3月発売

ユキム、スイスHOLBORNEブランドの第一弾プリメインアンプ「PASSION」

公開日 2022/02/18 00:00 編集部:松永達矢
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ユキムは、スイスのオーディオブランド・HOLBORNE(ホルボーン)の取り扱いを開始。第一弾モデルとしてプリメインアンプ「PASSION」を3月に発売する。価格は1,760,000円(税込)。

「PASSION」

2021年11月開催の東京インターナショナルオーディオショウ同社ブース内に展示されていた製品の発売が正式に決定した格好。

ルネサンス音楽の作曲家Anthony Holborneの名に由来するという同ブランドは、1992年スイスのジェラ地方にある、時計と精密機器産業を伝統とするブウスにて設立。創業者は自らプロのミュージシャンとしても活躍するマインラード・ミューラー氏で、製品の開発設計も担当しているという。2021年3月に同ブランドのアンプ製造とディストリビューションは、THALESを創立したミッハ・フーバ氏が持つHifiction AGに移管されている。

PASSIONは独自の真空管/FETハイブリッド技術を採用するプリメインアンプ。機構的にはプリアンプ段は存在せず、ハイゲイン・ブロードバンドのFET-TUBEボルテージ・アンプによる可変ゲイン(+26dB〜40dB)を用いることで、スピーカーの能率に合わせた音量調節が可能となっている。

同じ基板上にあるパワーアンプ・セクションは、高い入力インピーダンスに対し出力インピーダンスを極端に低くすることで入力と出力の誤差を修正するという一種の電子式トランスとなっており、この構成を設計者のミューラー氏は「ユニティ・ゲインのバイポーラ・ブースター」と表現している。

内蔵フォノアンプはMC対応で、FET-TUBEアクティブ回路からのパッシブRIAAフィルタリングを経由する、シングル・ステージ設計になっている。入力端子は上記MCフォノ1系統のほか、ライン入力を4系統装備。出力端子はプリアウトを1系統備える。

内部構造

背面部インターコネクト

出力は70W+70W (8Ω)、入力感度はライン入力が最大0.55V、フォノ入力が最大0.5mV。全高調波歪は0.1%以下。外形寸法は430W×101H×330Dmm、質量は13kg。

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