすることで、大画面ほど気になりやすい外光の反射や照明の映り込みを抑制する。なお4T-C75HV1のみ、視聴位置による色変化も軽減する「N-Black Wide パネル」を搭載。

画像処理エンジンはAIプロセッサーを採用した「Medalist S6」を搭載。コンテンツやシーンに応じて映像や音声を自動で調整する「AIオート」や、各被写体の前後関係を認識して遠近を描き分けることで、奥行きのある臨場感豊かな映像を表現する「空間認識AI」機能など独自の高画質機能も装備している。

高画質機能は上述のAIオートや空間認識AIのほか、AIオートで開発したカラーマッピングで色彩表現力豊かに表示する「リッチカラーテクノロジー」、外光や照明の明るさと色を検知、視聴環境の変化にあわせて映像チューニングする「環境センシング」、AI画像解析によって放送やネット動画を4Kアップコンバートする「AI超解像」、ネット配信のアニメコンテンツで発生しやすいグラデーションの乱れやノイズなどを補正/低減する「アニメ・ネットクリア」なども共通で装備している。HDRフォーマットはHDR10/Dolby Vision IQ/HLGに対応。

サウンド面では、「FRONT OPEN SOUND SYSTEM PLUS」を採用。バスレフ型スピーカーボックス」と、音声を前方に導くリフレクター構造、スピーカーネットをなくした前面開口の機構により、音抜けがよく聴きやすいサウンドをダイレクトに再生する。

スピーカー構成は、HV1ラインの4T-C75HV1/4T-C65HV1/4T-C55HV1がトゥイーターを2基、ミッドレンジを4基、サブウーファーを1基搭載し、アンプの実用最大出力は65W(10W+10W+15W+15W+15W)。4T-C85HV1がフルレンジを2基、サブウーファーを1基搭載し、実用最大出力は40W(10W+10W+20W)となる。

HN2ラインは共通してトゥイーター2基、フルレンジ2基を搭載。アンプの実用最大出力は35W(7.5W+7.5W+10W+10W)。

音質機能としては、リスニングエリアを広げる音質補正技術「Eilex PRISM」「VIR Filter」を採用。音質モードは「AIオート」を用意し、リアルタイム解析による自動音質調整に対応。例えばセリフや会話が中心のシーン、解説シーンで人の声を聞きやすくしたり、スポーツ/音楽演奏/映画アクションなどのシーンでより臨場感を高めたりといった調整を行う。立体音響フォーマットはDolby Atmosに対応。

OSはGoogle TVを搭載。独自のエンタメ・生活情報アプリ「COCORO VISION」に対応するほか、ネットブラウジング機能「Sleipnir TV ウェブブラウザ」、セキュリティアプリ「ESET SMART TV SECURITY」、USBから動画や写真を再生できる「コンテンツプレーヤー」、BDレコーダーに録画した番組をホームネットワーク機能で再生できる「DIXIM for AQUOS」など、さまざまなサービス/機能を利用できる。ネットワークはWi-Fi 6E(2.4GHz/5GHz)に対応。

内蔵チューナー数は、地上デジタル 3基、BS・110度CSデジタル 3基、BS4K・110度CS4K 2基。

入出力端子は、HDMI 4基、光デジタル音声出力 1基、ヘッドホン出力(ステレオミニ) 1基、LAN 1基、USB 3基(うち1基が録画HDD用)を装備する。

ほか、全モデルが省エネ目標基準値100%(多段階評価点3.0以上)を達成したとアピール。4T-C65HV1においては、年間消費電力量を同社従来機比で約17%低減しているという。

外形寸法/質量は、HV1ラインの4T-C85HV1が1890W×1143H×409Dmm/約37.5kg、4T-C75HV1が1675W×1024H×330Dmm/約38.0kg、4T-C65HV1が1446W×899H×281Dmm/約28.5kg、4T-C55HV1が1228W×775H×281Dmm/約23.0kg。

HN2ラインの4T-C55HN2が1226W×774H×263Dmm/約17.5kg、4T-C50HN2が1111W×709H×217Dmm/約14.5kg、4T-C43HN2が957W×622H×240Dmm/約13.0kg。

 

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