世界が認める“ネットワーク・ハイエンド”「Innuos」日本上陸。アメリア社長が日本市場への期待を語る
タイムロードは、新たにポルトガルのネットワークオーディオブランドInnuos(イニュオス)の国内取扱を発表。Innuosの創業者であり、社長のアメリア・サントス氏も来日し、日本新展開への期待を語った。
Innuosは、2009年にポルトガルで創業したハイエンド・ネットワークオーディオブランド。日本市場には今回初上陸となるが、実は世界的にすでに高い評価を獲得しているブランドで、ミュンヘンや香港、アメリカ・シカゴのオーディオショウなどでも大型のブースを展開。
YGアコースティクスなどのハイエンド・スピーカーブランドのブースの“リファレンス機器”としても活用されるなど、近年最も注目の高いネットワークブランドの一つである。
今回日本での取り扱いがスタートしたのは、トップラインとなるトランスポートの「Nazare」(国内価格1,086万8,000円/税込)、ついで「ZEN Next-Genシリーズ」から2機種。
さらに「STREAMシリーズ」から2機種が登場する。STREAMシリーズはオプションのDACボードを挿入することで、プレーヤーとして活用することもできる。
さらに、強化電源となる「LPS1」、USBアクセサリーの「Phoenix USB」とLANアクセサリーの「Phoenix LAN」が登場する。
Innuosは、エンジニアリングとコンピューターサイエンスのバックグラウンド、そして音楽への情熱を持つ2人の人物によって創業された。アメリア氏と、もう一人はヌーノ・ヴィトリーノ氏。
「音楽が持つ喜びや高揚感、魔法のような魅力を、デジタルの利便性とともに届けたい」という思いで創業。Innuosというブランド名は、InnovationとOpen Systemという言葉から取られたそうだ。
Innuosブランドの大きな強みのひとつは、ハードウェアはもちろん、ソフトウェアも自社設計できる点にある。独自開発したOS「Sense」は、“オーディオ再生専用”のOSとして作り込まれている。
以前台湾のオーディオショウでアプリを操作したことがあるが、非常に直感的かつスムーズな操作性が実現できることに驚いた記憶もある。
アメリア氏は発表会の冒頭にて、「日本はとても特別な市場です。なぜなら、最も卓越したオーディオファイルがいる国の一つだからです」と日本市場への期待を熱っぽく語る。
すでに50カ国以上に展開してきたInnuosにとって、まさに日本市場は”最後の巨人”とも言える存在なのだろう。
複数の日本の代理店からInnuosへのアプローチがあったと聞くが、タイムロードと組んだ理由について、「音楽への深いパッションが共鳴するものがあった」と共感を寄せる。
現在のInnuosには、国籍も様々な50人を超えるメンバーが在籍する。ポルトガルの本社にはラボやファクトリーもあり、温度や湿度を完璧にコントロールすることで、製品の長寿命化と信頼性向上に寄与しているという。
続けてタイムロードの奥村氏が、Innuosの技術詳細について解説した。奥村氏はInnuosの独自性について、「Sense」というオーディオ専用のOSを作っていることが重要だと改めて強調する。
「OSのアップデートや移り変わりに左右されることなく、安定かつ信頼性の高いシステムを構築できる」と力を込める。
たとえばCPUについても、8コアCPUの場合、6コアをオーディオ用に、2コアをライブラリ管理に使う、といった専用設計がなされている。これは汎用のOSではなかなか実現が難しく、Innuosのエンジニアリング技術の高さの裏付けでもある。
ハードウェア設計においても、「静けさ」を徹底追求。Nazareは肉厚アルミニウムのシャーシで、総重量は40kgほど。医療機器や精密機器などの振動対策ソリューションを持つ専門の会社TONEOに監修を依頼し、振動を効果的に逃す設計がなされているという。
フットについても、近年評価の高まるIsoAcoustics社による特注品を採用(IsoAcoustics社はJBLのSummitシリーズやソナス・ファベールの「Suprema」などにも採用実績がある)。
機構設計についても、アナログアンプに近い手法を用いることが音質追求に効果的だと考えているのだ。
電源部もユニークで、窒化ガリウム(GaN)の半導体素子を活用したリニア電源となっている。GaNはアクティブ整流回路となっており、瞬発力に優れた電流供給と、効率的な電源供給を実現する。
またRoonサーバー(Core)、Roonのエンドポイントとして活用することもできる。
いずれも専用アプリから設定可能で、たとえば「Nazare」を2台用意し、1台をRoonサーバー、もう1台をRoonのエンドポイントとして設定する究極のRoon再生を追求することもできるという。
奥村氏はネットワークオーディオの音質追求にあたっては、「デジタル部に余計な動作をさせない」ことが重要だと説明。
Innuosは、汎用品ではなく専用のOSとハードウェア設計によって、オーディオのために最適化されたアプローチが実現できると繰り返す。
さらに、タイムロードとして「長く使える」ことも重視しており、専用設計のために早く陳腐化してしまう心配がない点も強調する。
イベントでは、テノール歌手の樋口達哉さんも登場。Innuosの再生システムをバックに歌声を披露するパフォーマンスも行われた。
「Be My Love」「カタリ・カタリ」、トゥーランドットから「誰も寝てはならぬ」の3曲を披露、感情表現豊かな力強い歌声で、Innuosの新しい門出を祝った。
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