公開日 2015/06/05 12:29
ウォークマンのエッセンスを完全注入!進化したXperia Z4の音楽再生機能に迫る
<山本敦のAV進化論 第57回>ソニーモバイルのキーマン2人にインタビュー
「Zシリーズのオーディオの進化が始まったのは、2014年春に発売したXperia Z2からのことです。本機で初めてUSB経由のハイレゾオーディオ出力に対応したほか、ステレオスピーカーやデジタルノイズキャンセリングの搭載など、スマホでいい音を楽しめる環境づくりを徹底して整えました。続いて昨年末に発売したXperia Z3ではイヤホン端子から最大96kHz/24bitまでのハイレゾ出力をサポートしました。Xpreia Z4では既に触れていただいた要素の他に、Bluetoothのオーディオクオリティをさらに高める新コーデックのLDACにXperiaとして初めて対応しています」(田原氏)
ソニーおすすめのエフェクト機能が簡単に設定できる「ClearAudio+」はXperia Z1から搭載がはじまったものだが、これもXperia Z2の時点でチューニングを大きく変えた。マイケル・ジャクソンのサウンドディレクションも担当していた著名音楽プロデューサーのL.A.・リード氏が音質決定に参加して、ニューヨークのスタジオで入念な音づくりが行われた。以降のXperia Zシリーズはこれを継承している。なお同機能はハイレゾ再生の時は無効になる。ハイレゾに関しては原音に何も手を加えず、忠実に再生することがより大切という考え方によるものだからと田原氏はその理由を説明する。
■スマホならではの“いい音”とは/Xperiaならではの高音質技術
Xperia Zシリーズの音づくりは、田原氏をはじめとするソニーモバイルの開発スタッフが実装レベルでの作業を取りまとめているが、技術面のブラッシュアップについてはソニーのウォークマンをはじめ、オーディオ部門のエンジニアも一体になって開発が行われている。「ハイレゾ再生の音質評価はソニーのオーディオのチームの知見をいただきながら一緒に評価を重ねました」と伊藤氏は舞台裏を明かす。もちろんそこにはウォークマンの商品企画を担当してきた伊藤氏の経験も活かされているのだろう。
今回発売されるXperia Z4をはじめ、シリーズの音には共通したコンセプトがあると田原氏は語る。「スマホは日常的に使うデジタル機器であり、オーディオ専用プレーヤーと比べてユーザー層も広いので、音質はどんな音楽のジャンルにも合い、長時間聴いても聴き疲れないよう全体の心地よさを重視してチューニングをしています」
また通信機器であるスマホならではの苦労として、音楽再生の音質にとどまらず、通話の音質やマイク性能にも気を配らなければならない。「ソニーがつくるスマホなんだから、あらゆる音質が良くなければならないと考えています。一つ一つがユーザー体験を高める大切な要素です。これまでにも重視してきましたが、Z4ではさらにレベルアップを図りました」(田原氏)
Xperia Z4と前機種のZ3を比べると、本体は約7.3mmから約6.9mmへと薄くなり、質量も約152gから約144gに軽量化されている。最近のスマホ・タブレットは薄くて軽いことが当たり前のようになっているので、ユーザーの側としては「ああ、そうなのか」と何気なく聞き流してしまいそうになるが、オーディオの再生クオリティをキープ、あるいは進化させながら本体を薄く・軽くすることは、1mm以下のせめぎ合いになってくればそこに相当な困難があるはずだ。
「Z3からZ4では、本体内部に配置するスピーカーの部品サイズをさらに小さくしています。Z3では3.1mmでしたが、Z4では2.5mmに薄型化しています。スピーカーの音質は振動版のストローク幅に左右されるところも大きいので、本来はユニットが薄くなると力強くいい音を出すのが難しくなりますが、そこはソニーが積み上げてきた音質チューニングのノウハウをフルに活かして、音質に妥協することなく磨き上げています」(田原氏)
筐体のデザインが変わることで音に影響は出るのだろうか。今回Xperia Z4では内蔵スピーカーの配置にも工夫がこらされている。Z3の内蔵スピーカーは、フロントパネルのガラスに小さな穴を開けてそこから音を出していたが、Z4ではZ2のレイアウトに立ち返り、フレームとガラスとの隙間に細いスリットを設けて、そこから音を出すことでクリアなサウンドを実現している。
■Xperiaならではの高音質技術も生まれた
ここまでの話を聞いていると、ウォークマンから株分けを受けたオーディオ技術は、すでにXperiaの開発土壌にしっかりと根付いて新しい茎と葉を伸ばしてきたことがわかる。そこからはソニーモバイル独自の実も育っている。その一つが、今回Xperia Z4とXperia Z4 Tabletに新しく採用された「ヘッドホン/イヤホン自動最適化」の機能だ。
次ページ高音質Bluetoothコーデック「LDAC」対応の苦労話
関連リンク
-
着け心地軽やか、LDACも使えるインナーイヤー型TWSならコレ!SOUNDPEATS「Air6 HS」をレビュー -
音色も大きさも違う3モデル、どれを選ぶ?SHANLING「M3 Plus」「M7T」「M8T」を一斉比較 -
動画だって高画質!LGの4K有機ELゲーミングモニター「32GX850A-B」を実力チェック -
新世代JBLサウンドを先導!ワイヤレスNCヘッドホン「Live 780NC」は本命ミドルクラス -
【追加割引クーポンあり】UGREEN「NASync」が前回セール超えの安値! -
住宅の「あったら便利」まで叶えるGLANCE、ネットワーク&セキュリティ強化で暮らしに寄り添う -
“ラグジュアリー”をまとったエプソンのコンパクトプロジェクター「EF-73」の実力を徹底レビュー -
マランツのAVプリアンプ「AV 30」でグレードを卓越したイマーシブサウンドの底力を体感! -
等身大の大画面とかんたんオンオフで家族の一日に寄り添う110型スクリーン・シアター -
95%以上が“音質に満足”。三菱自動車・アウトランダーPHEVの試聴体験会、「期待以上のサウンド」と喜びの声 -
Sonosならスマートに“ワイヤレスでホームシアター”が叶う!スタイル選べる魅力を徹底紹介 -
エプソンの超短焦点4Kプロジェクター「EH-LS970」なら信頼の高画質シアターが置くだけで叶う -
オーディオを高く売るなら信頼と実績のオーディオランド!下取よりも買取がお得です◎
クローズアップCLOSEUP
-
着け心地軽やか、LDACも使えるインナーイヤー型TWSならコレ!SOUNDPEATS「Air6 HS」をレビュー -
音色も大きさも違う3モデル、どれを選ぶ?SHANLING「M3 Plus」「M7T」「M8T」を一斉比較 -
動画だって高画質!LGの4K有機ELゲーミングモニター「32GX850A-B」を実力チェック -
新世代JBLサウンドを先導!ワイヤレスNCヘッドホン「Live 780NC」は本命ミドルクラス -
【追加割引クーポンあり】UGREEN「NASync」が前回セール超えの安値! -
住宅の「あったら便利」まで叶えるGLANCE、ネットワーク&セキュリティ強化で暮らしに寄り添う -
“ラグジュアリー”をまとったエプソンのコンパクトプロジェクター「EF-73」の実力を徹底レビュー -
マランツのAVプリアンプ「AV 30」でグレードを卓越したイマーシブサウンドの底力を体感! -
等身大の大画面とかんたんオンオフで家族の一日に寄り添う110型スクリーン・シアター -
95%以上が“音質に満足”。三菱自動車・アウトランダーPHEVの試聴体験会、「期待以上のサウンド」と喜びの声 -
Sonosならスマートに“ワイヤレスでホームシアター”が叶う!スタイル選べる魅力を徹底紹介 -
エプソンの超短焦点4Kプロジェクター「EH-LS970」なら信頼の高画質シアターが置くだけで叶う -
劇場の没入体験を再現する100型サウンドスクリーン! オーディオ兼用の8畳で7.2.4chの理想配置を追求 -
DALIの新エントリーシリーズ「SONIK」でHi-Fi&イマーシブサウンドの音質を徹底レビュー -
コンパクトと高音質の両方を追求したAIRPULSEの入門アクティブスピーカー「A60」の真価に迫る -
高画質と自由な設置を極めたJMGOの新フラグシップ4Kプロジェクター「N3 Ultimate」をレビュー -
ヘッドホンファンに使ってほしい!小型ストリーマーBluesound「NODE(N132)」 -
XGIMIフラグシップ4Kプロジェクター「TITAN」徹底レビュー! 桁違いの “黒” でリアルな映画体験を -
ホームシアターに欠かせない“高品質”スクリーンはどう作られているのか? オーエスグループ幹部が明かす開発背景 -
周囲を気にせず映画もゲームも大迫力で。ゼンハイザーのTV用ワイヤレスヘッドホン「RS 275」徹底レビュー -
新型平面磁界ドライバーはキレと厚みが“ひと味違う”。SENDY AUDIO「Egret」レビュー -
スクリーンブランドの雄「OS」。製造工場への直撃取材でわかった高品質の秘密! -
オーディオを高く売るなら信頼と実績のオーディオランド!下取よりも買取がお得です◎
アクセスランキング
RANKING
4/3 11:00 更新

















