バッファロー、BDムーブ対応モデルなどPC用地デジチューナー2製品を発売

（株）バッファローは、「DT-H50/PCI」「DT-H30/U2」の2製品のパソコン用地デジチューナーを発売する。価格は「DT-H50/PCI」が23,205円（税込）、「DT-H30/U2」が22,050円（税込）。B-CASカードの発行認定がおり次第、5月中旬順次販売される予定だ。

両製品は地デジチューナーを非搭載のパソコンに増設する地デジチューナー。「DT-H50/PCI」はPCIバス対応の内蔵タイプ、「DT-H30」はUSB2.0対応の外付けタイプで、対応OSは、Windows Vista（36bit）/XP（Service Pack2以降）だ。

地デジの視聴/録画が可能で、ムーブ機能を搭載する。「DT-H50/PCI」は録画した番組をDVD、BDに、「DT-H30/U2」はDVDのみにムーブして市販のプレーヤーで再生することもできる。

録画対応フォーマットはMPEG2-TS。両製品とも地デジ放送の解像度、ビットレート数をリアルタイムでDVD相当の画質に変換できる「トランスコード機能」を搭載している。本機能によりCPU負荷を下げることができ、低スペックなパソコンでも地デジの視聴、録画が行える。

視聴、録画モードはDP/HP/SP/LPの4つを搭載。DPモードは、受信した1080iのデジタル放送をダイレクトに表示、録画する。HPモードは解像度720×1080（ビットレート 8Mbps）に、SPモードは解像度720×480（ビットレート 6Mbps）に、LPモードは解像度720×480（ビットレート 4Mbps）に変換する。

ViXS社製の高画質圧縮技術「XCode HD」を採用しているため、トランスコード機能で解像度を落としてもノイズが出にくく美しい画像を実現するという。

なお現時点で、両製品で録画したファイルは、録画に使用したパソコン及びチューナーでのみ再生が可能だが、今後「DT-H50/PCI」はDTCP-IP機能を新たに追加するアップグレードを予定している。本アップグレードにより、録画したデータを家庭の他のパソコンでも視聴することが可能になる。

また、両製品は、So-netが運営するインターネット番組表「Gガイド.テレビ王国」と連携。録画したい番組を直接選択して予約できるほか、携帯電話からの録画予約にも対応する。またキーワードに合った番組を自動録画する「おまかせ録画」のサービスも利用できる。

同社では今後両製品および今後発売される製品のアップデートを予定しており、ダビング10の対応（6月予定）、編集機能の搭載（年内）の機能追加が発表された。加えて既述の通り、「DT-H50/PCI」は年内にDTCP-IP配信機能にも対応するようになる。

付属の視聴ソフト「PCastTV for 地デジ」は、使いやすくシンプルなつくりを目指している。画面下に表示されるボタンをマウスでクリックすることで基本的な操作は行える。視聴中の番組をさかのぼって観ることができる「タイムシフト」機能、録画中の番組の不要シーンをスキップする「30秒スキップ」機能などを搭載している。

■地デジ/BS/CSチューナー搭載のリンクシアター新モデル「LT-H90DTV」の発売も

本日行われた発表会では、製品紹介のほかに同社の地上デジタル関連製品の今後の戦略について説明が行われた。登壇した同社事業本部 市場開発事業部 事業部長の和田学氏は「現状の地デジチューナーの普及率を考えると、地デジ放送開始の2011年までに3650万台のアナログテレビが残ると予測している。この地デジ非対応の市場に向けてパソコン用地デジチューナーや、アナログテレビ用の増設地デジチューナーなどの製品を投入していく」と事業戦略を語った。

次に登壇した事業本部 市場開発事業部 デジタルホームマーケティング グループリーダーの中村智仁氏は、今後同社が発売する製品のラインナップを紹介した。

中村氏によると、パソコン用地デジチューナーを今年度中にさらに2製品投入するという。7月に発売予定の「DT-H50/U2」はUSB対応の外付けモデルで、8月発売予定の「DT-H50/PCIE」はPCIEバス対応の内蔵モデル。両製品共に、トランスコード機能、BDへのムーブ機能や、アップデートによるDTCP-IP配信、ダビング10に対応する。

また本年度中にダブルチューナー搭載製品や、AVCREC対応製品を投入するほか、ネットワークメディアプレーヤ、LinkTheaterシリーズの新モデル「LT-H90DTV」を8月に発売する予定。本製品は地デジ/BS/CSに対応する3波モデルだ。

中村氏は、「これまでは若干古いモデルのパソコンに弊社の周辺機器を付け足すことで性能を向上させるアップグレードのソリューションを行ってきたが、今後これらの新製品を投入することで、情報家電をアップグレードさせるソリューション提供も行っていく」と述べたうえで、「弊社の周辺製品を買い足すことで、メーカーの枠を越えて、家庭の中で“観る”“録る”“ためる”を実現できるような製品展開を行っていく」とビジョンを語った。

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（Phile-web編集部）