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公開日 2025/11/06 11:17
ウッドドライバー製造方法を従来から変更

ビクター、新フラグシップ完全ワイヤレスイヤホン「WOOD master」。新開発ウッドドライバー搭載/ノイキャンも世界最高クラス実現

編集部:小野佳希


JVCケンウッドは、ビクターブランドより、新開発の「WOODドライバー」を搭載したフラグシップ完全ワイヤレスイヤホン“WOOD master”「HA-FW5000T」を11月20日に発売する。サンバーストブラウンとピアノブラックの2色をラインナップし、オープン価格だが税込41,800円前後での実売が予想される。


独自ウッドドライバーの製造方法を従来から変更


新開発のWOODドライバーを搭載するほか、世界最高クラスを謳うノイズキャンセリング性能を備えるなどした、同社製完全ワイヤレスイヤホンの新たなフラグシップモデル。ティザーサイトを公開して登場を予告していた新製品の正体が明らかになった格好だ。



ドライバーは、木を材料とするパルプとアフリカンローズウッドを適切に配合したというハイブリッドWOOD振動板を採用。


従来のフラグシップ機「HA-FW1000T」までで採用していた旧ウッドドライバーではカバ材を独自の薄膜加工技術により50umという極薄のウッドシートに削り出して使用していたが、今回は大小の木片を混在させる方式に変更した。これにより、特定帯域の強調を避けた心地よい音質を狙ったという。



この新開発ドライバーによって、ウッドの特徴であるボーカルの表現力はそのままに、全帯域に渡って原音の再現力を高めたと同社は説明。旧ドライバーと比べると、SPL周波数特性では高域の特性が滑らかで中域の音圧が増していたり、インパルス応答も改善して共振の悪影響がなくなったとのこと。


また、高調波歪み周波数特性も改善し、歪みに起因する濁りやざらつきを低減したと説明。これらによって、さらに原音に忠実な再生が可能になったとしている。


音響設計では、筐体内部に音響チャンバーを設けることで、豊かな低音とワイドレンジな音の実現を図った。音響空間をバッテリーや基板と分離し、S/Nの高い音質と安定したアクティブノイズキャンセリング(ANC)性能を両立したという。


加えて、ドライバー前面の空間も最適化することで高域表現の精度を向上。ノズルの長さと角度を、本体が耳のくぼみに安定して装着できるように最適化することでも音質やANC性能の安定を図っている。


「世界最高クラスのノイズキャンセリング性能」実現


ANC機能について同社は「ノイズキャンセリング機能付き完全ワイヤレスイヤホン市場において世界最高クラスのノイズキャンセリング性能を実現した」とアピールする。ANC専用ICを搭載し、これによって自由度の高いフィルター構成を可能にし、演算精度・速度も高めた。



ANCについてはS/N比の高いKnowles製マイクを採用することで、ANCや通話の際に雑音が少ないクリアな音を実現できるよう配慮。最適化した位置にフィードフォワードマイクを2個配置することに加えて、フィードバックマイクをノズルの先端に配置することでANCの精度向上を図っている。


Bluetoothのバージョンは6.0で、コーデックはSBC、AAC、LDACに対応。ハイレゾワイヤレス認証も取得している。非ハイレゾコーデック時にも高域成分を補完し原音に近づけるという独自の高音質化技術「K2テクノロジー」にも発売後のアップデートで対応予定。同機能ではイヤホン側でコーデックを判別して信号処理を行い、ハイレゾ相当まで拡張するという。


そのほかBluetooth機能ではマルチポイント接続やGoogle Fast Pairに対応。ターミナル駅などの混雑した場所でも接続が途切れないようにする「接続安定モード」も新たに搭載するほか、低遅延モードなども備えている。


新イヤーピース「スパイラルドットPro SF」。アプリには個人最適化機能も


イヤーピースには新形状の「スパイラルドットPro SF」を採用する。楕円形にしたことに加え、高さの低い傘形状にして耳にフィットするようにした。傘が低いことでドライバーとの距離が短く開口部が広くなるため、高音質を長時間楽しめるという。


従来のスパイラルドットProと同様の“ドット+凸形状”を採用。これによりクリアで繊細な音を再現できるとしている。なお、「EP-FX13」として単品販売も行う。イヤーチップとしては楕円形になったが軸部分は従来どおりのため、スパイラルドットシリーズ対応のイヤホンであれば今回のEP-FX13を装着できる。


ヒット曲に多数関わってきた音楽スタジオであるビクタースタジオのエンジニアが本機の音質チューニングに関わった「Tuned by VICTOR STUDIO」モデルで、スマートフォンアプリ「Victor Headphones」で音質調整や各種設定変更が可能。


音質モードは「FLAT/BASS/CLEAR/DYNAMIC/VOCAL」に加え、ヒット曲に多数関わってきた音楽スタジオであるビクタースタジオのエンジニアが監修した「PROFESSIONALモード」を5種類用意している。同モード5種類それぞれの内容は下記のとおり。



  • PROFESSIONALモード01:音楽のエネルギーをしっかりと感じられる、中低域が豊かなチューニング

  • PROFESSIONALモード02:原音に忠実なナチュラルサウンドと、立体的な音像の再現を目指したチューニング

  • PROFESSIONALモード03:エモーショナルで泣ける音。深い没入感と、心を揺さぶるチューニング

  • PROFESSIONALモード04:豊かなアンサンブルとボーカルの表情、楽曲アレンジの巧みな工夫まで感じられるチューニング

  • PROFESSIONALモード05:楽曲の構成を問わず、各楽器のプレイがしっかりと伝わる、臨場感のあるチューニング


空間オーディオモードも用意している。スタジオのエンジニアルーム/アーティストの制作空間でリスニングしているかのような、臨場感のある自然な広がりと、奥行きのある立体的なサウンドを体験できるという。


さらに、独自のアルゴリズムで外耳道の音響特性を測定し、個人差に応じた補正フィルターを生成するパーソナライズサウンド機能もアプリに搭載。測定は1タップで完了し、設定の反映に4〜5分とストレスが少ないことに加え、装着の位置がズレても音質のズレが少なく、 違和感や不快感が少ないという。


ギターとピアノがデザインモチーフ


デザインは楽器由来のモチーフを採用。ギターをモチーフにサンバースト柄、ピアノをモチーフにしたグロスプラックという2色のカラーバリエーションを用意している。また、両カラバリともステム部は楽器で使われる真鍮をモチーフにしたゴールドで彩っている。



充電ケースは楽器のケースをモチーフにした革テクスチャ―を採用。上蓋の中央にはメタルを使用したプレートを配しており、サンバースト柄はゴールド、ピアノブラックはブラックのプレートとなっている。



イヤホン本体のトップハウジングには自己修復塗装を採用し、傷がついても時間が経過すると、塗膜が自己修復するという。


バッテリー性能は、ノイキャンオン時にイヤホン本体7時間、充電ケース併用で最大21時間使用可能。ノイキャンオフ時にはイヤホン本体最大10.5時間、ケース併用で最大31.5時間再生が行えるロングバッテリー性能を実現した。


クイック充電機能も装備し、ノイキャンオンでも100分再生可能なレベルに15分で充電可能。また、一般的に市販されているワイヤレス給電器を別途用意すれば、充電器の上に置くだけで充電することもできる。


IP55相当の防塵防滴性能も装備。音量を92段階と細かく調整可能なほか、AI通話ノイズリダクション機能なども備えている。


イヤーピースはS/M/Lサイズに加えて、MS/MLサイズも付属(Mは本体にデフォルトで装着済み)。そのほか充電用USBケーブルも付属する。

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