ものづくり注力を加速

オーディオパーツを輸入販売する横浜ベイサイドネットが新潟支社設立。その狙いを関係者が語る

2018/07/26 Senka21編集部:徳田ゆかり
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■新潟県燕市に支社を開設する

横浜ベイサイドネットでは現在、海外ブランドのスピーカーユニットを始めとするオーディオパーツを輸入し、国内のDIYファンなどエンドユーザーへの販売や、オーディオメーカー向けのOEM展開を行っている。またこうしたパーツで同社オリジナルのオーディオ製品も製造し、販売する。つまり同社は、輸入商社、メーカー、そして販売店という3つの顔を持つ。

現在の横浜市内の本社は事務所と試聴室として活用され、倉庫と製作所は別の場所に設けられている。オーディオの事業を一手に引き受けているのは西川氏。商品の受注や問い合わせなどのメールや電話連絡、試聴室での悩み相談を含めたエンドユーザー対応に注力する一方で、商品の製作も全て請け負っており、本社と製作所を行ったり来たりする状況が続いている。

(株)横浜ベイサイドネット テクニカルマネージャー 西川常夫氏(右)と新たに同社のセールスマネージャーに主任した中村重王氏(左)

「本社にずっと詰めていますと、製品の製作に携わる時間が削られ納期が遅れます。また倉庫も手狭となって製作スペースも十分にとれない。大きな悩みの種でした」(西川氏)

そこで同社では、この状態を解消するため横浜市内で新たな場所探しに挑むが苦戦。すると、オーディオユニットをパーツとして納めている取引先から声がかかった。それは、新潟県燕市内でホテル向けの什器を製作する会社で、その工場のスペースの活用を勧められたのである。

「一階に十分な広さの作業場と倉庫が確保でき、二階に事務所と試聴室が置ける。作業効率が格段に上がり、賃料も抑えられる。さらに金属加工が盛んな燕市では、必要なパーツ類の加工依頼もし易い。理想的な状況だと思いました」(西川氏)

こうしたことを背景に、横浜ベイサイドネットの新潟への支社展開が決定されたのだった。

■オーディオパーツ販売はBtoB向けに特化

こうしたことを期に、業務内容も以下のようにシフトする。主軸の取り扱いとなっていたオーディオパーツは、エンドユーザー向けの販売を漸次廃止してB to Bに特化。従来のサイトは関連業者専用にリニューアルする。エンドユーザー向けには販売店や、アマゾンの通販を通じてオーディオパーツを購入することとなる。同社取り扱いの全製品を網羅したカタログを新たに作成、販売店に配布する。また、オーディオメーカーへのOEM展開は従来どおり推進していく。

こうした業務については、新たにオーディオのセールスマネージャーを立て、同職に就任する中村重王氏が横浜市内で移転する本社にてBtoBの顧客対応を行う。また必要に応じて西川氏も、取引先訪問などを行う。

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