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3年をかけて開発

<ヘッドホン祭>sendyaudio、平面振動板&黒檀ハウジング採用ヘッドホン「Aiva」とイヤホン「Aiya」の発表会を開催

公開日 2018/10/28 22:11 編集部:小澤貴信
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本日27日より開幕したフジヤエービック主催「秋のヘッドホン祭 2018」にて、七福神商事は同社が取り扱うsendyaudioの発表会を開催。平面振動板および黒檀のウッドハウジングを用いたヘッドホン「Aiva」とイヤホン「Aiya」を発表した。いずれも11月下旬ころの発売を予定。価格はAIVAが79,800円、AIYAが64,980円(いずれも税込)。

「Aiva」

「Aiya」

sendyaudioは、OEMやODM開発で経験を積んだメンバーが集まり、2014年に設立されたブランドだ。これまで“sendiyaudio”として日本でも木製ハウジングを採用したイヤホン「M2」などを発売してきたが、今回、AivaとAiyaの登場に合わせて“sendyaudio”として新たなブランドを立ち上げた。モノづくりだけに専念するという思いを込めて、鶴をモチーフにしたブランドロゴを用いている。

27日に製品発表会が開催された

sendyaudioのロゴマーク

AivaとAiyaは、いずれも3年間かけて開発。同社はこれらモデルを愛着を込めて「黒美人」と呼称している。

「Aiya」は平面振動板を採用したイヤホンで、Φ21mmの平面振動板を搭載。複数のサイズを検証したが、優れた低域再生を実現しつつなるべく小型化することを目指した結果、このΦ21mmというサイズに行き着いたという。再生周波数帯域は5〜55kHz。ハウジングには木材の黒檀を使用。黒檀は木材としては質量があるが、イヤホン自体は27gまで軽量化している。インピーダンスは20Ω。ポータブルプレーヤーでも鳴らしやすいようにチューニングが行われている。

「Aiya」の分解図

「Aiva」はやはり平面振動板を採用した開放型ヘッドホンで、97mm×76mmというサイズの平面振動板を採用。平面振動板を駆動する磁気回路の強化、ドライバーを保持する周辺部品の開発にも注力しているという。本機もハウジングには黒檀を仕様。オープン構造を担うパンチングされたステンレスプレートは、エアフローを最適化するために場所によって微細なパンチングの孔のサイズを調整している。再生周波数特性は20Hz〜40kHz。質量は240g。

「Aiva」の分解図

いずれもの機種も平面振動板は、一般的に片面のみアルミ蒸着するところを両面蒸着としたことでレスポンスを向上。鳴らしやすさも増したという。

黒檀から削り出した途中のAiyaのハウジング

黒檀から各機種のハウジングを削り出した過程も紹介

各モデルのハウジングに黒檀が使われていることが大きな特徴となるが、その加工は専門業者が切削機械と手作業の両方を組み合わせて行っている。黒檀をハウジングの形状に削り出すためには高い技術が必要で、さらに特殊なオイルによる表面加工と乾燥を繰り返す必要があるため、1つのハウジングをつくるのに4日間ほどかかるとのことだ。

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