公開日 2025/12/26 16:00

モノラルサウンドの魅力を深掘り!『季刊・アナログ 90号』は12/27(土)発売

モノラル再生のノウハウをわかりやすく解説

アナログオーディオと人とモノにまつわる物語をお届けする雑誌『季刊・アナログ 90号』が、1227日(土)に全国の書店およびオンライン書店で発売されます。小社「PHILEWEB. SHOP」でも予約を受付中です。

『季刊・アナログ 90号』表紙はこちら。オズワルズ・ミル・オーディオのアナログプレーヤー「K3 Turntable」が目印です

第1特集は「モノラル盤再生の愉悦」。

1948年にLPが生まれてから、1958年にステレオレコードが登場し、徐々にステレオに移行するまでの間に存在したモノラル盤がいま、あらためて注目を集めています。ステレオのような立体感は少ないものの、音の塊が迫ってくるような太くて力強いサウンドを楽しめます。

とはいえ、モノラル盤を「モノラル専用のカートリッジ」で聴いたことがある方は意外と少ないのではないでしょうか。ステレオが当たり前の時代のいま、多くの方にモノラル盤の真髄を知ってもらうため、本特集ではモノラル盤の愛好家にその醍醐味を語ってもらいました。

そのほかにも、モノラル盤再生を始めるためのノウハウや、音の良いモノラル盤、モノラルカートリッジの一斉試聴など、さまざまなアプローチから、モノラルサウンドの魅力を深掘りしてお届けします。

『季刊・アナログ 90号』では、深くて濃いモノラルサウンドの魅力を深掘りしてお届けします

そもそも、モノラル盤の魅力とは一体、何なのでしょうか?そこで、Part.1では大阪にあるモノラル専門店Record & Audio Store BUNJIN(以下、BUNJIN)を訪れ、同店店主の宮本宏紀さんに、モノラルの魅力をとことん語ってもらいました。

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「Record & Audio Store BUNJIN」の店主、宮本宏紀さん Photo by 大野 博
店内にあるモノラル時代のスピーカー。1950年代のスピーカーは、1本で広がりの良い音を実現するために、ユニットのポテンシャルを生かすようなキャビネット設計がされていました Photo by 大野 博

BUNJINでは、モノラルレコードのオリジナル盤はもちろん、モノラル時代のスピーカーやアナログプレーヤー、カートリッジやトーンアームなど、モノラル録音・再生が主流だった1950年代当時の機器を厳選して販売しています。店主の宮本さんは1950〜60年代前半のジャズを好んで聴いていたことから、自然とモノラル再生システムに行き着きました。そんな生粋の愛好家にとってのモノラル盤の醍醐味は何なのか、インタビューしました。

モノラル盤の醍醐味がわかったところで、モノラル盤を再生するにはどんな方法があるのでしょうか? Part.2ではモノラル盤愛好家のお宅に伺い、それぞれの流儀について語ってもらいました。

モノラル時代に作られたモノラル専用の機器でモノラル盤を聴く田中伊佐資さんのような楽しみ方もあれば、ホームシアターのセンタースピーカーを活用して高鮮度、高解像度なモノラル再生を実践する小原由夫さんのような楽しみ方もあります。楽しみ方はみなさん次第。まずは、カートリッジだけをモノラル専用にしてみるのもお薦めですよ!

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RCAのレコードプレーヤーやピッカリングのカートリッジなど、モノラル時代の機器でモノラル盤を楽しんでいる田中伊佐資さん Photo by 高橋慎一
小原由夫さんの2025年11月現在のオーディオシステム。前方に3台設置しているTAD Reference Oneのセンター用の一台を、モノラル再生用として使用しています Photo by 田中 慶
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ステレオとモノラルの両方を楽しむために、スピーカー2本をバーチカルツイン方式でセッティングしている吉田さん Photo by 水谷綾子
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ホーン型ドライバーユニット6基による6ウェイスピーカーが混成楽団のようにモノラル盤を奏でていた、小林さんのシステム Photo by 高橋慎一

Part.2まではモノラル盤再生の猛者と言える方々の楽しみ方を紹介してきましたが、一般的にはモノラル盤再生はニッチな世界。Part.3「モノラル盤再生を始めるためのQ&A」では、モノラル盤の世界に足を踏み入れてみようという方のために、「モノラル盤はどうやって見分けるのでしょう?」「モノラル盤再生には、どんな機材を使えばよいのでしょう?」といった疑問にお答えしています。回答していただいたのは、オーディオ評論家の炭山アキラさんとオーロラサウンドの唐木志延夫さんのおふたりです。

モノラル盤は何といっても、実際に聴いて楽しむのがイチバン。Part.4「音のいいモノラル盤 持ち寄りの集い」では、『初盤道』で知られる真保安一郎さんと、ナガオカトレーディングの西 武司さんというふたりのモノラル達人に、音のいいモノラル盤を持ち寄っていただきました。ステレオ以前にリリースされたモノラル盤と、ステレオ時代になった後に出されたモノラル盤とでは音が違うのでしょうか?ぜひ誌面でお確かめください!

モノラル盤しかなかった時代のレコードや、ステレオ方式が生まれてから再発盤として親しまれているモノラル盤の中から、掘り出しものをご紹介していただきました

Part.5では現行のモノラルカートリッジ18モデルの一斉試聴を行いました。こちらのPartについては、また別の記事でご紹介します。

2025年も残り数日ですが、2026年はモノラル盤の深い沼にハマってみませんか?『季刊・アナログ 90号』を読めば、モノラル盤再生を始めたくなること、間違いなしです!

さらなる詳細は、小社のショッピングサイト「PHILEWEB.SHOP」をご覧くださいませ。ご購入は、全国の書店やAmazonなどオンライン書店、PHILEWEB.SHOPまで。

 

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