新4Kテレビは広色域対応。新4Kビデオカメラも披露

【CES】パナソニック、Firefox OS搭載 “4K VIERA” 新モデル − 有機ELテレビや55型8Kディスプレイも登場

編集部 小澤貴信
2015年01月07日
2015 International CESが現地時間1月6日に開幕した。パナソニックのブースでは、前日のカンファレンスで発表された新4Kテレビや4K対応ビデオカメラをはじめ、様々な新製品が出展された。本記事ではオーディオ・ビジュアル関連機器を中心にブースの模様をお伝えする。

パナソニックのブース

■次世代BDプレーヤーのプロトタイプをデモ

会場では、前日のプレスカンファレンスで披露された次世代BDプレーヤーのプロトタイプ(関連ニュース)で再生した4K映像を実際に確認することができた。現時点で次世代BD(ULTRA HD BLU-RAY)の仕様は正式決定していないが、本機はそこで採用されることが予想される4K/60p/10ビット、およびハイ・ダイナミック・レンジ(HDR)の映像再生が可能。会場ではBD-Rに記録した4K/60p/10ビットの映像を再生。映像はHEVC形式でエンコードされ、ビットレートは平均80〜100Mbps(VBR)程度とのこと。ディスプレイには昨日発表された“VIERA”CX850が使用されて、HDMI2.0で4K/60pネイティブ出力している。

次世代BDプレーヤーのプロトタイプ

デモ映像では、ULTRA HD BLU-RAYのハイ・ダイナミック・レンジ(HDR)の効果をアピール。この効果を得るには、当然対応したテレビとの組み合わせが必要となるが、CX850はハイ・ダイナミックレンジに対応できる仕様になっているという。

次世代BDによるハイ・ダイナミックレンジの効果をアピールするデモを行った

本機はあくまで次世代BDが再生できる技術環境が整っていることを示すためのプロトタイプであり、外観や出力、BD再生以外の機能を含めた仕様は確定していない。発売時期についても同様だ。なお、次世代BD規格の詳細や今後の展開については、追って別途レポートする。

■広色域化・色再現の向上を実現した新4Kテレビ「CX850」

CX850をはじめ、昨日発表された新4Kテレビ “VIERA” も会場に出展された。今期の4Kテレビは4シリーズ9モデルがラインナップされている。4シリーズ全体を通しての特徴は、画質面では新蛍光体技術による広色域化、機能面ではFirefox OS搭載によるスマート機能「LIFE + SCREEN」の搭載となる。

CX850

ラインナップは、フラグシップ「CX850」が65型・55型、高画質ライン「CX800」が65型・60型・55型を用意。また4Kエントリーモデルとして「CX650」は65型・60型・55型、「CX600」は50型を用意する。

各シリーズの画質面の仕様差については、まずCX850、CX800、CX650が120Hz駆動、CX600が60Hz駆動となる。またCX850はStudio Master Drive(日本仕様機におけるヘキサクロマドライブ)が色再現と黒階調再現の両方に対応、CX800は黒階調再現にのみ対応。また各シリーズを通して、65型モデルがDCI規格比98%の色域をカバーしており、それ以下のサイズはパネルの関係でカバー率が90%となる。

CX800

CX600の低消費電力をアピールするデモ

パナソニックのディスプレイの高画質機能も紹介。色域を拡大すると共にハイ・ダイナミックレンジを実現した次世代パネルの画質や、Studio Master Driveの効果をアピールするデモを実施していた。

DCI規格比98%の色域をカバーし、かつハイ・ダイナミックレンジを実現した次世代パネルのデモ

画質技術のデモでは広色域化とハイ・ダイナミックレンジが特にアピールされていた

■Firefox OS搭載による“my Home Screen 2.0”

2015年モデルの4Kテレビから、Firefox OSを搭載することもポイントだ。昨年の北米モデルから謳ってきた同社のスマート機能“Life + Screen”をさらに強化する。今回搭載されたスマート機能は“my Hone Screen 2.0”と呼称され、GUIもよりシンプルなものに刷新された。好みのテレビ番組やアプリ、ネットコンテンツ、接続機器を「PIN」機能でお気に入りに加えて、直感的に呼び出して切り替えることが可能となっている。また「Xumo Guide」機能を備え、複数のアプリやVODから好みのコンテンツを探し出すことができる。ユーザーに関連性の高いコンテンツのレコメンドも行ってくれる。

my Home Screen 2.0のメイン画面。とにかくシンプルになった

アプリの一覧画面。よく使うものはPINで指定して、トップ画面からすぐアクセスできる


横断的にコンテンツを検索できるXumo Guide

■カーブド有機ELテレビや8Kディスプレイの試作機を展示

会場では次世代ディスプレイも展開。曲面ディスプレイを搭載した有機ELテレビのプロトタイプも出展し、市販に期待が高まる。さらに、独自のIPS-Pro技術により高コントラスト(1500対1)・広視野角(178度)・120Hz駆動を実現した55型8K液晶ディスプレイが注目を集めていた。また、単焦点レンズを用いた高輝度プロジェクターを用いて、水面や滝に映像を投映するデモも行われていた。

カーブド有機ELテレビの試作機

55型8Kディスプレイの試作機


単焦点レンズを用いた高輝度プロジェクターで水面に鯉を投写

■ヘッドホンやオーディオ関連機器も多数展示

オーディオコンポーネントやヘッドホンも出展。中でも目玉となったのはやはりTechnicsで、リファレンスシステムとプレミアムシステムが展示されていた。こちらは別の会場にで聴を行うことができる。

新生Technicsの2シリーズも披露された

ヘッドホンでは昨年秋に発表されたハイレゾ対応ヘッドホン「RP-HD10」や、新製品となるBluetoothヘッドホン「RP-BTD5」、ポータブル向けのコンパクトなヘッドホン「RP-DJS150M」などが展示されていた。そのほかオーディオ関連では、ハイレゾ対応コンポやワイヤレススピーカーなども出展されている。

RP-HD10

写真左が新製品のRP-DJS150Mだ


SC-PMX9

AX-ALL8
■4K動画が撮影できるビデオ/スチルカメラ、ウェアラブルカメラが勢揃い

ディスプレイと共にパナソニックの4Kワールドの主役として位置づけられていたのがイメージングギアだ。「HC-VX870」など昨日発表された4K/30p撮影対応のコンパクトなビデオカメラ・シリーズや、4K撮影に対応したLUMIXのミラーレス一眼や高級コンデジの各モデルが、4Kディスプレイと共に展示されていた。またAndroid OSを搭載した1型センサー搭載デジカメ「LUMIX CM1」も披露。4K対応のウェアラブルカメラ「HX-A500」も大きくフィーチャーされていた。

HC-VX870K(左)とHC-VX970K(右)

HDR撮影のデモンストレーション


4K動画撮影に対応したイメージングギアが勢揃い

LUMIX CM1

また今回のパナソニックブースでは、様々なシーン展示が行われていたが、イメージングとオーディオの分野では「アウトドア」を意識した展示に多くのスペースが割かれていた印象だ。ブース内に実際にクライミングを行えるスペースを設けてタフ性能を持つカメラやオーディオのデモを行ったり、フィットネスや旅行向けのオーディオ製品をセレクトして展示するなど、同社製品のホームにとどまらない活用を提案していた。

クライミングしながらアウトドア向け製品をアピール

シーンを想定して各パナソニック製品のセレクトしていた

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