【HIGH END】フルテック、フラグシップ“Project V1シリーズ”の最後を飾る「スピーカーケーブル」を世界初披露
フルテックは、2023年より展開してきた同社のフラグシップケーブルシリーズ「Project V1」の最後を飾るスピーカーケーブル「Project V1-S」をミュンヘン・ハイエンドにて初お披露目した。価格はペア15,000ユーロ、日本円にしておおよそ250万円である。
2023年に電源ケーブル「Project V1」を発表、その後フォノケーブル「Project V1-T」やインターコネクトケーブルの「Project V1-L」と立て続けに発表し世界のハイエンド市場を驚かせてきたフルテック。待望のスピーカーケーブルの登場である。
中心導体は同社が長年活用してきた銀コーティングの「α-OCC」を右巻き、左巻きと2層にしたうえで、さらにその外側に「α-DUCC」を右巻き、左巻きと2層重ねている。絶縁体にはオーディオグレードのポリエチレン、シースにPVCを活用するなど、全部で12層と入念に仕上げられている。
特に注目は中空のチューブ層。PVCとナノセラミック、カーボンコンパウンド入りのチューブをシールドのさらに外側に配置することで、さらなる振動対策とノイズ対策を実現しているという。
コネクタは「CF-201 NCF Plus(R)」(Yラグ)もしくは「CF-202 NCF Plus(R)」(バナナ)をベースとした特別仕様の製品で、バナナかYラグのいずれかを選択できる。
近年はマジコやソナス・ファベール、そして今年はYGアコースティクスやマーテンから“億超え”スピーカーが次々と発表されて大きな話題を集めている。そういったスピーカーの超ハイエンド化に伴い、超ハイエンドのケーブル類への需要も高まっているのだ。
実際、電源ケーブル「Project V1」は世界で好評を得ていることに加え、この太いケーブルを支えるための電源タップ「NCF POWER VAULT」は「V1ユーザーにはマスト」と言えるほどに引き合いが大きいという。
もうひとつ、電源タップとして「e-TP609E NCF-N1」も登場。こちらは「E-TP609」を進化させたもので、NCF素材を活用、さらに電源アウトレットの「GTX-D NCF」などを採用することで、さらなる振動対策を実現。こちらは6口タイプ、端子形状は海外向けだが、国内の展開も期待したい。
また空き端子に挿入するだけの「NCF Clear Line」シリーズなども好評だそうで、手頃な価格帯で効果のあるアクセサリー類の展開にも力を入れる。市況を的確に掴み、オーディオファンの心に響くアイデア力で、幅広いラインナップを広げてていくフルテックの強さを改めて感じさせてくれた。
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