ターンテーブルの回転速度やワウ・フラッター値をPC測定

AnalogMagik、テスト用LPとPCソフトがセットになったアナログ・セッティングツール

2018/08/21 編集部:川田菜月
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(株)ノアは、カナダのAnalogMagik(アナログマジック)社製品の国内輸入販売業務を開始。テスト用LPレコードとWindows用ソフトウェアがセットになったアナログ・セッティングツール「analogmagik software & Test LPs」を8月21日に発売する。価格は84,000円(税抜)。

アナログ・セッティングツール「analogmagik software & Test LPs」

AnalogMagik社は2010年に創立したカナダのブランドで、アナログ・セッティングツール「analogmagik software & Test LPs」と付随するオプション製品を開発・販売している。

Windows用のアナログ・セッティングツール・ソフトウェア「analogmagik」は、PCを使用してターンテーブル・トーンアーム・カートリッジ・フォノイコライザーなど、アナログオーディオのセッティング全てにおける細かな状態の測定を統合的に行い、最適な設置を可能にするというもの。測定項目は以下のとおり。

使用イメージ

測定の流れ

1:ターンテーブルの回転速度
2:ターンテーブルのワウ・フラッター値
3:カートリッジのアジマス(左右傾きバランス)
4:カートリッジの VTA(Vertical Tracking Angle=垂直トラッキング角)
5:カートリッジの VTF(Vertical Tracking Force=トラッキング力・針圧)
6:トーンアームのアンチスケーティング力
7:フォノイコライザーのインピーダンス設定
8:フォノイコライザーのゲイン設定
9:システム全体の振動値
10:システム全体の共振値

こうしたアナログオーディオ機器のセッティングは、これまではレコードが回転していない状態で、目視によって調整することが多く、誤差や個人差が発生しがちだった。本製品では上記の全10項目の測定をレコードが回転している状態で行い、結果をデジタル(数値)化することで、実際の音楽再生時に最適な調整が可能になるとしている。

PCソフト画面のイメージ。写真はターンテーブルのワウ・フラッター値測定の様子

テスト用LPレコードとして、33 1/3回転および45回転用の2枚を同梱。またソフトをPCで起動するためのUSBライセンスキーも付属する。

自身で用意が必要なものは、レコードプレーヤーなどの再生機器/USBポートを2基以上搭載したWindows PC(MacやLinux、タブレットPCなどでは使用不可)/フォノイコライザー/PCとUSB接続が可能でアナログオーディオ入力を備えたA/D機能付きオーディオ・インターフェイス(サウンドカード)/各接続ケーブル。

オプションとして、A/Dコンバーター機能を備えたサウンドカード「USB Phono Plus(価格:14,800円/税抜)」、カートリッジ取り付けネジのトルクを最適値とされる0.65ポンドインチ(lb/in)に調整できる、固定式トルクドライバーとカスタムメイドのテフロン製ワッシャーがセットになったトルクドライバーキット「AnalogMagik Torque Driver Kit(価格:22,000円/税抜・テフロン製ワッシャー単体は4個1組で1,200円/税抜)」、より高精度な微調整が可能なアナログ調整ツール「SMARTractor(価格:85,000円/税抜)」も展開する。

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