「Audirvana Studio」3.0提供開始。UI全面刷新、新シグナルプロセッシング機能を実装
編集部:原田郁未音楽再生ソフトウェアAudirvanaの最新バージョン、ver3.0が提供開始された。対象は、Mac/Windows/Linux向けソフトウェアに加え、スマートフォンおよびタブレット向け「Audirvana Studio」モバイルアプリ。全面的なデザイン刷新に加え、強化されたシグナルプロセッシング機能を導入する。
今回のアップデートでは、新デザイン「Allegro」を導入。モバイル、タブレット、PCの各バージョンで統一したデザインとし、ストリーミングアプリのように画面上部へ配置したナビゲーションフィルター、その画面で利用可能な場合にのみ表示されるコンテキストコントロール、拡大・強調表示と視覚的なピクトグラムを加えたフォント/操作要素などを採用した。従来の構造は維持しつつ、より直感的で見やすいユーザー体験を狙ったとしている。
シグナルプロセッシング機能も強化した。昨年Studioに追加された10バンドのパラメトリックイコライザーは、今回初めてモバイルアプリからフルコントロール可能となり、リスニングポジションにいながら調整できるようになった。
さらに、新たなシグナルプロセッシングスイートとして、EQに加え、マルチチャンネル対応のコンボリューションエンジン、ヘッドホンリスニング向けのクロスフィード、ゲインとディレイを備えたマルチチャンネルバランス機能を搭載する。
コンボリューションエンジンは、インパルスレスポンスファイルと音楽信号を組み合わせることで、ルームアコースティック補正など特定環境での再生最適化に対応するものだとのこと。
クロスフィードは、ステレオ録音の左右チャンネルをわずかにミックスすることで、ヘッドホン再生時にスピーカー再生に近い自然な聴こえ方を実現する。マルチチャンネルバランス機能は、室内でスピーカー配置が左右対称でない場合などの補正に役立つとしている。
サブスクリプション利用者は、ソフトウェア起動時に表示されるアップデートを適用することで利用できる。モバイルアプリはAndroid版がPlay Store、iOS版がApp Store経由で更新となる。
また、デスクトップ版のアップデートについては、Studioユーザー全員に対して自動的に案内される。これらの更新はサブスクリプションに含まれており、追加費用は発生しない。
料金は月額1,079円(税込、契約期間の縛りなし)または年額10,979円(税込)。一方、買い切り型の「Audirvana Origin」は現時点で価格変更はなく、OriginユーザーもRemoteアプリでAllegroデザインを利用可能になる。ソフトウェア本体についても年内アップデートを予定しており、シグナルプロセッシングスイートは有償オプションとして提供する計画だ。
同社CEOのDamien Plisson氏は、「まずモバイルアプリのデザインから見直し、市場にある高水準のストリーミングプレーヤーに並ぶ使いやすさを目指した」とコメント。
そこで得られた新たなデザイン原則をソフトウェア本体にも反映し、どのデバイスでも一貫した体験を提供できるようにしたと説明する。
「今回のアップデートは、プロフェッショナルやオーディオファンに向けた技術的ツールを拡充するうえで重要な一歩になる」としている。