11月3日より予約約受付

Meze Audio、世界初の“等磁力ハイブリッドデュアルコイル”平面駆動ヘッドホン「Empyrean」。約46万円

公開日 2018/11/01 14:13 編集部:小野佳希
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テックウインドは、Meze Audio(メゼオーディオ)世界初の等磁力ハイブリッドデュアルコイル平面磁界駆動型ヘッドホン「Empyrean(エンピリアン)」を12月に発売する。オープン価格だが458,000円前後での実売が予想される。

Empyrean

秋のヘッドフォン祭2018で参考展示されていたモデル(関連ニュース)が正式発表された格好。11月3日より予約約受付を開始し、12月上旬より予約受付順に出荷を開始する予定。なお11月18日(日)にe☆イヤホン 秋葉原店にて先行試聴会を実施する。

Empyrean

振動板内に2つの異なるボイスコイル(低域のスイッチバックコイル・中高域のスパイラルコイル)を配置する、等磁力ハイブリッドデュアルコイルドライバーを世界で初めて搭載。2つのコイルを配置することによって、バランスの取れた周波数帯域が得られるという。

アルミニウムスーツケースを同梱

一般的には長方形のドライバー形状が多い中、今回のドライバーでは耳の形に近い卵型の中に、2つのコイルを配置。人間工学的、解剖学的な耳の機能・配置を研究し、異なる音域のボイスコイルを配置することで周波数の遅れなどを解消し、効率よく全ての周波数を耳に届けるようにしたという。このドライバーは「MZ3」と名付けられており、110,000hzの周波数再生を可能にしただけでなく、拡散と反射によっておこる遅延を減少させることにより定位を向上させ、そのひずみ率(THD)は全体周波数のわずか0.1%を実現している。

なお、このドライバーは30年以上の歴史を持つ磁気ドライバー専業メーカーであるウクライナのRinaro(リナロ)社によるもの。同社は多くのヘッドホンメーカーにOEMでドライバーを供給してきた実績を持つ。今回Rinaro社はMeze AudioのEmpyreanのためだけに、等磁力ハイブリッドデュアルドライバーを開発したのだという。

イヤーカップも等磁力構造になっており、これによってドライバー効率を最適化。イヤーパッドに採用されている特許出願中の強磁性プレートが磁場をドライバーに戻すことで出力を向上させている。また、同梱されている2種類のイヤーパッド(レザー、アルカンターラ素材)の固定にはこの磁力を利用している。同社ではこのイヤーカップを「アイソマグネティックイヤーカップ技術」と名付けている。

シャーシ部分はアルミニウムからCNC加工で削り出し。約20時間をかけて細かなスケルトン加工を施し、職人が1つ1つ手作業で仕上げている。この加工により、質量約430gと軽量なシャーシを実現している。

ヘッドバンド部には、特許出願中の「サスペンションウィングヘッドバンド」を採用。圧力を分配させることで、レザーヘッドレストの表面積を増加させて不快な圧力を緩和することで着け心地の向上を図っている。

また、ヘッドバンドのシャーシにはカーボンファイバーを、ヘッドレストにはレザーを採用。デザイン性と耐久性の両立を図り、「今までにない快適な着け心地を実現する」としている。

なお、購入の際に6.3mmプラグ/3mのケーブルか、3.5mmプラグ/1.3mのプラグかを選択する方式。再生周波数帯域は4Hz-110kHzで、インピーダンスが31.6Ω、通常感度は100dB (1mW/1kHz)、最大感度が130dB。

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