最新世代ディスクリートDACを2並列で搭載

Playback Designs、上位モデルより技術踏襲した一体型SACDプレーヤー「MPS-6」

公開日 2022/11/11 10:00 ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
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(株)ナスペックは、同社が取り扱う米Playback Designsより、Edelweiss(エーデルワイス)シリーズのSACDプレーヤー「MPS-6」を11月15日に発売する。価格は3,630,000円(税込)で、受注オーダー品となる。

Playback Designs「MPS-6」

Playback Designsは、DSDマルチレコーディング機SONOMAの開発に携わり、DoPの生みの親としても知られるアンドレアス・コッチ氏が2007年に立ち上げたオーディオブランド。汎用DACチップを使わず、入力信号をすべてDSD変換するディスクリート構成のDA変換回路が大きな特徴。

エーデルワイスシリーズは、同社のトップクラス「ドリームシリーズ」に次ぐラインナップで、コッチ氏の故郷・スイスの国花であるエーデルワイスの洗練された美しさと力強さをイメージして名付けられたという。

「エーデルワイス」シリーズの名の通りホワイト基調の外観

MPS-6は一体型のSACDプレーヤーで、ディスクドライブにはD&M製を採用、ディスクリートDACは最新世代の回路を2並列作動のディファレンシャル構成で搭載している。入力されたすべての信号はDSD変換され、50MHzまでアップサンプリングされた後にDA変換される。

「MPS-6」の内部回路

4×2の並列回路のリニア電源は新規開発で、トロイダルトランスもカスタムメイド品となっている。また、PLL回路を使用せずジッターを排除したオリジナル・アルゴリズムのPDFASの採用や、カスタムメイドの内蔵MEMSクロックなど、Playback Designsの独自技術は上位モデルより引き継がれている。

デジタル入力はAES/EBU、Coaxial、TOSLINK、USB typeBに、独自の光接続方式であるP-LINKを搭載。出力はデジタル出力としてP-LINKが1系統と、アナログ出力としてXLR、RCAを各1系統ずつ搭載。対応最大サンプリングレートはPCM 384kHz、DSD 11.2MHz。サイズは440W×430D×110Hmm、質量は11.0kg。専用のリモコンが付属する。

「MPS-6」の背面。独自の光伝送P-LINKの入出力を持つのが特徴

なお、オプションとしてネットワーク機能が利用可能になる「Stream-X2」も登場予定。DLNA/UPnP/Roon Ready再生のほか、TIDAL/Qobuz/vTunerに対応。USBストレージからの再生にも対応する。

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