【analogニュース】サントリーからブレンデッドウイスキーの最高峰「響35年」が発売

2007/04/23
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「サントリーウイスキー響35年 三代徳田八十吉作<耀彩瓶 碧陽>」 700ml・43度、桐箱(銘入り)、内包装(布)、置き台、包み布(鬱金(うこん))、商品紹介リーフレット、陶歴リーフレットをセット
『季刊・analog』では、アナログ感覚のゆったりとした趣味の一つとして、ウイスキー関連の記事を毎号掲載して好評を得ている。その最新号「analog vol.15」では、今年70周年を迎えたサントリーのウイスキー『角瓶』を紹介した。

このほどvol.13で紹介したサントリーの高級ブレンデッドウイスキーシリーズ「響」の最高峰となる「響35年 三代徳田八十吉<耀彩瓶(ようさいびん) 碧陽(へきよう)>」が限定発売となったので紹介しよう。

サントリーウイスキー「響」は、1989年に創業90周年を記念して誕生した、サントリーの最上位ブランド。複雑かつ繊細で優美な味わいの「響」は、その原酒の品質の高さとブレンドの技術の精巧さで、世界でも高い評価を集めており、中でも「響30年」は、国際酒類コンペティション「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ」において2004年度、2006年度の2度にわたり最高賞であるトロフィーを受賞、またこの2007年4月には、「ワールド・ウイスキー・アワード」において最高賞である「ワールド・ベスト・ブレンデッドウイスキー」に輝いた。

「響35年」は、サントリーと、日本を代表する伝統工芸「九谷焼」において、代々受け継いだ技を「耀彩」という独自な技法に高めた三代 徳田八十吉氏との共同開発で生まれた特別限定品。人間国宝である三代 徳田八十吉氏が一瓶一瓶手作りした紺色の壷に、vol.13で登場していただき、すでにお馴染みのチーフブレンダー輿水精一氏が今回のために超高酒齢の原酒を吟味してブレンドした、現時点のおける最高のブレンデッドウイスキーといえるもの。

日本のウイスキー発祥の地「山崎蒸溜所」において、1960年から1971年に蒸溜された超高酒齢のモルト原酒を厳選、これに合わせたグレーン原酒も35年以上オーク樽に眠らせ続けた秘蔵品で、これらの貴重な原酒を丁寧にブレンドし、さらに半年間オークの古樽に詰めて後熟。フローラルな香りやフルーティーな香りがたち、続いて優雅なシェリー香、伽羅を連想させるウッディーな香り、バニラのような甘い香りが次々と沸き立つ。口当たりは極めてやわらかく、なめらかで、さらに洗練された複雑で繊細な余韻が長く響くという。

発表会にて、テイスティングをしながら説明を行う輿水チーフブレンダー

また、ボトル<耀彩瓶 碧陽>は、九谷焼の巨匠、三代 徳田八十吉氏が「響35年」のために特別に造形し、氏独自の「耀彩」を施して焼き上げた色絵磁器。幾重にも面取りした稜線と微妙な釉薬の輝きが流麗な調和をみせるボトルは、氏のみが創りうる貴重な工芸品である。「耀彩」は氏が、古九谷の研究や上絵釉薬調合の第一人者でもあった祖父直伝の調合技術を駆使して創成した独自の彩釉パターンにつけた名前で、「光り輝く彩(いろ)」という意味。「碧陽」は、氏がこの「響35年」の瓶のために特別に名づけた名称で、「耀彩」の中でも紺から黄へのグラデーションパターンを表すとともに、サントリーのサン(太陽)の意もこめられている。

予約受注が開始された4月20日に輿水精一チーフブレンダーを交えて発表会が行われたが、その場で輿水氏は、「長期熟成モルトは、非常に数が少なく貴重なもの。そこからさらに厳選をして、ブレンドをし、この35年をつくり上げました。しっかりとした長期熟成感を感じ取れる自信作です」と語った。確かに、かつて体験したことのない熟成された香り・テイスト・後味を感じさせてくれながら、個性的ではなくバランスの取れた見事なブレンドを体感できる逸品であった。

「響35年」は150本の限定で、価格は100万円(税別)。すでに酒店やデパートにて予約を受け付けており、4月下旬より手元に届くことになる。なお、販売は予約数量が150本に達した時点で終了となる。問い合わせは、サントリー(株)お客様センター フリーダイヤル 0120−139−310へ。

持つ喜びと、味わう喜びの両方を得ることのできる「響35年」は、まさに成熟した大人の嗜好品といえるだろう。

(季刊・analog編集部)

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