Qobuz、AI生成コンテンツの検知システム導入。「音楽との出会いは人間の情熱によって導かれるべき」
Qobuz(コバズ)は、AI生成コンテンツからアーティストおよびリスナーを保護するために独自開発のAI検知システムを導入すると発表した。
AI検知システムは、AI生成コンテンツの不正利用への対策を本格始動させるプラットフォーム施策。100%AI生成と判定されたコンテンツにはタグ付けを行い、今後数か月以内にすべてのQobuzアプリ上で表示される予定とのことだ。
すでに不正アップロードを検知するツールを導入しており、技術および規制面での進展に応じて、これらのシステムを継続的に強化・改善するとしている。
アーティストのなりすましやストリーミング再生数の操作など、不正が疑われるコンテンツについては、AI検知に限らず複数の観点から総合的に判断し、掲載拒否または削除を行う。
また、Qobuzのサービスで展開している “Qobuzissimes” やアルバム・オブ・ザ・ウィーク、各種プレイリストなど、音楽発見についてのレコメンデーションを、人間のチームが選定すると説明。
例えば「Discover」ページにおいては、エディトリアルチームおよび信頼できるパートナーによってキュレーションされたデータを基盤に据え、AI生成トラックを除外。
これらのように、大量生産型のAI生成コンテンツがプラットフォーム上に掲載され
そして同社は、100%人の手によるアプローチを推進するため「カタログ向けに自ら音声コンテンツをAI生成しないこと」「人間によるキュレーションをAIで代替しないこと」「顧客データを外部AIモデルの学習に利用しないこと」の3点を明確に約束すると表明した。
さらに、AI生成コンテンツの急増がもたらす課題と、アーティストの生計を守る必要性を強く認識すると同社は説明。
CISACが2024年に発表した調査結果によると、2028年までの5年間で音楽クリエイターはAI生成コンテンツの影響により、約100億ユーロ(約117億米ドル)を失う可能性があると予測されているとのこと。
この被害額は、クリエイターにとって最大で収益の24%に達するという。一方で生成AIは、無許諾での作品利用により年間約40億ユーロ(約47億米ドル)の収益を生み出すと予測されており、人間のアーティストからAI企業への経済的価値の移転が懸念事項になっていると説明している。
Qobuz副CEOのGeorges Fornay(ジョルジュ・フォルネー)氏は「AI生成コンテンツの急激な増加は、音楽業界全体に不信感を生み出している」と指摘。音楽との出会いは量を最適化するアルゴリズムではなく、人間の情熱によって導かれるべきと考えているという。
今回の施策について同氏は、アーティストの公正な可視性と報酬を保証するものだと説明している。リスナーに対して “人間が主導している” という信頼を提供するコミットメントを、さらに強化する姿勢を見せた。
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