iFi audioは、ミュンヘン・ハイエンドにて、飛行機内でのエンタメコンテンツをよりよい音質で楽しめる「UP TRAVEL」と、完全ワイヤレスBluetoothアダプターの最新モデル「Go Pod Air」を発表した。
iFi audioのBluetoothアダプター「UP TRAVEL」
iFi audioは、空港や飛行機内をイメージした展示ブースを展開。グローバルセールスのヘッドであるマイルス・ロバーツ氏はさしずめパイロット、新製品ムービーも空港でのアナウンスを模した遊び心溢れるものとなっていた。
iFi audioのブースの様子
パイロット風のコスチュームで登場したグローバルセールス担当のマイルス・ロバーツ氏
「UP TRAVEL」は、飛行機内の座席などに設けられたイヤホン端子に接続し、手持ちのBluetooth等に飛ばすことができるアダプター。今回のドイツへの旅でも、「機内エンタメの音質クオリティ、もうちょっとなんとかならないか…」と思っていたタイミングなので、こういったアイテムの登場は嬉しい。
クアルコムのチップを搭載し、AAC、SBCに加えてLDACにも対応。さらにDAコンバーターについてもGo Blueクラスの製品が搭載されているそうで、「単なるBluetoothアダプターではない、iFiが培ってきた技術が投入されており、音質クオリティには絶対の自身があります」と力を込める。
イヤホンジャック部は畳んでコンパクトにまとめることもできるが、中央のボタンを押すと飛び出してくるギミックもかわいい。ポケットにも忍ばせられるコンパクトサイズも魅力だ。
またBluetoothのトランシーバーとしてだけではなく、レシーバーとしても使用できる。側面のスイッチでトランシーバー/レシーバーを切り替え可能。レシーバーとして用いる場合、たとえば車のAUX端子に接続し、スマートフォンの音声を車で聴く、といった使い方ができるようになる。
レシーバーとトランスミッターは横のスイッチで切り替え可能
「帰りの機内でテストしたいから一つ欲しい」とリクエストしたのだが、「製品化前の最終プロトタイプなので今はまだダメ」とのこと。残念。数週間以内に正式発売を予定しているとのこと。
もうひとつの「GO Pod Air」は、既発売の「GO Pod」をさらに軽量化したもの。IEMを"ワイヤレス化"できるアダプターで、耳に引っかけるようにして使用する。前作同様MMCXや2pinのケーブルが用意されており、汎用性も高い。「UP TRAVEL」と組み合わせることで、機内でケーブルに煩わされず、クオリティの高いサウンドを楽しむといった使い方もありだ。
IEMをワイヤレス化できる「GO Pod Air」
ちなみにiFi audioは、毎年発表会に参加すると可愛い「タコ」のぬいぐるみをくれる。「そもそもこれはタコなの?」「イエス」「なんでタコなの?」「それはiFi audioが世界で最初に8倍DSD(=DSD512)に対応したブランドだからです」。相変わらずお茶目なブランドである。
iFi audioのマスコットはかわいい「タコ」のぬいぐるみ