公開日 2004/10/07 19:07

≪折原一也のCEATECレポート≫DLNAではメーカーを超えたホームネットワークのデモ〜前半

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
●メーカーの垣根を越えてホームネットワークの実現を目指す規格策定団体、DLNA(デジタル・リビング・ネットワーク・アライアンス)による展示ブースでは参画各社による、大規模なメーカー間を超えた実際に使用できる形でのデモが行われていた。DLNAとはサーバー上の動画、音楽、写真のコンテンツを、有線・無線のLANを通してクライアント側からアクセスする機能を提供するための共通フォーマットだ。PCユーザーにとっては、MediaWizやAvel LinkPlayerのようなものと説明すればすぐに分かるかもしれないが、サーバーがパソコンに限らずAV機器の場合もあることに違いがある。

DLNAの展示ブースは大きく3つに分けられており、それぞれに複数のサーバーが設置され、それらを囲む形で多数のDLNAクライアントが展示されていた。各クライアントは実際にサーバー上のコンテンツにアクセスすることができた。例えば東芝製のデジタルハイビジョン液晶テレビを使ってパナソニックのDMR-E500Hに録画してある番組を再生、FMVを使ってVAIOに保存してある音楽を再生などといったメーカーを超えた組み合わせを体験してみると、DLNAの取り込みがよく分かる。今回展示されていた、展示機は多数に渡るが国内メーカーによる製品を中心に紹介していこう。

展示ブースのブロックのうち1つのネットワーク図

展示ブースのブロックのうち1つのネットワーク図

DLNA準拠の機器同士であれば他社の製品でもアクセス可能

コンテンツを提供するサーバーとして使用されていたのは、各社パソコンが主となっている。例えば、ソニーのVAIO type Xなどもサーバーとして使用されていた。また、FMVシリーズ、NECのバリュースターなどではインストールされたMediaGarageがその役割を負っている。また、DLNA参加メーカーの一つ、デジオンによるサーバーDiXiMも使用されていた。

発表されたばかりのVAIO type XもDLNAサーバーとして配信を行っていた

各社テレビ機能搭載パソコンもサーバーとして動作していた

DLNAサーバーのAV機器として使用されていたモデルの一つに、既に出荷されているパナソニックDIGAシリーズDMR-E500Hも実際にアクセスできる形で展示されており、他社製品も含めた同ブース内のクライアントを使って録画した番組の再生などを行えた。説明員による話によると、DLNA対応製品としては第一号となるDMR-E500Hでは、やはり実際に他社の製品と組み合わせて使用してみると接続が上手くいかない例もあったという。展示に使用した実機ではDLNA関連のソフトウェア機能を修正したものが使用されているほか、現在出荷されているDMR-E500Hについてもオンラインアップデート、CD-ROMからのアップデートなどによりDLNAサーバー・クライアントとして使用できるようサポートしていくとのことだ。

パナソニックのDMR-E500Hもサーバーとして動作中。他社とも接続可能だ

DLNA関連機器で展示の多いデジオンによるサーバー

(折原一也)

→後半へ続く

ceatec2004report

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー199号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.199
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX