効果的な振動板の分割振動対策が可能

横浜ベイサイドネット、Scan-Speakの楕円形状のボイスコイル採用SPユニット「Ellipticor」

2018/02/16 季刊オーディオアクセサリー編集部
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(株)横浜ベイサイドネットは、同社の取り扱うデンマークのScan-Speak(スキャンスピーク)社より、スピーカーユニットの新しい最高峰ライン「Ellipticor(エリプテイカー)」のウーファーとトゥイーターを発売開始した。


スピーカー発祥の地デンマークで1970 年に誕生したスキャンスピーク

デンマークのビイドベックにある工場にて開発、設計、製造されている
エリプテイカーは楕円形のボイスコイルを採用したスピーカーユニットで、従来の最上級ライン「Illuminator(イルミネーター)」のさらに上位モデルにあたる、新たな最高峰モデル(関連ニュース)。

昨年の独・ミュンヘンにて発表されていたが、新技術の投入による量産体制の確立に万全を期すため出荷が遅れていたとのこと。発売となったのは、ドームトゥイーター「Ellipticor D3404/552000」(価格147,050円・ペア/税抜)と、ミッドウーファー「Ellipticor 18WE/4542T00」(価格222,000円・ペア/税抜)の2モデル。

ドームトゥイーター「Ellipticor D3404/552000」のフロント側。楕円形のドームが分かる

「Ellipticor D3404/552000」リア側

新たに採用した楕円形状のボイスコイル(ダストキャップ)は、外観からもすぐに分かるエリプテイカーシリーズの最大の特徴で、効果的な振動板の分割振動対策を可能とし、これにより高感度かつ歪みを低く抑えられ、またSN比の向上にも大きく寄与するという。

イルミネーターに採用されている「AirCircマグネットシステム」は、さらなる効率化を図り、DS-2として特許取得のカッパー製エンドキャップや、リアマウント・マグネットシステムなどは従来より継承しているとのこと。

ミッドウーファー「Ellipticor 18WE/4542T00」のフロント側。センターキャップが楕円形になっている

「Ellipticor 18WE/4542T00」のリア側

ドームトゥイーター「Ellipticor D3404/552000」は口径が34mm、インピーダンス4Ω、感度(2.83V/1m)97dB、最低共振周波数[fs]は475Hz。ミッドウーファー「Ellipticor 18WE/4542T00」は口径18cm(ペーパーコーン)、インピーダンス4Ω、感度(2.83V/1m)92.5dB、最低共振周波数[fs]は47Hzとなっている。

いずれもフランジをカバーしてボルトを隠すリングを付属し、仕上がりの美観も考慮。固定はキャップボルトではなく皿ボルトを採用する。


最新モデル「Ellipticor」による、(株)横浜ベイサイドネットオリジナルの2Wayシステム(プロトタイプ)。容積18L、42〜3Hzのリアバスレフ式エンクロージャーで、クロスは1,800Hz。8Lぐらいのもっと小さいボックスでも作れるだろうとのこと
また、エリプテイカーユニットを使用した横浜ベイサイドネットオリジナルの2Wayシステム(プロトタイプ)の試聴レポートが、2月21日発売の『季刊オーディオアクセサリー168号』にて掲載予定となっている。是非参考にされたい。

【問い合わせ先】
(株)横浜ベイサイドネット
〒231-0041 神奈川県横浜市中区吉田町72サリュートビル701
TEL/045-315-2041

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