公開日 2021/09/24 10:00

ラックスマン、新増幅回路 “LIFES” 採用のプリメインアンプ「L-507Z」

旗艦パワー「M-10X」に続く2モデル目
編集部:平山洸太
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
ラックスマンは、増幅帰還エンジン “LIFES” を採用するプリメインアンプ「L-507Z」を10月下旬に発売する。価格は¥693,000(税込)。

「L-507Z」

同社が8月に発表した旗艦パワーアンプ「M-10X」に続いて2モデル目となる、LIFES採用のプリメインアンプ。新増幅回路を搭載したZシリーズの第一弾として、アンプ回路以外の機能にも配慮するなど、「音質に留まらずプリメインアンプとしての完成度をさらに高めた」モデルだと説明している。

LIFESは、Luxman Integrated Feedback Engine Systemの略称。「出力と入力の差分により検出された歪成分だけをフィードバックする」という従来のODNF回路の概念を継承しつつも、回路全てのパーツの特性を見直し、数々の試作と試聴を繰り返した末に辿り着いた、新しい増幅回路方式だという。

3段ダーリントン3パラレル・プッシュプル構成を採用し、220W+220W(4Ω)の定格出力に対応する。88ステップの電子制御アッテネーター「新LECUA1000」により、音量調節時の音質劣化にも配慮。MM/MC対応の新開発フォノイコライザーアンプ回路も備える。

また、プリアンプの出力部にはディスクリート・バッファー回路を搭載し、次段となるパワーアンプを強力にドライブ。電源には高レギュレーションのトランスと、10,000μF×8本の大容量コンデンサーを組み合わせたハイイナーシャ(高慣性)電源を採用する。

内部配線にもこだわっており、配線には各芯スパイラルラップ・シールドと芯線の非メッキ処理による独自のOFCワイヤーを使用。また、パラレル構成の大型スピーカーリレーとスピーカー端子はダイレクト配線となる。ほか、音声信号を最適最短のルートで構成するビーライン・コンストラクションや、スムーズな電流伝送を実現するラウンドパターン配線基板を採用する。

筐体には、ブラスターホワイト仕上げの極厚フロントパネルと精緻なアルミ・ヘアライン仕上げのトップパネルを採用。不要振動から守る大型のグラデーション鋳鉄製レッグや、アース・インピーダンスの上昇や発生磁界の影響を抑える、独立コンストラクションのループレスシャーシ構造を用いている。

また、高応答特性のメーターユニットを採用した白色LED照明付き針式アナログメーターを正面に配置。左右大型メーターの中心には、音量レベル表示用7セグメントLEDを搭載する。電子制御のバス/トレブル式トーンコントロール、LECUAの制御によるLRバランス調節機能、リモコン操作可能なミュートボタンも備える。

ヘッドホン出力は従来のΦ6.3mmに加え、グラウンド配線左右独立のΦ4.4mm端子を新たに搭載する。また、金メッキ仕上げのACインレットは、装着方向を変更することで、ケーブルの重さを端子全体で支えられるように配慮。付属電源ケーブルには、導体を太くしながら取り回しを追求した「JPA-10000i」を採用する。

入力はライン4系統、フォノ1系統(MM/MC切替)、バランス・ライン2系統、セパレート入出力1系統。スピーカーはAとBの2系統を備え、同時出力も行える。RCA入力端子は大型プラグに対応する18mmピッチとなり、銅同等の導電率と真鍮に迫る硬度をもつというカッパーアロイを使用。スピーカー端子は、Yラグやバナナ端子にも対応するインラインレイアウトを採用する。

背面端子部

同社CDプレーヤー(1996年以降発売)の操作も可能なアルミ製高級リモコンが付属。背面には新たにコントロール入出力端子を搭載し、対応機器間のリモコン信号の連携や、赤外線以外のリモート操作にも将来的に対応予定とのこと。加えてトリガー入出力端子を備えることで、対応する機器間の電源連動も行える。

外形寸法は400W×178H×454Dmmで、質量は25.4kg。また、全高調波歪率は0.007%以下(1kHz/8Ω)、0.03%以下(20Hz-20kHz/8Ω)。周波数特性は20Hz - 100kHz、SN比は105dB以上となる。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー199号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.199
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX