公開日 2005/09/20 17:28

シャープ、フルHD“AQUOS”に57V/37V型を追加 − 新開発パネルでさらに高画質化

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

フルHD対応モデルは全5モデルとなった
シャープ(株)は、液晶テレビ“AQUOS”の新ラインナップとして、フルハイビジョン表示に対応した2モデル、57V型「LC-57GE2」と37V型「LC-37GE2」を発売する。

フルHDに対応する現行モデルは、65V型「LC−65GE1」と45V型「LC−45GE2」「LC−45AE5」の3モデル。今回新たに2モデルが追加され、4サイズ5モデルが出そろった。



LC-57GE2
57V型 LC-57GE2 1,522,500円 12月1日発売

本機は、新開発の「57V型ブラックASVフルスペックハイビジョンパネル」を搭載することで更なる高画質化を実現したモデル。新たに採用したカラーフィルターにより従来モデルの約1.8倍のコントラスト比、1,500対1を実現した。また、液晶パネルの特性改善と「新QS(Quick Shoot)技術」により世界最速の応答速度4msecを実現。さらに「マルチ画素(MPGC)技術」の採用により上下左右176度の広視野角を実現している。

コントラスト感の比較。右が新モデル

コントラスト比は大幅に向上

「マルチ画素技術」では1ドットを2つのセルに分割し、セルごとに階調を表現

バックライトには、新開発の「ハイブリッド・バックライト・システム」を採用。従来の4波長バックライトに赤色LEDによる“ピュアレッド”を加えることで、色再現範囲をNTSC比 95%に拡大した。

「ハイブリッド・バックライト・システム」の赤色LED部分

“ピュアレッド”を表現

画像処理エンジンには、同社独自の1チップデジタルLSIを搭載。全ての映像を10ビットで画像処理し、1,024階調の映像表現を実現。高精度のIP変換やノイズリダクション、スケーリングやカラーマネージメントを実現している。

スピーカー部には、1ビットデジタルアンプと高開口率スピーカーを採用。低音から高音までクリアに再生する。



LC-37GE2

両機共通のEPG画面
37V型 LC-37GE2 546,000円 10月21日発売

新開発の37V型フルHDパネルを搭載した本機は1,200対1のコントラスト比を実現。応答速度は6msec。57V型同様に「マルチ画素技術」の採用により広視野角は上下左右176度を実現している。バックライトも同様に「ハイブリッド・バックライト・システム」を採用し、色の再現性を高めることに成功している。



奥田本部長
本日都内で行われた製品発表会には、取締役 AVシステム事業本部長の奥田隆司氏が出席した。

同社では、2005年度、液晶テレビの需要がブラウン管テレビを上回ると予測しており、奥田氏は「“テレビといえば液晶”という時代がすぐそこまで来ている」とコメント。また、大画面化のニーズが高まると同時に、地デジ普及によるフルHDテレビの需要も高まっており、これらを併せ持つモデルの重要性をアピールした。

以下に発表会で行われた質疑応答の主な内容を紹介する。

Q.新モデルの販売/シェア目標は?
A.57V型は月産1,000台です。40インチ以上のウェイトを上げたいと考えています。シェアは、PDPを含めた40インチ以上のテレビの25%以上を目標としています。

Q.大型モデルの価格が高いが、同サイズの他社モデルとどう戦っていくのか?
A.価格はマーケットが決めるものだと考えています。37〜65V型とそろった新ラインナップの特長、良さの部分をアピールしていきます。

Q.ワールドワイドでの現状は?
A.欧州では、PAL表示に最適なモデルを発売し好評を得ています。市場は活気を帯びてきています。国内では、最高峰を目指すこれまでの戦略を続けていきます。米国では4対3から16対9にシフトしていく中で、順調な売れ行きを見せています。

Q.バックライトに新たに赤色LEDを追加することでどれくらいのコストがかかるのか?
A.CCFLのみの場合に比べ3割くらいのコスト差があります。

Q.ソニーのBRAVIAの挑戦に対してどう考えているか?
A.ソニーはソニーのお考えがあるのだと思います。シャープは「最高峰を目指す」という方針でやっていきます。

Q.新モデルの海外での展開の予定は?
A.57V型は、米国では2月から展開する予定です。その他は順次行っていく予定です。

Q.57V型に採用した新パネルと同等のパネルを搭載した他サイズモデルの発売の予定は?
A.販売戦略に関わることなので言えませんが、考えとしてはあります。

Q.ハイブリッドバックライトにより消費電力はどれくらい上がったか?
A.50Wくらい。しかしシステム部分の省消費電力化を図っており、全体としては40Wくらいの消費電力アップです。


【問い合わせ先】
お客様相談センター
西日本相談室 (06) 6621-4649
東日本相談室 (043) 297-4649
お買物相談フリーダイヤル  0120-078178

(Phile-web編集部)

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
製品スペックを見る
  • ブランドSHARP
  • 型番LC-57GE2
  • 発売日2005年12月1日
  • 価格1,522,500円(税込)
【SPEC】●画面サイズ:57V型 ●画素数:水平1,920×垂直1,080 画素 ●画面輝度:450cd/m2 ●視野角:上下176度、左右176度 ●チューナー:地上デジタル、BSデジタル、110度CSデジタル、地上アナログ ●入力端子:ビデオ4、S2映像2、D4映像2、HDMI1、DVI−I1、センタースピーカー1、i.LINK2 ●出力端子:モニター(S2端子付き、ビデオ入力4・録画出力端子兼用)、 ヘッドホン1、デジタル音声(光)1、スピーカー接続端子 ●消費電力:585W ●外形寸法:1408W×831H×153Dmm(ディスプレイ部のみ) ●質量:約60.5kg(ディスプレイ部のみ)
  • ブランドSHARP
  • 型番LC-37GE2
  • 発売日2005年10月21日
  • 価格546,000円(税込)
【SUPEC】●画面サイズ:37V型 ●画素数:水平1,920×垂直1,080 画素 ●画面輝度:450cd/m2 ●視野角:上下176度、左右176度 ●チューナー:地上デジタル、BSデジタル、110度CSデジタル、地上アナログ ●入力端子:ビデオ4、S2映像2、D4映像2、HDMI1、DVI−I1、センタースピーカー1、i.LINK2 ●出力端子:モニター(S2端子付き、ビデオ入力4・録画出力端子兼用)、 ヘッドホン1、デジタル音声(光)1、スピーカー接続端子 ●消費電力:253W ●外形寸法:930W×577H×110Dmm(ディスプレイ部のみ) ●質量:約21.0kg(ディスプレイ部のみ)
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー199号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.199
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX