公開日 2004/07/28 18:20

フジフイルム、今秋冬商戦の主力モデルとなる「FinePix」新シリーズを発表

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FinePix S3 Pro

FinePix F810
●富士写真フイルム(株)のデジタルカメラ商品「FinePix」シリーズに、この秋冬の主力モデルとなる新製品4機種が発表された。本日都内施設にて新製品の発表会が開催された。

■FinePix S3 Pro/2004年10月上旬発売/\OPEN(予想実売価格260,000円前後)
■FinePix F810/2004年8月上旬発売/\OPEN(予想実売価格58,000円前後)
■FinePix E550/2004年9月上旬発売/\OPEN(予想実売価格55,000円前後)
■FinePix E510/2004年9月上旬発売/\OPEN(予想実売価格45,000円前後)

今回発表された新製品のラインナップでは、特にプロユーザーからハイアマチュアをターゲットにしたデジタル一眼レフカメラ「FinePix S3 Pro」においてダイナミックレンジを広げた「スーパーCCDハニカム SRII」の搭載など、新開発の技術が各モデルに惜しみなく投入された点に注目が集まった。


富士写真フイルム(株)内田洋祐氏
発表会の冒頭では、同社の常務執行役員兼電子映像事業部長の内田洋祐氏より挨拶が行われた。進化したハニカムCCDを搭載した新製品の市場投入に向けて、内田氏は「デジタル写真の入力デバイスとして、フジフイルムの高度な技術を集めた、優れた性能のカメラを製品化することができた。これからも“FinePixで撮影して、お店でプリント”という文化スタイルをユーザーの皆様に強くアピールしていきたい」と抱負を語った。

FinePix S3 Proは撮像素子に新開発の「スーパーCCDハニカム SRII」を搭載した。これにより有効画素数1,234万画素の超高画質を実現するとともに、広いダイナミックレンジを獲得し、白とびを抑えた階調表現豊かな写真撮影が可能になった。本日の発表会には同社電子映像事業部開発部の竹村和彦氏が列席し、新しい「スーパーCCDハニカム SRII」の特長について語った。「スーパーCCDハニカム SRII」では、面積が大きく感度が高い「S画素」と、面積が小さくダイナミックレンジを広くするための「R画素」により、撮影シーンごとにふたつの画素の信号を最適に組み合わせて画像を形成し、従来機「FinePix S2 Pro」搭載のCCDに対して、約4倍のダイナミックレンジを実現しているという。「スタジオ撮影のライティングなどにおいても、白飛びのない、フィルムカメラと同等のきれいな写真を撮影することができます」と新製品の優れた性能を竹村氏はアピールした。

富士写真フイルム(株)竹村和彦氏

新開発「スーパーCCDハニカム SRII」の特徴

さらにFinePix S3 Proでは「新開発画像処理システム」を搭載し、「解像度」、「S/N比」、「色再現」を総合的に向上させ、ノイズの低減にも成功している。またシーンに応じてフィルムを選択する感覚で撮影できる「フィルムシミュレーション」モードを搭載。肌色再現や階調の繋がりを重視したプロネガ調の「スタジオポートレート」モード、空の青さや木々の緑の鮮やかな色再現を重視し、風景写真の撮影に適した豊かな色調が得られるリバーサル調の「フジクローム」モードの2つのモードを選択し、それぞれに表現力豊かな写真撮影を楽しむことができる。

FinePix F810はさらに進化した「スーパーCCDハニカムIV HR」と新開発画像処理システムを搭載。有効画素数630万画素、最大記録画素数4048×3040ピクセル(1,230万画素)の高画質を確立している。

新開発画像処理システムでは、色再現技術を向上させより豊かな色彩表現を可能にしたほか、新ノイズフィルターにより解像度を落とさずノイズを極限まで低減し、クリアな高画質を実現した。またISO80〜800の幅広い感度設定を可能にしている。機能面では高精細フジノン光学式4倍ズームレンズが搭載されたほか、「FinePix F710」にも搭載された「ワイド液晶モニター」を備えている。


FinePix E550

FinePix E510
FinePix E550/E510は、優れたホールド性で撮影しやすい「Egrip(イーグリップ)」を採用した実用性の高い「Eシリーズ」として発売される。同社は本シリーズを写真にこだわりの深いファミリー層へ向けて提案していく考えだ。


同社新製品のマーケティング戦略
E550は「スーパーCCDハニカムIV HR」を搭載し、有効画素数630万画素を実現。高精細フジノン光学式4倍ズームレンズのほか、別売のワイド/テレコンバージョンレンズを使った表現豊かな写真撮影が楽しめる。E510は有効画素数520万画素のCCD、高精細フジノン光学式3.2倍ズームレンズの搭載など、高度な機能の魅力をより広範なユーザーへ提案していく普及モデルだ。

【問い合わせ先】
富士写真フイルム(株)お客様コミュニケーションセンター
TEL/TEL 03-3406-2982

(Phile-web編集部・山本)

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製品スペックを見る
  • ブランドFUJIFILM
  • 型番本文を参照
  • 発売日本文を参照
  • 価格本文を参照
【SPEC】
[FinePix S3 Pro]●有効画素数:1234万画素(S画素:617万画素、R画素:617万画素) ●撮像素子:大型(23.0mm×15.5mm) スーパーCCDハニカム SRII 原色フィルター採用 ●最大記録画素数:4,256×2,848(1,210万画素) ●記録メディア:xD-ピクチャーカード ●レンズマウント:ニコンFマウント対応 ●液晶モニター:2.0型 低温ポリシリコンTFTカラー液晶モニター 約23.5万画素 ●電源:単3形ニッケル水素電池4本(付属) ●外形寸法:147.8W×135.3H×80.0Dmm(突起部含まず) ●本体質量:約835g

[FinePix F810]●有効画素数:630万画素 ●撮像素子:1/1.7型 スーパーCCDハニカムHR 原色フィルター採用 ●最大記録画素数:4,048×3,040(1,230万画素) ●記録メディア:xD-ピクチャーカード ●レンズ:フジノン光学式4倍ズームレンズ ●焦点距離:f=7.2mm〜28.8mm ●絞り:開放:F2.8〜F5.6 ●液晶モニター:2.1型微反射型CGシリコンTFTカラーワイド液晶モニター 約17.3万画素 ●電源:充電式バッテリー NP-40(リチウムイオンタイプ) ●外形寸法:109.5W×54.0H×28.9Dmm(突起部含まず) ●撮影時質量:約220g

[FinePix E550]●有効画素数:630万画素 ●撮像素子:1/1.7型 スーパーCCDハニカム HR 原色フィルター採用 ●最大記録画素数:4,048×3,040(1,230万画素) ●記録メディア:xD-ピクチャーカード ●レンズ:フジノン光学式4倍ズームレンズ ●焦点距離:f=7.2mm〜28.8mm ●絞り:開放:F2.8〜F5.6 ●液晶モニター:2.0型 C低温ポリシリコンTFTカラー液晶モニター 約15.4万画素 ●電源:単3形ニッケル水素電池2本(付属)、単3形アルカリ乾電池2本(別売) ●外形寸法:105.0W×63.0H×34.4Dmm(突起部含まず) ●撮影時質量:約260g

[FinePix E510]●有効画素数:520万画素 ●撮像素子:1/2.5型 正方画素CCD 原色フィルター採用 ●最大記録画素数:2,592×1,944ピクセル(504万画素) ●記録メディア:xD-ピクチャーカード ●レンズ:フジノン光学式3.2倍ズームレンズ ●焦点距離:f=4.7mm〜15.1mm ●絞り:開放:F2.9〜F5.5 ●液晶モニター:2.0型 C低温ポリシリコンTFTカラー液晶モニター 約15.4万画素 ●電源:単3形アルカリ乾電池2本(付属)、単3形ニッケル水素電池2本(別売) ●外形寸法:101.0W×60.5H×32.6Dmm(突起部含まず) ●撮影時質量:約225g




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