EL34を活かしたダイナミックかつ繊細な音調を再現

オーディオ・ノート、新型プッシュプル回路や出力トランスを搭載した真空管ステレオパワーアンプ「Melius」

公開日 2026/03/04 15:55 ファイルウェブ編集部
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オーディオ・ノートは、EL34真空管によるプッシュプル回路を搭載したステレオパワーアンプ「Melius」を2026年4月ごろ発売する。販売価格は予価3,960,000円(税込)。

「Melius」

Meliusは、2019年に発表された「Departure」の後継モデルに位置づけられる、EL34真空管を用いたプッシュプル・ステレオパワーアンプ。“より良く” という意味のラテン語から取られたモデル名通り、より一層音に磨きをかけているという。

5極管EL34のダイナミックかつ繊細な音調を高い次元で両立するべく、新たに開発したプッシュプル回路を採用。「現代スピーカーも視野に入れたドライブ能力を持つ真空管パワーアンプ」を目指し、回路各所の定数や電流値の最適化を図ったとしている。

これに加えて、ワンランク上の音質を目標に新規開発したアウトプットトランスを搭載。アウトプットトランスの音調と各所CRパーツの音質的バランスを取ることで、高品位感と力感を両立した。さらには電源回路やワイヤリングの改良、左右対称レイアウトの採用により、チャンネルセパレーションの向上を果たしたとのこと。

プッシュプル回路の具体的な構成としては、初段 - ドライバー段を直結回路とし、出力段とのカップリングに同社最高グレードの純銀箔コンデンサーを採用。出力段にはCCB(コンスタント・カレント・バイアス)回路を用いることで、バイアス調整VRへの音楽信号の流れ込みを防止し、純度の高い信号伝送を行うとしている。

出力段とのカップリングには最高グレードの純銀箔コンデンサを採用

新型アウトプットトランスはUL接続とし、NFB専用に設けた3次巻線からのフィードバックを3dBに抑制。これにより、ダイナミック感と低歪率を両立したという。同時に回路のユニット化も行い、配線の最短化を行った。

厳選した高品質パーツ群を効果的に配置

電源部は、チョークコイルと大容量コンデンサー群による大規模電源回路を構成。電源トランスはコアボリュームを増して余裕を持たせた設計とし、リップルフィルターとは別に各段左右独立でデカップリングコンデンサーも搭載した。特に初段は約500μF/chの大容量を確保することで、チャンネルセパレーションの向上と最低域までゆとりのある音調を実現したと説明している。

内部パーツには、試聴を重ねて厳選した高品質部材を採用。純銀リード抵抗、純銀箔コンデンサー、ジルコニア真空管ソケット、SSW(シルクシルバーワイヤー)、シールド線「Theme 41」に、上述の新型アウトプットトランスおよび電源トランスを投入する。

定格出力は32W+32W(@1kHz、1.5% THD)で、周波数特性は10Hz - 70kHz(+0dB -3dB @1W)。入力はRCA×1とXLR(アンバランス)×1を備え、入力インピーダンスは70kΩ、出力インピーダンスは4Ω/8Ωに対応する。真空管はEL34×4のほか、12BH7×2、6072×2を装備。消費電力は180Wとなる。

外形寸法は438W×204H×369Dmm(突起部含まず)、質量は26kg。なお傍熱管の性質上、電源投入後に約15分のヒートアップタイムが必要となる。

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