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公開日 2015/06/02 10:00

【特別鼎談】PC-Triple C開発陣×貝山知弘 - 「ペンクラブ音楽賞」受賞や開発秘話を語る

登場から1年あまり、その魅力を改めて検証
構成:編集部 小澤貴信
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新導体PC-Triple Cがミュージック・ペンクラブ・ジャパンの主催する「第27回ミュージック・ペンクラブ音楽賞」において、オーディオ部門・特別賞を受賞した。このタイミングで、ミュージック・ペンクラブ前会長の貝山知弘氏と、PC-Triple Cを開発したFCM(株)芥田泰夫氏、(株)プロモーション・ワークス社長 矢口正幸氏の鼎談が実現。受賞の背景から、PC-Triple Cの開発秘話や最新動向にまで話が及んだ

左よりミュージック・ペンクラブ前会長 貝山知弘氏。株式会社プロモーション・ワークス 代表取締役 社長 矢口正幸氏。FCM株式会社 顧問 芥田泰夫氏

ミュージック・ペンクラブ音楽賞でPC-Triple Cが特別賞を受賞

矢口 貝山先生が会長を務められたミュージック・ペンクラブ・ジャパンが主催する「第27回ミュージック・ペンクラブ音楽賞」では、PC-Triple Cがオーディオ部門・特別賞をいただきました(関連ニュース)。栄えある賞にPC-Triple Cを選んでいただいたことをお礼申し上げます。今日はまず、ミュージック・ペンクラブ・ジャパンという組織、そしてミュージック・ペンクラブ音楽賞の成り立ちについて、お話を伺いたいです。

貝山 ミュージック・ペンクラブ・ジャパンは、1966年に設立された「音楽執筆者協議会」を母体としています。そもそもは第一線で音楽批評を書いている方々の懇親会というような形で始まりました。設立当初は故・吉田秀和先生のような日本を代表する音楽評論家の方々がいらっしゃったこともあり、オーディオ評論家がなかなか口を出せるような状況ではありませんでした。

授賞式の開会にて挨拶をする、ミュージック・ペンクラブ・ジャパン会長(当時)の貝山知弘氏

変化があったのは私がペンクラブに入った頃からです。音楽評論とは独立した形で、オーディオについても批評をさらにしっかりと発信していきたいという動きがありました。近年では我々オーディオ批評家のグループが一体となり積極的に意見を述べることで、ペンクラブ全体においてもオーディオ分野の存在感は増してきました。

矢口 一般のメディアとは独立した形で、ペンクラブがオーディオ批評やアワードを発信していくことは重要だと感じます。

貝山 今年、ミュージック・ペンクラブ・ジャパンは一般法人となったこともあり、これまで以上に批評の姿勢を示していくことが重要になっていくと思います。例えば、海外へのアプローチをもっと強化していく予定です。日本の音楽家は現在でもヨーロッパで評価されることが難しいですが、日本人の批評を様々な言語に翻訳して海外に発信していくことで、状況を変えていけるはずです。

ですから来日した海外の演奏家を褒めるだけではなくて、日本の演奏家が海外に行くときのため批評と賞の作り方を検討しています。それはオーディオでも同様で、こうした考えは今後さらに広がっていくでしょう。ちなみに私は会長職を2期務めさせていただきましたが、今期からは鈴木道子さんに会長職は譲ることになりました。

PC-Triple Cはなぜミュージック・ペンクラブで大きな評価を得たのか

矢口 PC-Triple Cが特別賞をいただくまでには、どのような選考経緯があったのでしょうか。これまでの受賞歴を見るに、導体素材が受賞対象になるのは希有な例ですよね。

PC-Triple C(0.9mm径のもの)

貝山 選考では委員会を含めた会員全員が投票を行うのですが、まずは賞に推薦する対象を担当部署の役員で議論します。そこで練られたノミネート製品に対して、会員全員で投票を行って受賞製品を諮るのです。PC-Triple Cに対しては、役員全員が票を投じました。その上で全体投票によって受賞が決まりました。特定の個人が強烈に推薦したのではなく、会全体がPC-Triple Cに注目し、大きく評価したことの証左です。

矢口 非常に光栄なお話です。

貝山 ミュージック・ペンクラブ音楽賞についてはまだアピールの余地もあると思いますが、海外のペンクラブとの連動なども含めさらなる発展を目指していく所存です。

次ページPC-OCC生産終了後の懸念を払拭したPC-Triple Cの登場

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