【ハイエンド】評論家・山之内正氏のハイエンドショウレポート-Y2編-

公開日 2002/09/20 18:54
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記念モデルの「Special TwentyFive」/ 「C2」
●ディナウディオはコンフィデンスシリーズの新しいC4とC2が展示の中心だが、今回、記念モデルの「Special TwentyFive」が急遽間に合って、実際に試聴もできることになった。外見はシンプルな2ウェイだが、トゥイーターはコンフィデンスシリーズと共通、ウーファーはネオジウムマグネットを採用した新開発ユニットを搭載している。巨大なポートを背面に配したバスレフ型キャビネットは、かば材の木目を生かした美しい仕上げが目を引く。このスピーカーを駆動するパワーアンプとして、ワイツーが新たに取り扱いを開始したMIRADの真空管アンプ、SRAM20が初お目見えした。

Special TwentyFiveのサウンドは、サイズからは想像できないスケール感のある低音、伸びやかなボーカルが素晴らしい。アカペラのコーラスは声のバランスが自然で、立体的な音場の広がりが印象に残った。パワーアンプの出力は数字上は17Wでしかないが、このスピーカーの余裕ある低音再生能力を見事に引き出していた。ディナウディオのスピーカーのなかでは能率も高めで、比較的鳴らしやすいモデルといえそうだ。価格は米国(4800ドル=約58万円)とほぼ同じ水準になるという。発売は11月下旬を予定。

(山之内 正)





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