公開日 2019/06/11 06:30

Grandiosoの遺伝子を継承したSACDディスクプレーヤー銘機。エソテリック「K‐05Xs」を聴く

リアルでより音楽的な再生音を緻密に再現
「K-05」は、エソテリックの一体型SACDプレーヤーの銘機「K-01」「K-03」に連なる“Kシリーズ”の中核モデル。初代機が2011年に登場し、2015年には「K-05X」へと進化。独自のコンストラクションVRDS-NEOメカニズムや、再生音も含め優れたオーディオ性能が高く評価され人気モデルとなった。3世代目となる「K‐05Xs」(関連ニュース)は、フラグシップであるGrandioso K1の凝縮モデルとも言え、K1の最新DACプラットフォームを踏襲したデュアルモノD/Aコンバーター、最新のデジタル回路、強力な出力バッファーアンプと電源部を備えることで、大きな進化を遂げたモデルである。鈴木 裕が本機の実力を検証した。

エソテリック SACD/CDプレーヤー「K-05Xs」¥650,000(税抜)

新設計デュアルモノDACを搭載。回路パターンも大幅に刷新された

一体型CD/SACDプレーヤーであるエソテリックの“Kシリーズ”。そのVRDS‐NEOのひとつ、VMK‐5を搭載した05シリーズが「K‐05Xs」に進化した。このドライブメカはアルミとポリカーボネート素材をハイブリッドにしたターンテーブルを採用。ブリッジ部にも内部損失性の高いバルク・モールディング・コンパウンドとスチール材というハイブリッド構造を取っている点が音にもよい特徴をもたらしているし、05シリーズで一貫して感じる低音感、やや柔らかい感触を持ち、音楽を魅力的に聴かせてくれる魅力を形成している。

今回のモデルチェンジの概要をまとめておこう。

Grandioso K1の流れを汲む新規設計のデュアルモノD/Aコンバーター部は、旭化成エレクトロニクス社のAK4493を採用。チャンネルあたり4回路のパラレル/ディファレンシャル回路を構成している。

今回、出力バッファーアンプがK‐01Xsと同じ電流出力型のHCLDに変更されたほか、DAC部の出力直後にもう一段バッファーアンプ部を追加したり、DAC専用の電源部の回路パターンを改良。これが再生音を大きく進化させている。

D/Aコンバーター部は、Grandioso K1で採用された最新プラットフォームに基づいて完全に刷新。DAC電源部の回路パターンもさらに改良している点も見逃せない

32bitのDACデバイスを複数個組み合わせて、34bitの高解像度のプロセッシング・アルゴリズムを構築しているのは先代から踏襲しているが、このバッファーアンプ部や、リレーをなくしてFETスイッチを採用しているのが音を大きく成長させているという。

ES‐LINK Analogも搭載。電源部も大きな進化を遂げている

そして今回、アナログの出力として通常のバランスとアンバランス出力の他に、エソテリック独自の伝送方式であるES‐LINK Analogを採用しているのも大きな特徴だ。今回新しく採用された、上位モデルと同じハイ・カレント・ライン・ドライバーの設計思想、つまり電流出力能力が高いハイスピード高性能素子を採用する考え方。05XsではK‐01/03Xsと同じHCLDバッファー回路を採用した。

これの延長上にあるとも言えるアナログ出力で、ケーブルは一般的なXLRインターコクネトを使うものの、その中を流れる音楽信号の電流は50〜100倍ほどにもなるという。ケーブル自体のインピーダンスの影響を受けにくくなり、「信号をピュアに力強く伝送することが可能」であるとメーカーでは説明している。

ハイスピードで余裕の電源供給力を誇る電源部 D/Aコンバーター、出力バッファーアンプに加え、電源部もさらにパワフルに進化

さらにそれらのベースとなる電源部が進化しているのも大きな特徴となっている。大型トロイダル・トランスと新設計のカスタム・コンデンサーを採用。特にコンデンサーはスーパーキャパシターという0.33Fの大容量タイプも含め、大きく進化した。

大型トロイダル・トランスと音質を吟味した新設計のカスタム・コンデンサー、330,000μF(0.33F)という驚異的な容量を誇るスーパーキャパシターEDLC(Electric Double-Layer Capacitor)を組み合わせた強力な電源回路は、各回路ブロックへ安定したクリーンな電源を供給する

次ページ低域はより深みやコクを感じさせ、落ち着いて音楽を聴ける方向に変化

1 2 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 女子プロゴルフ「ニチレイレディス」6/19から3日間の放送・配予定
2 NTTソノリティ、耳を塞がない集音器「cocoe Ear」一般発売開始。テレビ向け送信機も同時発売
3 音楽の熱量や快感までも引き出す。コスパ抜群、FOCALのアクティブスピーカーの可能性は無限大!
4 テレビの映りが悪い!真っ先に確認したい3つのポイント
5 7畳に4K/100型&5.1.4chを実現!Dolby Atmos対応の本格シアター
6 濃厚なアナログ・テイスト、aurender15周年記念の旗艦ネットワークプレーヤー「A1」の音楽性
7 <HIGH END>WiM、初のサウンドバー「WiM Bar」発表。ドルビーアトモス対応、リアスピーカーも追加可能
8 ヤマハの振動板技術が北日本音響のスピーカーユニットに採用。9cmフルレンジユニット「MS-TAMANEGI」
9 ゼンハイザー初のイヤーカフ型イヤホン「ACCENTUM Clip」。LDACにも同社初対応
10 Google、Gemini搭載の新スマートスピーカー「Google Home スピーカー」
6/19 10:49 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー 201号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.201
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • analog Grand Prix