第27回ミュージック・ペンクラブ音楽賞発表 − テクニクス、PC-Triple Cなどが受賞

公開日 2015/04/10 13:51 季刊・オーディオアクセサリー編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
第27回ミュージック・ペンクラブ音楽賞(主催:一般社団法人ミュージック・ペンクラブ・ジャパン)の受賞者/作品が決定し、文京シビックセンター・スカイホールにて贈呈式が催された。


授賞式のはじめに挨拶をする、ミュージック・ペンクラブ・ジャパン会長の貝山知弘氏
この音楽賞は、音楽の言論分野(クラシック、ポピュラー、オーディオ)で活動する会員総数約160名の「一般社団法人ミュージック・ペンクラブ・ジャパン」が発表する年間の音楽賞で、音楽に専門的に関わる書き手自身による自主投票によって選出されているのが特徴。今回の受賞対象は以下の通り。なお、受賞理由や解説などについては、一般社団法人ミュージック・ペンクラブのサイトに詳細が解説されているのでご覧いただきたい。


第27回ミュージック・ペンクラブ音楽賞贈呈式後の記念撮影の模様
<クラシック部門>
*独奏・独唱部門賞「イリーナ・メジューエワ」
*室内楽・合唱部門賞「ヴォーカル・アンサンブル カペラ」
*オペラ・オーケストラ部門賞「京都市交響楽団」
*現代音楽部門賞「読売日本交響楽団」
*研究・評論部門賞「山田耕筰 − 作るのではなく生む」(後藤暢子 著/ミネルヴァ書房)
*特別賞「吉村 溪」
*功労賞「遠山一行」

<ポピュラー部門>
*録音・録画作品賞(日本人アーティスト)
「山中千尋/サムシン・ブルー」(ユニバーサルミュージック 合同会社 UCCQ-1016)

*録音・録画作品賞(外国人アーティスト)
「トニー・ベネット&レディー・ガガ/チーク・トゥ・チーク」
(ユニバーサルミュージック合同会社 UICS-1286)

*コンサート・パフォーマンス賞(日本人アーティスト)
「瀬川昌久 Presents JAZZ LOVE(6/17 渋谷大和田伝承ホール)」

*コンサート・パフォーマンス賞(外国人アーティスト)
「ザ・ローリング・ストーンズ 14 On Fire Japan Tour(2月 東京ドーム)」

*ブライテスト・ホープ賞
「飯田さつき/ムーン・リバー」

*企画著作出版物賞
「ライヴ・イン・ジャパン コレクション1966−1993」(鈴木道子 著/河出書房新社)

*特別賞
「フランキー・ヴァリ」

*功労賞「伊藤八十八」

<オーディオ部門>
*技術開発賞
「テクニクス プレミアムシリーズ、リファレンスシリーズ/デジタルアンプの新技術を中心にしたシステムの開発」
(パナソニック株式会社)

*優秀録音賞
「指揮/演奏・鈴木雅明/バッハ・コレギウム・ジャパン『J.S.バッハ:教会カンタータ全集』」(CD/SACD BIS/キング KKC8501〜55)

*優秀録画賞 該当作なし

*著作出版物賞
「改訂増補/リスニングルームの音響学」(石井信一郎、高橋賢一 共著/誠文堂新光社)

*特別賞
「世界初の鍛造連続結晶高純度銅PC-Triple Cの開発に対して」(FCM株式会社)


●一般社団法人ミュージック・ペンクラブ・ジャパンについて
音楽評論家・批評家たちが、1968年に40 名ほどのメンバーで「音楽執筆者協議会」として発足。クラシック/ポピュラー/オーディオの会員たちが分野を越えて交流する日本唯一の権益保護団体である。言論をもって音楽文化の向上を目指すことを第一に、著作権擁護を目的に活動してきた。その後、会員には音楽学者・作曲家・文芸評論家・DJ・プロデューサー諸子をはじめ音楽関連の文筆業・執筆活動を行う方々が加わり、会員の内訳は多様化した。そこで、1994年、ペンをもって音楽と関わる人材を集めた組織として、「ミュージック・ペンクラブ・ジャパン」と改称。その活動を一層、公的かつ国際的なものとすべく、2014年、法人化に踏み切った。会員総数は約160名。現在、事業としては会員の著作権保護及び文芸美術国民健康保険の管理の他に、1988年に創設した年間の「ミュージック・ペンクラブ音楽賞」の贈呈、ネットによる音楽情報の発信、音楽イベントの企画及び運営、公共施設への資料提供などを行っている。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック