HOME > レビュー > 「Sonos Play」を自宅で使ってみた。「いいとこ取り」ワイヤレススピーカーの魅力とは?

オートマティックTrueplayの効果大

「Sonos Play」を自宅で使ってみた。「いいとこ取り」ワイヤレススピーカーの魅力とは?

公開日 2026/04/27 06:40 山本 敦
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
Sonosの新しいWi-Fi/Bluetoothスピーカー「Sonos Play」(49,800円/1本/税込)を試聴した

米Sonos(ソノス)が新しいWi-Fi/Bluetoothスピーカー「Sonos Play」を発売した。先行するコンパクトな「Sonos Roam 2」と、アウトドアユースにも最適化した「Sonos Move」に加わる新たなワイヤレススピーカーだ。

Sonosが本機により提案する、家の中、あるいは屋外も含めてポータブルサイズのスピーカーを自由自在に持ち出して、高品位なサウンドを楽しむリスニングスタイルを実機で体験した。

バッテリー内蔵Wi-Fi/BTスピーカーの新ライン「Sonos Play」をレビュー

Sonosのポータブルなワイヤレススピーカーに新たに「Play」が加わることで、3つのモデルの間に明確なセグメント分けができた。

約430gと軽量でポケットにも収まる「Roam 2」は、パーソナルな機動力を徹底追求している。

一方で、約3kgの質量を持つ「Move」は、屋内だけでなく庭やベランダ、アウトドアレジャーへの持ち出しを想定しつつ、据え置きスピーカーにも近いパワーを備えていることも魅力として打ち出してきた。

新製品のPlayは、これらモデルの特徴としてもRoam 2とMoveの“いいとこ取り”をしている。本体の質量は約1.3kg。本体に固定されるストラップを持って、片手で軽快に持ち運べる。

スピーカーの背面。着脱できるストラップがある。USB-Cポートはスピーカーから外部機器への給電にも対応している。

Playは単体でのステレオ再生ができるスピーカーだ。高音域を担う2つのトゥイーターは角度を付けて左右に向けて配置されている。

これに中音域のボーカルと深みのある低音を再現するミッドウーファー、そして筐体の振動を抑えつつ豊かな低域を拡張するデュアル・フォースキャンセリング・パッシブラジエーターが加わることで、サイズを超えた音響体験を生み出す。

さらに、各スピーカーユニットに合わせてチューニングを施した3つのクラスHデジタルアンプを搭載する。

本体天面の操作ボタン。トップにマイクも配置している。

 

Sonos PlayもAlexaに対応するスマートスピーカーだ。

鳴りっぷりのよさが魅力。オートマティックTrueplayの効果大

Sonos Playのサウンドを自宅で試聴した。Sonosアプリによる設定を済ませて、スピーカーをホームネットワークに参加させた後に、Apple Musicの楽曲をストリーミング再生した。

本機はそのサイズからは想像も付かないほどの鳴りっぷりのよさが魅力だ。10〜12畳前後のリビングルームであれば、部屋のどこに置いても空間全体にリッチなサウンドを満たしてくれる。特に低音域の量感にゆとりがある。

一方で、中音域の押し出しはやや控えめで、あともう一歩の解像感がほしいと感じる場面もある。ただしこれは、家の中で置き場所を変えながらBGM的に音楽を楽しむという「Play」のコンセプトを堅実に体現したチューニングと捉えることもできる。聴き疲れしにくいサウンドだ。

ポータブルスピーカーとしてのPlayの特徴は、自動音場補正機能の「オートマティックTrueplay」をオンにして使う時にいっそう際立つ。

自動音場補正機能「オートマティックTrueplay」をサポートしている。

スピーカー本体に内蔵されたマイクがリスニング環境の特性を30秒間に1度の周期で測定しながら、サウンドを補正する機能だ。Roam 2、Moveも搭載されている。

Playのようにスピーカーの置き場所を頻繁に変えて楽しむ用途に向いているモデルの場合、オートマティックTrueplayの効果がいっそう実感を伴う。部屋のコーナーからダイニングテーブルの中央に置き場所を移してもサウンドがブレない。

さらにリスニングシーンごとに、あるいは楽曲ごとにPlayのサウンドを追い込みたい場合は、Sonosアプリにあるイコライザー機能が併用できる。

高音域と低音域をプラス/マイナス方向にそれぞれ10段階で増減したり、ラウドネスのオンとオフを選択するシンプルなイコライザーだが、本機の持ち味は存分に活かせると思う。

SonosアプリはApple Music連携に対応している。スマホにアプリを入れなくても、AirPlay 2を利用して、ユーザーの家族がホームネットワーク上にあるSonos Playに好きな音楽をストリーミングして楽しむこともできる。 

シンプルなデザインに多彩な機能を詰め込んだ

Sonos Playは主張を抑えたミニマリスティックなデザインも魅力のひとつだ。カラーバリエーションはブラックとホワイトの2色展開だが、特にホワイトは清潔感のある色合いが部屋の景観と自然に調和する。ストラップと充電ベースに配色されたワンポイントのグリーンがアクセントを効かせている。

機能面も充実している。内蔵バッテリーによる最大再生は約24時間。フルに充電してから、外出先に持ち出しても1日中バッテリーが尽きる心配がない。

チャージは付属の充電ベースに置くか、または背面のUSB-Cポートにケーブルを直接挿して行うことも可能だ。USB-Cポートはスマホなど外部機器への給電にも対応するので、パワーバンク的な使い方ができる。

専用の充電ベースが付属する。

単体のワイヤレススピーカーとして存分に使い倒しながら、複数のSono Playを買い足して、ステレオペアリスニングやマルチルームリスニング環境に拡張することも可能だ。

ホームネットワークにつなぐと、アップルのAirPlay 2やSpotify Connectにより、Sonosアプリを介さなくてもシームレスなストリーミング再生が楽しめる。

同じSonos Playどうしであれば、Bluetooth接続時でも最大4台までのスピーカーをグルーピングして、サウンドを完全に同期させて聴くことも可能だ。

筆者はこの機能を自宅で試していないが、Sonosの日本法人が実施した体験会で試聴する機会を得た。各ユニット間での音声の遅延は一切感じられず、極めて安定したリスニング感が得られた。本機をアウトドアに持ち出す時にも使い方のバリエーションが増やせる。

本体はIP67規格の防塵・防水仕様だ。Sonos独自の試験により落下耐性も確保しているので、多少ラフに扱っても故障する心配は少ない。

筆者はバスルームで試した時に本機の有用性を実感した。YouTubeやアニメを見ながら長風呂を楽しみたい時に、スマホの内蔵スピーカーでは音声が聴きづらくストレスに感じられる。Sonos Playを持ち込めばバスルームがリッチなエンターテインメント空間になる。

オートマティックTrueplayによりコンテンツの音声がクリアに保たれる。水濡れを気にすることなく使い倒せるのがいい。

Sonos Playは据え置き型スピーカーの安定感と、ポータブルスピーカーの取り回しの良さを兼ね備えたソノスのニューフェイスだ。

5万円前後のWi-Fi/Bluetoothワイヤレススピーカーは決して安い買い物とは言えないが、単体でも満足度の高いリスニング体験が得られるうえ、ソノス製品を買い足してシステムを拡張できる点を踏まえれば、長い目で見たときのコストパフォーマンスは十分に高いと言える。まずは家の中の様々な場所に本機を置いて、実力を試してみたい。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE