公開日 2011/10/24 11:30

TIASに出展予定、AudioQuest社の新USBケーブルなどをアジア担当マネージャーが語る

ネットオーディオ機器投入も示唆
ファイル・ウェブ編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
数々の高品位な映像/音声ケーブルを世に送り出してきた米AudioQuest(オーディオクエスト)社。近年USBケーブルなどネットオーディオ関連の製品にも力を入れている同社だが、このたびUSBケーブル/LANケーブル/光デジタルケーブル/FireWireケーブルなどの新製品を発表。USB/FireWireケーブルなどを中心に、11月3日から開催されるインターナショナルオーディオショウで披露することが明らかになった。

アジア地域セールス・マネージャーである、スティーブ・シェード氏が音元出版に来社し、新製品について語った。

AudioQuest社 スティーブ・シェード氏

■USBケーブルはA-Dock端子モデルが登場

USBケーブルは現在「FOREST」「CINNAMON」「CARBON」「COFFEE」「DIAMOND」の5シリーズをラインナップしており、全てのシリーズに、A-B、A-miniUSBタイプが用意されているが、このたびA-Dockコネクタタイプも追加登場することになった。Dockコネクタ部分は、下位2シリーズが中ピンが金メッキ仕上げ。上位3モデルは「銀の方がクオリティが高かった」ということで、銀メッキを採用しているとのこと。

USB typeA-Dock端子モデルが登場する

「近年iPodデジタル対応機器が増えているが、本製品を使えばより質の高い信号伝送が実現できる。また、5シリーズ3タイプを揃えることで選択の幅が広がるだろう」と語るシェード氏。本モデルは現在アップルの認証待ちで、12月の出荷を予定しているという。「12月に出荷するので、日本では来年1月頃発売されることになるだろう」(シェード氏)。


■FireWireケーブル4シリーズを刷新

FireWireケーブルは「FOREST」「CINNAMON」「CARBON」「DIAMOND」の4シリーズを刷新。これまでどおり6ピン-6ピン、6ピン-9ピン、9ピン-9ピンの3タイプを全てのモデルに用意する。こちらも12月出荷を予定。


リニューアルとなるFireWire DIAMOND
「信号伝送スピードはFireWireが一番速いので、理想を言うなら全ての機器間の接続をFireWireでつなぐことが望ましい。それに、USB-DACやPC、外付けHDDなどそれぞれを両端がUSB端子のケーブルで接続すると、干渉しあう可能性がある。なので、片側はFireWireにすると、干渉をなくすという点でもメリットがある」(シェード氏)


■高級端子採用のLANケーブル

LANケーブルは、「FOREST」「CINNAMON」「VODKA」「DIAMOND」の4シリーズ展開。最上位の「DIAMOND」は72V DBS付きとなる。端子部にはドイツの高級コネクタメーカー製のものを採用しているとのこと。こちらも12月出荷を予定している。

シェード氏は「『VODKA』は1.5mで159ドル、『CINNAMON』は1.5mで69ドル、一番上の『DIAMOND』でも695ドルで、非常にハイパフォーマンスでリーズナブルなのが特徴のシリーズだ。ネットワークオーディオプレーヤーに使うのにぴったりだと思う」とアピールしている。


■マルチタイプ石英ファイバー導体採用の光デジタルケーブル登場

光デジタルケーブルは「FOREST」「CINNAMON」「VODKA」「DIAMOND」の4シリーズ。角型 - 角型コネクタタイプと、角型 - 光ミニタイプがそれぞれのシリーズに用意されている。


光デジタルケーブル「DIAMOND」
最上位の「DIAMOND」は導体にマルチタイプの石英ファイバーを採用しているのが特徴。「VODKA」はマルチタイプポリマーを、「FOREST」「CINNAMON」は単線ポリマーを導体に使っているとのこと。

「光ミニ端子はMacに標準搭載されているほか、iPodドックスピーカーも搭載しているものが多い。1.5mモデルでDIAMONDは599ドル、VODKAは299ドル、CINNAMONは79ドル、FORESTは29ドルを予定。シンプルでハイパフォーマンスなケーブルだ」(シェード氏)


■インターコネクトケーブルもリニューアル

そのほか、インターコネクトケーブルがリニューアルすることも明らかにされた。従来のSNAKEシリーズが「Bridge」と「Fall」シリーズに置き換わるという。

「Bridge」シリーズの「Evergreen」は「Alpha-Snake」「G-Snake」の入れ替えとなるモデル。導体はLGCで、絶縁体には発泡ポリエチレンを採用。mini - mini、mini - RCA、mini - Dockコネクタ端子などラインナップが増えた。

「Golden Gate」は「Sidewinder」「Copperhead」を集約したモデル。導体はPSCで、そのほかはEvergreenと同様。

「『Evergreen』はG-Snakeより出来が良いが、価格はAlpha-Snakeに近づけた。『Golden Gate』はSidewinderよりも低価格だが、Copperheadより優れた性能を持っている」とシェード氏は語る。

「Fall」シリーズの「Big Sur」は導体にPSC+を採用。金属層によるノイズ遮断システムを採用している。「Sydney」も導体はPSC+。絶縁体はポリエチレンエアチューブで、カーボンベースの3層のノイズ遮断システムを採用している点が異なる。

「Victoria」は、導体がPSC+、絶縁体はポリエチレンエアチューブで、カーボンベースの3層のノイズ遮断システムを採用。さらに72V DBSを搭載する。予定売価は290ドル。「Yosemite」は、導体がPSC+、絶縁体はテフロンエアチューブとなり、カーボンベースの3層のノイズ遮断システムと72V DBSを搭載する。予定売価は590ドル。

今回の最上位モデルとなる「Angel」は、導体がPSS。テフロンエアチューブ、カーボンベースの3層のノイズ遮断システムと72V DBSを採用している。予定売価は990ドル。

「下位モデルを刷新し、デジタルケーブルに負けない、魅力的なラインナップにしていく。どのモデルも、価格はこれまでの下位モデルに近づけ、性能は上位モデルに近づけているのが特徴だ。パフォーマンスレベルや目的で選んで欲しい」(シェード氏)。


■来年は「新境地を拓く」ネットオーディオ関連ケーブルを発表予定

「新ケーブルは全てとても素晴らしい製品。インターナショナルオーディオショウでは、AudioQuest社によるプレゼンテーションを行うほか、サンプルを持ち込んでのデモも予定しているので、ぜひ足を運んでみてほしい」と語るシェード氏。

「来年も新製品を多数リリースする予定だ。それらはネットオーディオ用のラインナップで、PCなどを使ってもっとハイファイな音を楽しめるようにする製品。AudioQuestの新境地を拓くようなものになるだろう」と、今後の新たな展開も示唆した。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー199号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.199
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX